きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「清風明月」

2005年04月09日 | 映画
本日4コマめ。いい加減こんな生活は・・・(以下略)

 チラシとかでの印象は「痛快時代劇」だったんですが、韓国の「重い『男の友情』モノ」でした。もっと娯楽作だと思ったんだけどなあ。その割には友情の書き込みが弱いので、話の練りがイマイチ。かつての彼らの「絆」が強ければ強いほど、敵同士になってしまった「現在」が生きてくるのになあ。オチの台詞は割といいんだけど、前振りが弱いだけに、「あ~~、まあ、つまりはぁ、そういうことだったんですねえ。はあ・・・。」みたいな、これでいいような悪いような、見ている気持ちに決着がつかないラストでした。
 
 お話は17世紀半ばの朝鮮。反乱によって仁祖が王座についた。新王朝の高官が次々と刺客に襲われる。王の護衛官ギュヨプは、刺客がかつての友人ジファンなのを知る。彼らは前王朝時代の武官養成所「清風明月」で技を磨き合った仲。「おだやかな風が吹き、明るい月が世を照らす」その言葉通りの平和な世をもたらすことを目的にした機関「清風明月」を卒業し、ジファンは王都の護衛に、ギョヨプは国境警備へ赴く。精鋭の武官に目を付けた反乱軍は、国境警備隊を傘下に納めようとする。従わなければ部下を殺すと脅されたギュヨプは、部下の命のために仁祖に「生涯の忠誠」を誓わされ、王都攻撃の先陣となり、王都守護のジファンと切り結ぶ。ギュヨプによりジファンは斃された、と思われていた。そのジファンが刺客だったのだ。己の信念とは違うものに心ならずも忠誠を誓い新王を護るギュヨプ、復讐のために新王を狙うジファン。二人はどうなるのか・・・。というのがあらすじ。
 ギュヨプの苦しみは強く伝わってきます。ジファンの、生きる目的はただ一つというのもよくわかります。市川雷蔵と天知茂でやったらすごく似合いそうです。それだけに、もうちょっと、話を練り込んでくれたらなあ、と思います。ついでに言うなら女は必要ないです。役者じゃなくストーリー的に。
 1500人のエキストラを使った合戦場面は迫力があります。しかしながら夜に、同じ軍装なので、どっちが敵だか味方だかわかりづらいです。見所の一つ、風景はなかなか美しかったですし、皆さん甲冑の着こなしもよくすごく自然でした。そういった細部は非常に良いんですがね・・・。ギュヨプ役のチョ・ジェヒョンの「目」の力が凄かった。この「目」は大画面で見ておいて正解。
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マシュー・ボーン「白鳥の湖」

2005年04月09日 | バレエ・ダンス
存在自体はかなり前から知っていた「マシュー・ボーン 白鳥の湖」。初演時の頃はダンマガを定期購読していたからね。前回の来日公演は、行こうかどうか迷ったけど、結局行きませんでした。古典版が好きな私は、こちらをそれなりに面白いと思っても、やっぱり古典よねえ、と思いそうだな、と考えたもんで。それでも今回は、やっぱり見ておくべきかと去年11月に文化村会員予約で取ってみたのですが、卓治のライブが重なりまして。縁がないわね~、というところに得チケが出てので行くことにしました。
 基本的に、古典版の音楽を使っての舞台。マザコンの王子が、白鳥の幻想を見て、いろいろあって、結局は狂気の中、死んでしまう、という話。たぶん10年前に見たら、衝撃的だったんでしょうね。男性による白鳥とか、作品に潜むゲイテイストとか。私は見るのが遅すぎたなあ、というのが第一印象。2005年ともなると、両者とも珍しくはない。特に
バレ・フェスでアムール

を観ちゃった私にはインパクト薄。「マザコン男」も、いまやメジャーだし。試みは面白いと思うけど、やっぱり私は古典版がいいなあ。音楽を聴くと、古典版が目に浮かんじゃうのよね。(←そういう人間を笑っているのが1幕の『古典バレエ』とわかりつつ・・・)
 首藤君が出ていなくて少し残念、と思ったけど、かえって良かったかも。「これの『王子』じゃなくて、古典版の『王子』を一度でいいから観たかったよ~」と、きっと悶絶したことでしょう。

★これはメモ代わりで、後日ゆっくり加筆を・・・と思ったけど、書きたいことを忘れてしまったわ。3幕の「ストレンジャー」の存在が面白かったことだけは書いておかなければ。「マザコン」は単なる親離れできない子供ではなく、母親への肉体的な欲望を伴った気持ちであり、2幕では自分の幻想の中の恋人だった白鳥が、3幕では「ストレンジャー」で母の肉欲の相手であり自分の敵であり、この点においては母も敵であるという設定が面白かった。あとは・・・。王妃(役)のペチコート。あんなペチコートを付けてよく踊れるなあ。と。。。。うんとねえ、2幕のような雰囲気への期待が大きかったので、1幕でかなり気を削がれた気分でした。「退廃」を目当てに来たら、まず「風刺」を見させられたような、そんな気分。
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レスリー・チャンの映画を観る

2005年04月09日 | 映画
欲望の翼 ブエノスアイレス

 オーチャードホールに「白鳥の湖」を見に行くついでに、ル・シネマの「ウォン・カーウァイ」の世界を見てきました。未見の「欲望の翼」と、ビデオで見たことがある「ブエノス・アイレス」。レスリーを大画面で見るのは96年の「花の影」以来だから・・・9年振り?やはりこの人は
姫キャラ
だよな~。ワガママで、周囲の人に迷惑をかけて、他人の愛など受け入れず、自分の感情にのみ忠実で、そのダメ度が高ければ高いほど、魅力もアップ。血縁者・友人にいたら迷惑なだけかもしれないけれど、ちょっと離れているところで見る分には、これほど心惹かれる人はいない。それは演技で作られるモノではなく、「地」なんだよねえ。トニーは演技力で、振り回しキャラと振り回されキャラを行ったり来たりできるんだけど、レスリーは、もう、脚本だの演出だのなんだの枠で固めるのが惜しい人。彼の魅力をひたすらフィルムに焼き付けるだけで作品ができあがるのよね。昔の西洋の女優さんにはそういうタイプの人がいたけれど、それが最近のアジアの男性、っていうのが、たまらんね。奇跡のようだよ。飛び降り自殺、というのは、ある意味彼らしい最後だったかもしれない。沖雅也を思い出したワタシ。でも、この人は、トシ取って、ハゲても太っても(あるいは鶏ガラのように痩せても)永遠の姫キャラができたような気がする。綺麗なままで退場、というのは、それはそれで納得なんだけど、でも惜しいよな~。まあ、このテのロクデナシキャラに魅力を感じる人の方が少ないかもしれないんだけどさあ。
 「欲望の翼」は6人の男女の巡り会い、すれ違い。どの話も切ない。アンディがまだ若いわ~。カリーナがイイわ!こういう女が似合うんだよなあ。トニーが羨ますいぃ。「4月16日3時」が最後まで意味を持つとは思わなかった。あちこちに話が飛んでいたように見えて、ちゃんとまとまったのが面白かった。「ブエノスアイレス」は、トニーが気の毒。彼の料理を食べたいよねぇぇぇ。レスリーの「やりなおそう」に逆らえないのはよくわかるよ。両作品ともレスリーの「周囲を振り回す」姿が愛おしいっす。髪を櫛で梳かす時の「目」がたまらないのだよね。
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本当に勘弁して欲しい

2005年04月08日 | 宝塚(専科、スケジュール、雑談等)
昨日、となみちゃんの次期星娘1内定(おめでとう!)と、ベルばらの再演が発表されました。後者については、本当に勘弁して欲しい。詳しくは2000年5月8日2000年11月21日のさるさる日記を見ていただくことにして。まあ、それでも、今回も月組が当たらなくて良かったな、と。ベルばらに当たるくらいなら、谷先生のジャジーーーの方がずっとイイわ。

まあ、決まってしまったモノはどうしようもない。植田先生が手を引くとも考えられないので、やっぱり、むかし通りの「ベルばら」が上演されるのでしょうね。(某所ではオギー演出、とも言われているけど、たぶんガセだよね)

でも、でも、これだけはお願い。
フランス革命のお話なんですから、台詞の中の
「馬の耳に念仏」
は削ってください。
ひとつよろしくお願いいたします。

あ~、できれば、各キャラの絵を描いたセットを作って、それがスライドして、そこから出演者を出すオープニングは止めて欲しい・・・。みんな笑っているよ。「♪ご覧なさい」はギリギリ許す。
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「レ・ミゼラブル」

2005年04月07日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 得チケが出たので行ってきました。実は「レ・ミゼ」を観るのは初めてです。むか~~し小説で読んでいた部分はあっというまに終わっちゃって、思ってもいない革命の場面が長くて、ちょっととまどいました。フランス人からすると、それこそ「桜田門の変」ぐらいメジャーなことなんでしょうが、7月革命についてはあまりよくわからないので、状況が把握しづらかったです。曲自体はどこかで聞いたことがあるので耳馴染みではあるんですが、ソロ(持ち歌)を歌うときに、舞台中央に出て、というのがちょっと不自然かなあ、と。あと仏映画では定番のテナルディエ系(役者さんではなく役柄ね)はちょっと苦手。いつも酒に酔っていて赤ら顔で人生をシャンソンで語る小悪党ね。役者のパワーは感じるけど、作品としてはそれほど好みじゃなかったなあ。
 バルジャンは祐ちゃん。銀髪(白髪?)でお耽美するより、やっぱこういう男臭いというか、地に足がついている役の方が似合う。マリウスを抱えて歩くのも力強くていいよねえ。ジャベールの今さんは、単体では良いんだけど、祐ちゃん相手だとちょっと弱いかなあ。彼は悪人ではないのになあ。当時の時代背景としては「政府に忠実な役人」自体が悪なんだろうけど、本当に悪いのはバルジャンだよねえ。仮出獄でずっと脱走しているんだからさ。との思いで観るせいか、今さんだと良い人すぎかも。私なんかのヘリクツをぶっ飛ばすほどの悪代官の方が、話としてはわかりやすいんだろなあ。ファンティーヌの井料さんは、むかしクリスティーヌで観たときは高音が出ない人、というイメージでしたが、この役の声域はあっていたと思います。1幕の娼婦、2幕の聖女(ちょっとトート様入り)それぞれの演じ分けが良かったです。アンジョルラスの坂元さんは頼れるリーダー。コゼットの知念さんは、やっぱりアイドルの発声。マリウスの泉見さんは、歌も演技も良いんだけど、いかんせん役柄がムカツク男なもんで。なにも気づかない坊ちゃんって、あんまり好きじゃないっす。純粋だから、とは酔えないですわ。エポニーヌの坂本さんも、良いと思うけど。ちょっと無駄死感。
 少々寝不足で観たので、作品に入り込めなかった私の方が悪いとは思いますが。あんまり良いことを書けなくてスマンです。
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NBS 第18回バレエの祭典ラインナップ発表

2005年04月06日 | バレエ・ダンス
今年夏から始まる「第18回バレエの祭典」のラインアップが発表されました。


(1)東京バレエ団 2005年8月16日~19日
 「眠れる森の美女」(ゲスト:マニュエル・ルグリ、マチュー・ガニオ)

(2)東京バレエ団 2005年10月下旬
 「M」

(3)シュツットガルト・バレエ団 2005年11月8日~13日
 「ロミオとジュリエット」、「オネーギン」(ゲスト:マニュエル・ルグリ)

(4)シルヴィ・ギエム&東京バレエ団 2005年11月中旬、12月初旬
 「ボレロ」

(5)マラーホフ・ガラ 2006年2月下旬~3月初旬
 「マラーホフの贈り物2006」 

(6)パリ・オペラ座バレエ団 2006年4月下旬
 「白鳥の湖」、「パキータ」

(7)ボリショイ・バレエ団 2006年5月初旬
 「ファラオの娘」「ラ・バヤデール」


行きたい演目が多いので会員になる方がお得かしら。
ジロが「白鳥」を踊ってくれると嬉しいんだけど。 個人的に希望。
しかし、ねえ。
私は秋のシュツットガルトから18回が始まって、
バレ・フェスがトリだと思っていたんで、読みが外れました。
まあ、財団といえども採算がとれる程度の
黒字は出さなければならないというのは理解はできるのですが
東バ公演、しかもひとつは東バONLY公演なのに
アッサンブレ会員の優先度が祭典会員より低くなるのは
なんだかなあ、と思います。
アッサンブレの会費のモトは取れているけどさあ。
なんとなく二重払いをする気分。

んで。
今年これだけのバレエ団が来ていて
来年前半もこれだけ来るとなると
バレ・フェスの抱き合わせはどこになるのでしょう。
キーロフとかは他社管理だし。
またオーストラリア・バレエ団を呼んでくれないかなあ。

なんかねえ。
19回がめぼしいところがないんで
売れるバレ・フェスを今回切り離して
ちょっと無理して東バを入れ込んだような印象を受けます。
あくまでも個人的な印象ですけど。
きっとバレ・フェスの一環として
19回にも東バ+ゲストの公演があるんでしょうね。
「白鳥」あたりで水香&ガニオと予測。
その前のパリ・オペ来日公演で
マチュー君がジークフリードを踊っておいて
「あの時の興奮を再び!」とか
キャッチ・フレーズが付くんだろうなあ。
水香ちゃんはマチュー君と組むのがデフォになるのだろうか。
(バレ・フェスでも組みそうだ)
それはちょっと勿体ない。
なんか、いまのところ、「治外法権」ってイメージがあるけど
ゲスト(しかも先方が売り込みをかけたい)対応用に
するのではなく、もうちょっと、こう、
東バ側が良い方向に導いてあげればなあ、
と思うんだけど。僭越ですいません。
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オタクなバカ話

2005年04月05日 | ヲタク話(腐女子系ネタ多し)
 先日のTOKIOのコンサートで、山口君がキレンジャーと言われていたことについて。まあ、これでウケちゃう客も客(年齢的に、という意味よ)なんですが、さらに友人と「他の4人は何色になるか?」を話し合いまして。まずは一番のキャスティングが難しそうなモモレンジャー。しかし、これはリーダーでOKかな、と。サイド・カーに乗せてもらうのも合いそうだし。「いいわね、いくわよ」って前振りしてからイヤリングを投げる姿も目に浮かぶ。さて、では赤は?赤って言ったら戦隊のリーダーよ。城島くんなんかと違って、しっかりして頼りがいがあって・・・。長瀬の脳ミソではダメだ。マボも主役キャラじゃない。太一なんて、なおさらだ。と考えたら
みんな合わないわ~
んじゃ、青は?青と言ったら
宮内洋
TOKIOどころか
誰が演るのも許せない!
ってなことで、TOKIOでゴレンジャーをやるとしても(やらないけどさあ)、キレンジャー&モモレンジャーと、ミドレンジャー3人だね、という結論になりました。

 んで、4月3日ですが、私と友人は、宝塚→落語コース。なんか頭の中で混じりそう、とか言い合って。夢に出てくるのは
 (1)羽を背負った鶴瓶
 (2)口から「ピーが出る」タカコさん
どっちだろうって。どっちもイヤだなあ。

★「ピー」ってのは、この日聞いた鶴瓶の「青木先生」ネタざんす。詳しくは
http://www.1101.com/tsurube/2004-12-31.html で。
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末広亭四月上席 夜の部「林家正蔵 襲名披露興行」

2005年04月03日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 当日券で行ってきました。末広亭は初めてでしたが、桟敷席前列はわりと見やすいです。出演者は、落語は、林家ぼたん(前座)、林家きくお、林家たい平、林家いっ平、橘家円蔵、鈴々舎馬風、春風亭小朝、林家木久蔵、笑福亭鶴瓶、と、林家正蔵。その他、漫談:ペペ桜井、太神楽:翁家勝丸、紙切り:林家二楽。落語自体はあまりなく、漫談で終わる人多し。前に出る人がうますぎると正蔵が映えなくなるからかな?と後でちょっと思ったり。
 ぼたんは女性。ちょっと弱い。まだまだね。きくおは木久蔵の息子で「犬の目」。声がはっきりしているし動作も良いので修行次第で面白くなりそう。桜井さんはベテランの味。たい平くんはオチ無しの漫談。すごく面白かった。いっ平くんは「茶の湯」。相変わらず噛み噛み。忙しないのも芸風だと思うけど、もうちょっと落ち着いて話さないと客には伝わらないよ。下げ方もうまくない。オチが頭に残らないのよね。勝丸さんは芸そのものより、もうちょっと喋りを研究した方がいいかも。失敗をもうちょっと笑わせなきゃ。円蔵さんは「道具屋」短縮版。「小鳥が落ちたよ コトリ」で笑わされてすごく悔しい。持って行き方がうまいんだよな~。馬風は、まあ、馬風だったよ(爆)仲入り後は襲名披露口上。褒めるようで、やっぱ・・・なことを言われる正蔵でありました。続いての小朝は新作落語というほどあらたまった大作じゃないけど、やっぱりうまい。居酒屋での酔っぱらいのグチ話。喋り・動作、どれをとってもすごい。オチの鮮やかさも切れ味良く。やっぱ天才なんだなあ。木久ちゃんは八代目正蔵の話。幼い頃から聞いていたアレは八代目正蔵の真似だったんだ、と、本日初めて知りました。楽しかったです。鶴瓶の高座は初めてだわ。新作落語、になるかな。「青木先生」。淡々とした喋りなんだけど、これが面白い。「落語家」の鶴瓶がこんなに良いとは思わなかったなあ。オチもうまい。楽しんでいたのは生徒か先生か。ほのぼのな丁々発止でした。紙切りの二楽さん。うまいです。三平師匠のデキが素晴らしく良かった。
 そして正蔵の「子はかすがい」。正直言って、まだ「習ったことを精一杯話している」段階かなあ。自分のモノに、まだできていない。客の反応を見て、客に合わせてその場で手直ししつつ話すには、まだまだ時間がかかりそうですね。頑張って精進してくだされ。
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「ホテル ステラマリス/レヴュー伝説」宝塚宙組

2005年04月03日 | 宝塚(宙組)
 あと1回で終わり、ということもあり、以前より芝居は見やすくなっていました。自分の好きな場所が、変わってほしくない、でも変わらないと無くなってしまう、そんな主題が以前より見えました。「同じ場所にとどまるためには全力疾走」という言葉が「鏡の国のアリス」にありますが、その先に行くためには、さらに走らなければ到達できないんですよね。難しいなあ。「医者でもないくせに」等、いくつかの伏線を発見。2回以上見ると仮定しないでちゃぶだいハリー。でも、話の収拾が全然つかなくて前振りだけで終わった「バルセロナ」、自分探しだけじゃ保たないので「ローマの休日」を入れちゃった「ロマンス・ド・パリ」と来て、ようやくハリーもリハビリ完了かな。一応1時間40分の大劇場モノになっていたと思う。相変わらず地味だけど。博士大発見!の場面でスッシーが思いっきり転びました。手にしていた瓶を吹っ飛ばすほど。コケてもおかしくない場面だったので最初はネタか?と思いましたが、どうもマジコケだったみたいです。ハナちゃんとかも「そんなお体で」とかフォローを入れていましたが、会場中が大笑いでした。
 ショーも、まあ、華やかな方だし。スパニッシュ、黒タキ、白ロングコートとあるので、気楽に見る分にはいいかなあ、と。女性陣の見せ場がもうちょっとあるといいんだけどね。昭和2年発売の「モン・パリ」が「現役の曲」なのは好き。
 タカコさんは、相変わらず。ハナちゃんは、いろいろ思うけど、今回は「さすが」と感じるところが多かった。彼女がいなくなったら宙組はどうなるんだろう。ミズがね、良いんだよね~。彼女はあんまり好きじゃなかったのに。芝居がすごくいいんだよ。すごく目を引く。ファンでない人の心を狂わせるのって、トップ間近の人に出てくる魅力なんだよね。ぶんぶんもワタル君もそうだった。きっとトップが近いのでしょうね。タニは、だんだん下手ではなくなってきて、ちょっとつまらない。音をハズすなら、ちょっとハズれている、ではなく、とんでもなくハズれている、っていう方が面白いのになあ。でも、カッコ良くなったよね。成長したなあ。
 ぽっぽさんとは今日でお別れ。「スピク」のシーリアと「ルー」のコジマと「白昼」のギャランティーヌが好きでした。踊りも大好きでした。スカートをガッとたくしあげるカッコイイ踊り。もう見られなくなるのが寂しいです。 
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小山卓治「eyes」四谷 LIVEGATE

2005年04月02日 | 小山卓治
 全体的に声は良く出ていたと思います。何カ所かカマしたところはあったけど。卓治は楽しそうで、余裕も感じられて、とても楽しいライブでした。アレンジも凝っていたし。「ROCKSツアー」を思い出させる曲もありました。須藤さんとのことが吹っ切れたのかなあ、なんて終演後友人達と話し合いました。(←クドいようですが、あくまでもジョーク)

 一発目は「路傍のロック」。新曲紹介ツアーでもあるから、この選曲は正解。なかなか卓治らしい曲。「ジオラマ」で聞き慣れた曲が来て、今日はどういう路線で来るかな?と考えたところに「さよなら恋人」。明るめの曲調なんだけど、今日は二人の関係が絶対に修復しないんだろうなあ、というあたりに、妙な現実感がありました。「2人でいても弱くなるだけさ」が心に残りました。「土曜の夜の小さな反乱」は意識的に口先だけ、というのか、喉から出しているような、軽めな歌い方。そのわりには歌詞を一文字づつ丁寧に発声していた。「9月になると とうとう私も48歳になる ぼやぼやしてると ホントのおっさんになってしまう」と歌詞変更。むかしは「冒険」の部分のドキドキ感の方が強かったけど、今日は「太り始めた妻の背中」を見て「自分の居場所を確認している」しみじみ感の方が強かったように思います。だけど軽妙な歌い方によって「落ち着き」とは違う方向になっているのが面白い。次の「祭りの季節」に話を繋げているようにも思えました。
 そして「Once」。先ほどの「さよなら恋人」でも感じた、「取り返しのつかない」、それは関係であったり、時間だったりするのですが、そういったことを強く感じました。「さよなら・・・」の方は単純に「歌」として聞けたんですが、「Once」はナゼだか「僕」に感情移入してしまいました。「橋の下で誰かが吹くサクソフォン 水辺に立ちそれを聞きながら 河の流れを見つめてる」の部分、今までは「川を見ている男」の映像が目に浮かぶんだけど、今日は「男が見つめている水面」が浮かんできました。そして「The Fool On The Build'」。母の視線・言葉が辛かったなあ。今までは「屋上の片隅」にいた(だけ)の「僕」は、今日は本当に飛んでしまった。「誰も知らない国」、こんな自分でも「幸福になれる場所」へ旅立つために勇気をもって一歩踏み出したけど、現実は「墜落」。無邪気な(でも切実な)空想と現実の対比が苦しかった。そんな状態で聞いたためか「最初の奇跡」はなんかホッとしたというか。いつもは「守りたいのはこっちだよ」とツッコミを入れつつ聞いているのですが、今日はその言葉が力強く感じられました。それなのに、「そして僕は部屋を出た」が、続き話になっちゃうのでしょうか?これもまた「取り返しのつかない」感。「まだ間に合う」と言葉に出しつつも、「間に合わない」のが十分すぎるほどわかってしまっている。←「現在形」でなく、「過去形」になっているんだよね、すでに。と、前半までは、ちょっと苦しさを感じました。
 ここで新曲「オリオンのティアラ」「クリスタルレインドロップ」。「オリオン」はどう受け取ればいいかまだわからない。「クリスタル・・・」は好きだなあ。曲の内容がどうこうより、卓治のキーにすごく合っていて聞きやすいからかなあ。「ひまわり」「種の歌」は「歌詞の主張」ではなく、逆に、普通に「歌」だった。こういう聞かせ方も、前半が前半だけに、イイかもね。
 それから「Night Walker」でテンポ替え。そして、約10年ぶりの「Crying Bee」!曲の合間に「シー・サイド・バウンド」「夢の中へ」「年下の男の子」が入って楽しかった。客が盛り上がったところで「DOWN」「朝まで待てない」と来て、一度終了。正直言って、「ここ(コレ)でシメるのか!!!!」と思いました。
 おなじみ卓治コールの後に卓治登場。「太陽に手が届きそうだ」と、名古屋でリクエストが出た「花を育てたことがあるかい」。穏やかで力強いのは今回のツアーの特徴というか、テーマなのかな。こういう雰囲気は好きだな。ここでのMCで、「俺は変わりつつあるんだ。だから君たちも変われ。アンコールも変えてみろ。たくり~ん、とか」と言っていました。そんなんで2回目のアンコールは、やっぱ・・・と思いつつそんな、恥ずかしい言葉を口にはできない!と躊躇。ちょっと言ってみたけど、やっぱイヤだよう。なんとか卓治コールで出てきてもらって「ついてねえや」「Hot Butter」。この辺もひさしぶり。ちゃんと「よ~い、どん」が入りました。
 最後の最後は「最終電車」。「イスが無いな」と卓治が言ったらすかさずチャオがイスをセッティング。グッジョブ。舞台に上がった女性に「君、見ない顔だね」と語りかける卓治。やっぱ把握しているんだね~。
 なんか、今日のライブは、卓治の狙い通りに転がされた気分。客と馴れ合うライブは年に1度くらいで十分と思っているので、今日はなかなか充実というか、堪能しました。MCとか客からのツッコミは、ちょっと記憶から薄れつつあるので、別な場所でご確認ください。「週末は嫌い」どころか、濃い週末を過ごした私の記憶力では、これが精一杯。

 今後の予定もちょっと出ました。4月29日は小田原(富水)で陶芸家の方とのコラボ。インストアより厳しい環境か?行ける方は行きましょう!私は予定が入っていて行けませんので、よろしく。6月4日渋谷 O-crest 。これは「eyes」かな。そして7月2日江古田マーキーは本田恭章氏とのジョイント。とってもビックリ!!!「0909させて」を、ちゃんと「ワクワクさせて」と読める私達なのです。「ねらわれた学園」を見ていたし。「ハカイダー」も見たし。フェリとガリムーリンが踊ったときよりビックリだ!8月には10代の人の前でのイベントがあるとか。昨年の青山円形劇場の、対象年齢がもっと低い版とか?なのかな??

 そして終演後、しぶとく米子行きをシミュレーションしてみましたが、やっぱり社会人としてはやってはいけないことだと結論を出しました。米子には絶対行きません。断言する方がアレなんだけどさ。
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「Broadway Gala Concert」

2005年04月02日 | ライブ・コンサート・音楽・トークショー
 プログラムを買っていないので不確かですが。出演者10人(半分がヅカ)で、ひとり2~3曲歌いました。「ナイン(?)」「So In Love」大浦みずき、「アパートの鍵貸します(舞台版)」「マイ・フェア・レディ 踊り明かそう」大鳥れい、「トウナイト」「マイ・フェア・レディ スペインの雨は・・・」「レ・ミゼ エポニーヌ」和音美桜、「スターライト・エクスプレス」「Shall We Dance」「レ・ミゼ ジャベール」川崎麻世、「キャバレー(?)」「泣かないでアルゼンチン」香寿たつき、「キャバレー」「ボーイズ フロム オズ」今陽子、「アパートの鍵貸します(舞台版)」「レ・ミゼ マリウス」曾我泰久、「トウナイト」「アスペクツ・オブ・ラブ」パク・トンハ、「シェルブールの雨傘」「Shall We Dance」星奈優里、「南太平洋 魅惑の宵」「マイ・フェア・レディ スペインの雨は・・・」「ラ・マンチャの男」村井国夫(以上、敬称略)だったけな。正確な曲名がわからないのは(?)表示です。
 それぞれに好きな人だったので、一度に見られて大ハッピー。優里ちゃんが歌っている姿は久し振りだわ。みろりんはマツケン@新宿コマで見てるけど。たーたんの歌も久し振り。低い声が良く出る。「泣かないで・・・」は迫力がありました。腰が細いけど、二の腕の筋肉は衰えず。なつめさん「So・・・」の一人称は「僕」で、男役?似合いすぎ。カッコイイ。たっちん(87期)は、前半は声が綺麗、ってだけだったけど、エポニーヌはドラマを感じた。娘役系ではなく女役系?麻世さん(ちなみに私は「ナッキーはつむじ風」が好きでしたよ)は、前半はキーの合わない曲かなあ?と思ったら「レ・ミゼ」は低い声で迫力あり。今さん、踊りも歌もバッチリ。華やかでうまい。OZが楽しみです。元ジャニ曾我さんはあんまり印象がないっす。悪くないと思うけど。パクさん、歌声がいい。ALWモノやってくれないかなあ。版権が厳しいけど。みんなで歌っているときの踊りがヘンで可愛い。村井さん、たっちんにセクハラできて羨ましい。
 収益に一部はミュージカル俳優を育成する基金に回すらしい。趣旨はわかるけど、いまの日本の状況(東宝・四季が独占)で、技術をつけさせるのがどれだけ重要なことなのか。四季に入る方が早いんじゃないか、と思ったりもしました。
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