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きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」

2016年11月12日 | 映画
これまたクリエーターの話。
小説を描き続ける男たちと編集者。

あるものは魂を削るように書き、
あるものは生活のために文章を切り売りし、
あるものは精力的な暮らしの中で書く。

彼らの小説を編集する男は傲慢な神のように見えるけど
常に「手を加える」ことへの恐怖を持っているんだね。

原題は「genius」で、
日本語タイトルにするのは難しいと思うけど、
「ベストセラー」は違うような。

「殿方は妻より仕事(と仕事相手)を愛するもの」という言葉を思い出した。

ジュード・ロウは近くにいたら迷惑な男を好演。
毛がある。
帽子を脱がないコリン・ファースにウハウハ。
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「手紙は憶えている」

2016年11月12日 | 映画
妻を亡くした認知症の男が
友人の手紙に沿って復讐相手を見つける旅に出る。


男の記憶があやふやなのを利用して
友人が操っているところまでは想像していたけど、
このオチとは!
最高の復讐だなあ。

とばっちりの若者(彼に比すれば)と、犬が気の毒。
犬の名はエヴァ・ブラウンから?

プラマーの演技が素晴らしい。
ピアノは本人演奏かな。
指が長いな~。
最後の写真が効いているよね。
彼の若い頃の姿を観客みな知ってるもんねー。

あのときなにがあった、
と描かないのはオチのためだったんだね。

友人にとっても、復讐相手にとっても、
アウシュヴィッツは終わっていないんだな。

順々に過去の人と会い現在を知る、が、
「舞踏会の手帖」を思い出した。
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「モンパルナスの灯」(午前十時の映画祭7)

2016年11月12日 | 映画
モディリアーニの早すぎる晩年の話。
冒頭のスケッチのくだりはキツかった。
自分を否定されるんだもんね。
そういった辛さを常に抱えながらも絵を描く。
描き続ける。
クリエーターの業は深い。

ジェラール・フィリップは私からすると
サル寄りの顔だちだと思うけど
フランス女性にはストライクのようで、
様々な女性が彼に惹かれ尽くすのが自然に描かれている。
女性の手助けがあるから生きていけるのに、
それに対して一片の疑問を持たないのは
彼だから説得力があるということなんだろうな。
下宿のおばちゃんを含め、
女が甘やかし過ぎているのね。

しかも、女性だけじゃなく、
隣部屋のロシア人や画学校の教師も彼に惚れているよな。

妻のジャンヌがハッキリとした顔立ちの美人。
愛人のベアトリスはヘレナボナムカーターとカリンチョさんをミックスしたかんじ。

画商は先見の明があったのね。
実話なのかしら。
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