きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「小山卓治 アコースティック・ワンマンライヴ in Sugar & Spice」@藤枝

2013年07月14日 | 小山卓治


登場の瞬間から客席から大歓声。
シャツは入間と同じ。

「小山卓治です。
 たくさん集まってくれてどうもありがとう」

01.「カーニバル」
前奏が始まると「おおーーーっ」と感嘆の声が聞こえた。
これが聞けるか!って期待かな。
声は伸びている。
客席から手拍子も早々に入る。
サビも歌う人多し。
こぶしを振る人もいる。
「今夜のカーニバルに 乾杯!」に合わせ
お客さんも「乾杯!」とグラスを上げる。
「はじめまして」の土地じゃなかったの?
皆さん、ノリノリよ!
大歓声で一曲目終了。
初っぱなから熱い空気になりました。
このノリのまま
02.「HEAT OF THE NIGHT」
こちらも大歓声。

曲が終わり、小山さん、
「なんかすごいな。
 はじめまして、じゃない気がする。」
予想外の反応に、驚きつつも、嬉しそう。
それでもいちおうご挨拶。
「藤枝、はじめまして。
 今日のライブは藤枝在住の大橋さんとそのみさんが
 地元の藤枝でライブが見たい!と企画してくれた。
 このSugar & Spiceは鈴木トオルさんがよくライブをしているとのこと。
 鈴木さんとは最近一緒にイベントに参加した。
 縁を感じる」
のような前振りから自己紹介。
生年を言うと、若い!の声が上がる。
「B型」に対してはすごく食いつきが良いので
「ミュージシャンはB型が多い。
 ロクでもない奴が多い。」
と返してみたり。
花と動物占いの反応は薄い。
428ネタは少数ながらも熱い反応有り。
珍しい反応に「好感触!」ちょっとご満悦。
「藤枝は『はじめまして』なので
 基本からやり直す。
 ということで、デビューアルバムの1曲目から・・・」
曲名を言う前に盛り上がる客席。
「そこは盛り上がるんだ。
 思っていたのとは違ーーーう!
 遠目に見られるのかと思っていたのに!」
などなどちょい動揺が見えつつ曲へ。
03.「1 WEST 72 STREET NY NY 10023」

歌の後はMC。
「いつものツアーはマネージャーが同行。
 今回は諸般の都合で一人。
 ドキドキしながら来た。
 (一人で移動は)あんまりやったことがない。
 どうやっていけばいいかマネージャーに聞いたら
 『在来線で行ったら安いですよ。
  4時間かかりますけど」
 と言われた。
 さすがにそれは辛いので、ぷらっとこだまで来た。
 前回の一人移動は神戸。
 マネージャーから新幹線の回数券をもらった。
 窓口で指定を受けて、と言われたので
 内心バクバクしながら窓口へ。
 旅慣れた感じで指定をお願いしたら
 『お客様、失礼ですが・・・』と言われ
 心臓バクバク!
 続きの言葉は「お煙草は吸われますか?」だった。
 「吸いません。」
 動揺のあまり「2年前から禁煙を・・・」と
 説明しそうになった。
 新幹線で移動するときは楽器を持っているから
 車両の一番後ろの席を取る。
 そうすると座席と壁の間に楽器を置ける。
 そういう知識はあるけど、それ以外は慣れていない。
 神戸の時も、指定は取っているけど
 自分のことだからなにか粗相をするかもと思い
 早めに出発。
 結果的に東京駅に小一時間早めに着いて、ぽつーん。
 新神戸に着いた後、いつもはタクシーだけど
 今回の目的地は地下鉄で1つ2つ先なので乗ってみることに。
 正しい電車に乗ったはずなのになかなか出発しない。
 始発だったからなんだけど、それがわかるまではドキドキ。
 自分しか乗っていない車両に車掌さんが来て
 「失礼ですが、お客様・・・」
 やっちまったかー、と思ったら女性車両だった。
 最近はスマホを持ち歩き、調べながら移動している」

ツアーの裏側をちょっぴり、いや、大いに語ったあとの曲は
04.「いつか河を越えて」
移動するにかけて、かな。
しっとり聞かせてくれる。

曲が終わり、舞台上手のピアノへ。
05.「Yellow Center Line」
歌声が会場に染み渡る。

舞台中央に戻りMC。
「4月6日に30周年ライブをやった。
 デビューから2年一緒だったTHE CONXと28年振りの演奏。
 タイムマシンに乗って昔に飛んでいった気分。
 当時・・・
 (話をしながらギターのチューニング。
  なかなか合わず)
 28年前は、罵声が飛ぶライブだった。
 アンコールで引っ込んでも
 『小山、出てこーーい!
  そこにいるのはわかっているんだー』
 と怒鳴られた。
 30周年ライブはCD、DVD化予定。
 いまミキシング中。
 秋には届けられると思う」

ちょい宣伝の後は、ブルースハープを装着し
06.「ひまわり」
聞き惚れる。
続いて
07.「Gallery」

MC。
「最近全国からファンのオファーがある。
 すごく嬉しい。
 昨年は熊本のお寺でライブをやった。
 そのお寺は実家が檀家。
 ご住職から「ぜひうちの本堂で」とのオファーで実現。
 そのあと岐阜のお寺からもオファー。
 すごく広い本堂に座布団140枚ぐらいが並べられた。
 どうなるかと思ったけど、全部埋まった。
 お客さんは老若男女、いや、老老・・・(←すごく受けた)
 おばあちゃんもノリノリだった。
 一緒に回ったベチコとお寺ツアーにあたって
 ユニット名を考えなければ、ということで
  ●ザ・ボンノーズ
  ●涅槃への道
 などを考えてみる。
 (↑受けてる)
 近所にお寺があったら紹介して」

余談ですが。
熊本のお寺ライブに行った友人によりますと。
お寺の本堂はお経が響くようにつくられているためか
そこで聞くと、頭上から歌が振ってくるようなかんじになるらしいです。

そして、お坊さんから仏教には「天国」という概念が無いことを教わり、
自分の「天国のドアノブ」という曲は
「極楽浄土の扉」になるのかな、と。

この「天国のドアノブ」について。
「歳をとっていくことに向かい合った曲。
 昔は歳をとることに無頓着だった。
 むかしはロックをやっている若者は、
 30歳を過ぎの大人言うことは聞くな、
 というスタンスだった。
 40歳、それはレノンの年齢を越えるということ。
 最近わかったこと。
 幸せというのは、自分が誰かを幸せにできたか、ということ」
 (ジェームス・ブライアンも
  「幸福の基準は、いかに多くの人間を幸福にできるかだ」
  と言ってたなあ)
そんな話から
08.「天国のドアノブ」
愚かなままでも時間は過ぎ、歳をとる。
自分にあとなにができるかな
とりあえず小山さんのライブに行けて幸せだよ。

ピアノへ行き
09.「もうすぐ」
もうすぐ、そこに見えている目的地へ、
残された時間の中で、どこまで近づけるのか。

曲が終わり、物販宣伝。
「マネージャーがいないので俺が売ります。
 お釣りも出します。」
客席(男性)から「ハグは?」の質問に
「男性には固い握手を。
 女性にはハグを。
 なんならチューも」
付け加える。

さあ、ここから盛り上がりタイム!
10.「傷だらけの天使」
熱い厚い手拍子が入る。
こぶしも振られる。

最後の曲に行く前に。
サビの紹介。でも・・・
「おかしいな。
 みんな知ってるふうだな」
いちおう練習して、曲へ。
11.「最終電車」
サビの前に「ハイ!」の誘導も入る。
特にネタはなかったけど
とても盛り上がって本編終了。


アンコール。
熱い拍手に迎えられて小山さん再登場。
「おかしい。
 想定していたのと違う。
  ・はじめましての人が多い
  ・数人オタクがいる
 と思っていたのに。
 なんでみんな歌を知っているの?」
現地の人はどれくらい?と聞いてくる。
焼津とかまで含めて現地の人の方が多い。
遠征組はほんの少し。
それでもこんなに盛り上がるんだね。
すばらしい!!
小山さんもお礼。
「すごく嬉しいです。
 どうもありがとう!」
そして、ライブを企画した大橋さんからのリクエスト。
10何曲もあって、「それはリクエストではなくセットリスト」。
その中でも一番上にあって、
絶対歌って!のプレッシャーに応えて
e1.「Passing Bell」
気合いが入った演奏。
サビは会場で合唱。

曲が終わり、小山さんが捌ける。
そこで湧きおこるのが「卓治コール」。
主に野太い声で。

それに導かれ楽譜を持って小山さん登場。
リクエストを募る。
 ・祈り
 ・夢の島
 ・紫の夜明け(楽譜が無いので即却下)
などなどの曲名がコール。
「全部やるわけじゃないぞ。
 俺には打ち上げという仕事が・・・」
リクエストにお応えしたモアアンコール。
e2.「Aspirin」
アスピリン!と皆が叫ぶ。
会場の温度が上がる。

曲終了し楽譜をめくる小山さん。
「リクエストはきりがないから受け付けない。
 美しく締める曲を探している」
そこは種の歌でしょう、との声を聞き、
最後は生声で
e3.「種の歌」
一緒に歌う人もいました。


すごく楽しかった、幸せでした、ありがとう!
と小山さんが言うと、
客席からも「ありがとう」と返される。


ほんとに暖かい雰囲気で、
とっても盛り上がったライブでした!
企画して下さった方、
実現に尽力して下さった方、
ありがとうございました!


店内ステージ


終演後に小山さんがお店の壁にサイン


チケットは1枚1枚丁寧にパウチ。
永久保存版ですね。

コメント (3)
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「白鳥の湖」ヌニェス&ソアレス/英国ロイヤル・バレエ団

2013年07月14日 | バレエ・ダンス
お財布事情と他の予定との都合で
英国ロイヤルの来日公演を見るのは今回だけでしたが
キャスト的には私の好みで当たりでした。

ヌニェスはスラッとした体型で手足も長めで
実に舞台映えする白鳥。
動きもとても美しい。
手の動きがもう少し繊細だったらもっと好みだけど
そこまで望むのは贅沢か。
基本は白鳥ではなく人間で、
たおやかではあるけれど
意志の強さも感じた。
だからラストも、状況に流されてではなく
自分の意思で道を選んだからこそ
魂の救いがあったんだな、と思いました。
消えるだけの存在ではない、と。

黒鳥は圧巻でした。
勝ち誇った艶やかなオディールは実に魅力的。
魔に惹かれてしまう王子の気持ちも良くわかる。

ソアレスは、以前見たときは粗さを感じるときがあったけど
今日は踊りもマイムもとても丁寧でした。
悩める若き王子、というよりは
「国王陛下、万歳!」と言いたくなる威厳があるけど
そこは脳内補完でカバー。

2人とも踊りすぎることはなく、
適度に抑制が利いているので
実に気品が溢れていて、
さすが英国ロイヤル、と思っていましたが
3幕のパ・ド・ドゥ後半から徐々に熱を帯び
最後は大爆発!なかんじでした。
ストーリーの盛り上がりに沿っているので
やりすぎ感はなく、それでいて高揚感バリバリ。
会場の温度が2度ぐらい上がった気がしました。

ラストは悲劇版でした。

この版ではロットバルトは踊らないのですが
エイヴィスの存在感と芝居が素晴らしいので
そんなことは気になりません。
禍々しさたっぷりで、とてもドラマティックでした!

この版を見るのはギエム&コープ以来なので(たぶん)
細かいところは忘れていました。
ナポリはこんなに細かいステップだったんだ。
2人とも綺麗に足を捌いていました。
ユフィさんが可愛いわ~。

舞台美術はとても好み。
ダウエルのセンス、いいわあ。
軍服祭りもありがとう。
ただ、4幕の白鳥の群舞のフォーメーションが
ちょっと変わっているかなあ。

それにしても、六人の姫君たちが
ガツガツしすぎ。
あれじゃ王子も逃げ出したくなるよ。
このへんは明らかに王妃の戦略ミスだと思うわ!


【主な配役等】
振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ、
フレデリック・アシュトン(第三幕ナポリの踊り)、デヴィッド・ビントレー(第一幕ワルツ)
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー 
演出:アンソニー・ダウエル

-------------------------

オデット/オディール:マリアネラ・ヌニェス
ジークフリート王子:ティアゴ・ソアレス
ジークフリートの母:エリザベス・マクゴリアン
悪魔、ロットバルト:ギャリー・エイヴィス
家庭教師:アラステア・マリオット
ベンノ:ベネット・ガートサイド

第一幕
パ・ド・トロワ:
エリザベス・ハロッド、エマ・マグワイア、ヴァレンティノ・ズケッティ
侍女:ベアトリス・スティックス=ブルネル、デメルザ・パリッシュ
将軍:デヴィッド・ピカリング
ワルツ:
クリスティーナ・アレスティス、ナタリー・ハリソン、ローラ・マカロック、
クリステン・マクナリー、平野亮一、ベネット・ガートサイド、蔵 健太、
ダヴィッド・チェンツェミエック、ロマニー・パイダック、ポール・ケイ

第二幕
白鳥のひなたち:
エリザベス・ハロッド、エマ・マグワイア、
ロマニー・パイダック、サビーナ・ウェストコーム
二羽の白鳥:小林ひかる、イツァール・メンディザバル

第三幕
式典長:デヴィッド・ピカリング
六人の姫君たち:
オリヴィア・カウリー、ヤスミン・ナガディ、エマ・マグワイア、
マヤラ・マグリ、ローラ・マカロック、デメルザ・パリッシュ
スペインの踊り:
クリステン・マクナリー、イツァール・メンディザバル
ヨハネス・ステパネク、平野亮一
チャルダッシュ:
ヘレン・クロウフォード、ジョナサン・ハウエルズ
ナポリの踊り:崔 由姫、ポール・ケイ
マズルカ:
クリスティーナ・アレスティス、ヘイリー・フォースキット、メリッサ・ハミルトン、
ベアトリス・スティックス=ブルネル、蔵 健太、エリコ・モンテス、
ドナルド・トム、ダヴィッド・チェンツェミエック

第四幕
二羽の白鳥:小林ひかる、イツァール・メンディザバル
白鳥、白鳥のひな、農民、侍女、
士官候補生、使用人、小姓、こびと:英国ロイヤル・バレエ団、英国ロイヤル・バレエ学校


指揮者:ボリス・グルージン
オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ団、東京バレエ学校

◆上演時間
第一幕、第二幕 13:00 - 14:15
休憩 25分
第三幕 14:40 - 15:15
休憩 20分
第四幕 15:35 - 15:55
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