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きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「危険なメソッド」

2012年10月27日 | 映画
いまいちピンとこなかった。
私は人がタブーと思うことは宗教ありきではなく、
コミュニティのタブーが宗教の教義に反映されると思うので、
西洋人が思う「人間が抑圧と感じること」についてが
あんまり理解できないんだよね。

狩猟民族の家長制度と農耕民族の母系社会じゃ
抑圧する人と内容も異なるじゃない?

まあその辺は置いといて。
理論で取り繕っても本能には逆らえないし、
ユダヤとアーリア人との確執が
とっても根深いのはわかった。

精神分析は、いまでは普遍的(という言葉は正しいのかな?)だけど
当時は「新しい科学」だったんだろうな。
新しい科学で未知の領域を切り開く
そんなエキサイティングな取組だったんだろうな。

キーラが名演だった。
彼女はこういう、精神の振り幅が大きい役が良く似合う。

メインは博士二人の接近&喧嘩別れで、
とてもスリリングだった。

ファスベンダーのユングは、
ある種の微妙な俗物感が絶妙。
学問的な野心があり、
禁忌だなんだを商売のネタにする癖に
患者と愛人関係になりながらも
裕福な妻とは別れない。
(そのうえ子供もたくさん作る)
科学の中にオカルティズム取り込もうとするのも
なんだかとっても納得できる風貌&雰囲気。

ヴィゴのフロイドは大家族の長で、
ユングが心酔するのもわかる父性がある。
それは同時に抑圧する者でもあり
自分の学説と違うことは認めない圧力も感じる。

その2人が出会い、蜜月期間があり
やがて別れる、ってあたりが主題かと思うと
別にそんなわけでもない。
結局なにが描きたかったのか良くわからない作品でした。
父なる存在から離脱する話じゃないよね?
せっかくヴィゴとファスベンダーが
コスプレして同じ画面にいるのに
それ以上の魅力がないのが残念。

キーラ演ずるザビーナの位置もよくわからなかった。
なにかの決定打になるほどじゃないし。


それにしても、やっぱり、フロイトの
人間の心理を全て性衝動で説明できるという発想は
わからんなーー。 


ヴァンサンはやっぱりいつもの役だった。
こういう役以外も見たいけど、
実際見たら「コレじゃない」と思うんだろうなあ


美術はすごくステキ。
これだけでも見る価値はある。
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「エクスペンダブルズ2」

2012年10月27日 | 映画
続編を作りやがったのかよ!
って思ってた「エクスペンダブルズ2」ですが
意外にも面白かった。

「1」は「かつてのアクション・スターを集めましたよ。
派手にやりましょう!」だけで終わったけど、
今回はそれぞれの役も掘り下げられ
個性豊かになっていたし、
お遊び場面&台詞の入れ方も巧かった。

前回同様、スターさん達の肉弾戦は少なく
火薬バンバンひたすら爆発なんだけど、
前回は「どうせ俺たちは・・・」とか
屁理屈ぶっこいていたけど
今回は最初から無理なく強かったのが良かったなあ。

なんといっても、スタローンがトップだと
ステイサムが新公学年のような若者に見えるのが可笑しすぎる。
他の作品だとばっちりラスボスなのに!
こっちでは若手!!ひゃー!!!

ドルフ・ラングレンも
前作よりパワフルに、清々しいまでに
「筋肉バカ」になっていた。

「1」でイイ味を出していたミッキー・ロークはいないし、
ジェット・リーは序盤でいなくなるけど、
それでも最後まで楽しめたよ!!

前回より話運びに無理が無い上に
今回が良いと思ったのは、
悪役がヴァン・ダムだったからかも。
こういう年の取り方をして、こういう役をやるとは
昔は思っていなかったけど、すごく良かった。
身体のキレはまだまだあって、
動きがとても美しかった。
プリンセス天功と噂があったよな、そういえば。
老けたけど精悍な顔つきで存在感もあり
スタローンとガチンコ勝負しても互角なのが
すごく納得できるよね。

リアヘムについては無駄遣いな気もするけど、
おっさんの世界だから仕方がないのかー。 

訛りのあるシュワちゃんの台詞回しが懐かしかった。
チャック・ノリスが美味しすぎる。

アクション映画はやっぱり様式美の世界なんだなー。
堪能したよ。


ついでに。
「1」の感想は → こちら
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「宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」

2012年10月27日 | 映画
ギャバンはあんまり記憶にないんだけど
時間的に合うから見てきました。
特撮は主筋を知らなくても楽しめることが多いでしょ?

と思ったけど、
こちらはイマイチだったなあ。
なにしろ、新ギャバンが弱すぎ、情けなさすぎ。
大葉さんが無敵すぎるのかなあ。
新人くんの成長記だとしても、
これが刑事とは・・・。

特撮(特に戦隊)が映画になると
1度敵に負けて、
なんらかの理由でパワーアップして
(新兵器投入とか新技開発とか)
再度戦い敵を倒す、
ってのは黄金パターンだし
これもそれを踏襲している。

それにしても、なんだか新ギャバンが頼りないんだよなあ。
強さが見えてこない。

心配している人がいるんだから
宇宙刑事になって生きている、
ってヒロインに伝えてもいいのになあ。
秘密、ってほどでもなさそうじゃん。

すうちゃんが一回り大きくなっていた。
体格的に。
演技力はあまり変わらず。

時間の都合でゴーバスターズの客演回はまだ見てないんだな。
見てからだったら感想は変わったのかなあ。
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「009 RE:CYBORG」

2012年10月27日 | 映画
「009」がリメイク。
私は赤い服の方のリアル世代です。
あ、昔の方のね。

タイバニは私らの世代向けだったんだなあ、
と、しみじみ感じました。
今回の009は、なんでしょうか、
アニメ版の「スプリガン」を見たときの感想と同じかな。
俗に言うジャパニメーション(すでに死語?)で
絵と動きは素晴らしく美しいけど、
内容は大言壮語のわりには実が無い。
アレ系ね。
オチの決め台詞っぽいのがあるけど
結局
なんにも
解決していない

と、思うんだけどなあ。
あんなんで、めでたしめでたし、
じゃなかろーよ。ねえ。
描いて欲しいのはそこじゃないんだよー、みたいな?

神だの天使だの愚かな人間だのの
厨二病な話は怒りや落胆を通り越して
小っ恥ずかしい。
むかしはこんな話が流行っていたし、好きだったよなあ、
と、記憶が蘇る点でも恥ずかしい。
皆さんも青春時代の黒歴史を思い出して悶えてください。

アメリカ万歳ジャップsageなジェットは無いわー!だし、
昔の漫画(←敢えてこの表現ね)に
現在のリアルな世界を摺り合わせるのはどうよ?と思う。
アメリカ隠謀説とかユダヤの世界支配も
厨二病だよねえ。
あえてネタとして使っているのか、
(ほらほら、懐かしのネタだよ~、的な)
ほんとにカッコイイと思っているのか。
前者だといいと思うけど、
きっと後者なんだろうなあ。
たぶん10代か20代前半あたりに向けて
作っているんだろうなあ。
おばちゃんにとっては、
もう通り抜けた世界だったよ。

しかしながら~。
9×3が大人な関係だったから、
まあ、いいかなー。
ジョーがタマラと一緒にいるのを見て
逃げ出しちゃったフランソワーズなのに、
今回は下着姿でジョーをお誘い。
うほほー!

イワンが長く起きている、とか
ジェロニモが喋り過ぎ、とか
グレートが渋くなっているのに
張々湖のキャラが変わらないのはなぜに、とか
ギルモア博士があんなに心が狭いわけないだろ、とか
まあ、いろいろ思うところはあるにしても。
009が兵器として高性能なのが実感できたのは
新しくて良かったかも。
ジョーはサイボーグであることを悩むのは
もう卒業みたいだね。
寂しいねえ。


もんのすごく余談で恐縮なんですが。
昔の「ダンスマガジン」に
シュミ特の大事典のようなコーナーがあって
(きっと穴ウメ企画だったんだろうなあ)
「ふ」の項は「フランソワーズ・アルヌール」だったよ。
彼女の影響でバレエを始めた人もいるはず、
って書かれてたなあ。
女優の方じゃなく、とも明言されていたような。
さすが新書館、と思ったものでした。
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