正確には「ルジマトフ&レニングラード国立バレエのソリストとサンクト・ペテルブルグのダンサー達 特別ゲスト:西島千博」
やっぱ、ルジは別格だなあ、と
しみじみ思う公演でした。
第1部
「白鳥の湖」
ヴィクトリア・クテポワ
ミハイル・ヴェンシコフ
サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ
導入は取手と同じ、コレから。
(ただし、アダージオのみ)
自分の記録を読むと、ヴェンシコフのことは
2004年1月8日のハンガリーでチェックしたようだ>私
2002年入団ってことは、研2のときにチェックしたんだな、と。
それが、今年の夏は、こうして白鳥の王子でトップバッター。
参加人数が少ないから本公演よりポジションアップになることが多い全ツで
ロケットボーイ(←ラインダンスの導入部で踊ったり歌ったりする役。
1分ぐらいのソロがあります)に抜擢されたようなもんかしら。
まあ、やっぱり、サポートはハラハラする時があります。
とにかく経験値を積もうぜ!
クテポワさんは、大きい会場で見ても
身体のラインは美しい。
もう、それだけでもいいか。
コールドは、、、ま、、、、、やっぱり、、、
というのか。
マールイのコールドがすごいのは、
動きが揃っているとか、そういうことだけじゃなく
「物語の雰囲気」を醸し出せることなんだな。
白いチュチュを来た人達が踊っている、
ではなく、
湖畔の白鳥になる。
それをごく普通にやっているんだよなー。
その中にはフィルソワとかカミロワとかシシコワとか混じっていて
エフセーエワなんかが3羽の白鳥に混じっていたりして。
それって、とても贅沢だったんだなあ、と
過去の夏ガラを思い返し、涙。
「くるみ割り人形」
オレーシア・ガピエンコ
アンドレイ・ベーソフ
取手ではダイナミックな踊りを見せてくれた二人ですが
白い古典も似合っていました。
ガピエンコの動きは流麗で、キラキラしていました。
ベーソフも白いシャツにタイツが(意外にも)似合っています。
ジャンプの着地がちょっと危なかったかなあ。
体調なのか会場なのか。ちょっと不安。
二人の踊りの息はピッタリ合っていました。
ちょっとしたときに目線を合わせると
ほのぼのかつ幸せな雰囲気たっぷり。
二人で踊る、ってこういうことなんだよなあ。
それに比べると、前の二人はとてもバラバラだったな。
「海賊」
イリーナ・コシェレワ
西島千博
ミハイル・ヴェンシコフ
コシェレワは、青いチュチュが似合うけど
取手ほどの華やかさが無い。
パートナーが変わったから?
このあとの演目の緊張感から?
32回転も、少々安定に欠けていたかも。
ヴェンシコフがさあ、
偉そうな演技が
似合っていてさ
これ系は得意なのか?
王子と比べるととてもイキイキとしてました。
さすがマールイというべきなのか?
演技ほど踊りの技術はムニャムニャだけど、
手足を綺麗に伸ばした踊りでした。
西島さんは、正直なところ、
もうクラシックはキツイかなあ。
それなのに、この演目って、
もうちょっとなんとかならなかったかなあ。
顔の表情とか、キメポーズなんかはいいんだけどね。
「阿修羅」
ファルフ・ルジマトフ
なんというのか・・・
動く仏像のようだった。
興福寺に紛れても気づかないかも。。。
とにかく美しい。
これだけ、いろいろ削ぎ落とせる人が
演目によってはエロエロ魔神になるなんて不思議だ。
「ドン・キホーテ」
オクサーナ・シェスタコワ
ミハイル・シヴァコフ
ナジデタ・ドヴレチェンスカヤ
サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ
取手に比べると、シェスタコワはエンジンがかかったようで
華やかでダイナミック。
適度なケレン味もありました。
堂々としたプリマです。
シヴァコフは、ワンコ度下がり大人っぽさがアップ。
寂しいような嬉しいような。
コールドも楽しげ。
雰囲気作りではなく、賑やかしならいいのかしら。
第2部
「ディアナとアクティオン」
オレーシア・ガピエンコ
アンドレイ・ベーソフ
サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ
ガピエンコは、金髪縦ロールの付け髪。
くるみも良かったけど、こっちの方が断然良い。
回転の所もゆったり大きく回ったり
うまいところ「ガラならではの、技術で見せる」をやってくれました。
ベーソフはダイナミックさが減少。
舞台のせいなのか。疲労なのか。
脚とか痛めてないといいんだけど。
「眠りの森の美女」
ヴィクトリア・クテポワ
ドミトリー・シャドルーヒン
グラン・パ・ド・ドゥのアダージオの時、
男性は女性を支えているだけじゃん、
と思っていた過去の私は大反省すべきだな。
これほど、男性のサポートによって
女性の踊りって変わるもんなんですね。
クテポワさんは、少なく見積もっても
1.2割り増しぐらい良く見えます。
すごいなシャドルーヒン。
「チュチュを着ている美しいお姉さんより
ちょっともっさりしているおじさんの方が
(ダンサーとしては)断然イイ」ってのが
会場中まるわかり、って雰囲気が
可笑しいというか、なんちゅーか。
クテポワさんのヴァリと、
シャドルーヒンのヴァリの時の、
会場の緊張感とか集中度がまったく違うんだなあ。
さすがシャドルーヒン!とも言えるし
シャドルーヒンの無駄遣い、とも言えるかしら。
ここをシェスタコワが踊ってくれたらなあ。。。
そうそう、シャドルーヒン、
大きい舞台だからか、大きく動いちゃって
途中、袖に入りかけちゃったけど
ギリギリ止まって、うまいこと誤魔化した。
プロの技だな。
「ラ・シルフィード」
ユリア・ルンキナ
ミハイル・シヴァコフ
取手で「ゼンツァーノ」を踊ったってことは
ルンキナはブルノンヴィルがお得意ってことなのかしら?
それにしては、踊りは重いし脚捌きはなんだし
上体もリキみすぎなような気がする。
いい意味でアクが強いから、
全幕で見たらシルフィード役が似合いそうな気もする。
気もするけれど・・・・・・・・・
エルビラちゃんの可憐さが懐かしいよう・・・
でも、シヴァコフのジェームスが見られるのはありがたい。
ブルノンヴィルをかなりロシア流に味付けしているけど
なかなか似合う。
衣装も踊りも演技もマイムも。
ヒゲがちょっと濃いかー。
「NEO BALLET~牧神の午後~」
ドビュッシーの曲に合わせて西島さんが振付。
閉塞的な空間で悩み苦しむ、ってのは
わりとありがちなネタだよなー、と。
「シェヘラザード」
ファルフ・ルジマトフ
イリーナ・コシェレワ
マハリナと踊ったときなどは、
「もともとは恋人同士だった二人が
運命の悪戯で愛妾と奴隷に。
それでも二人は真実の愛を確かめ合う。」
エロを通り越した純愛になったこともありましたが。。。
今回は、なんでしょーな。
「金はあるけど身分は低い町の豪商が娘を後宮におさめた。
娘は後宮暮らしに慣れず、出自のこともあり孤立している。
そんな小娘を
落とすなんて
朝飯前さ
余裕綽々、上から目線でゾベイダに近づく金の奴隷様」
って、カンジですか。
コシェレワは、頑張っているけど
生来の生真面目さが出てしまい、
愛欲からはほど遠い。
それだけに
ルジのエロさが
特濃に感じられました。
つい1時間前は仏像だったのに。
シェスタコワだったら、もっとドラマはあったと思う。
チラシの告知と異なり、なぜコシェレワになったかは不明。
ただ、、、
カーテンコールの時も思ったけど、
もしかして「コシェレワ育成計画」の最終段階なのかな。
スター(=ルジ)と一緒に踊ること、
スター(=ルジ)の隣で、カーテンコールの真ん中に立つこと。
それはいまのコシェレワにとって
とっても貴重な体験だと思う。
シェスタコワも、ペレンも、エフセーエワも、
ルジと踊ったことが、
ステップアップのひとつの要因だと思う。
(たまたまそういう時期に踊ったのかもしれないけれど)
コシェレワが真摯に努力しているのはわかるけど
華やかさという面では弱い。
今日のメドーラも、相手がシャドルーヒンじゃないせいか
取手ほど煌めいてなかったし。
そういった部分を磨くには、ルジとの共演は
いい経験になるんじゃないかな。
まあ、それに客を巻き込むな、って意見も出るとは思うけどさ。
カーテンコールは、ちょっとずつ踊る系。
とりあえず、初日の感想はこのへんで。
明日も行きます。
本当は明日だけのつもりだったの。
ヴェンシコフのコンラッドに釣られて今日を追加したのよん。
やっぱ、ルジは別格だなあ、と
しみじみ思う公演でした。
第1部
「白鳥の湖」
ヴィクトリア・クテポワ
ミハイル・ヴェンシコフ
サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ
導入は取手と同じ、コレから。
(ただし、アダージオのみ)
自分の記録を読むと、ヴェンシコフのことは
2004年1月8日のハンガリーでチェックしたようだ>私
2002年入団ってことは、研2のときにチェックしたんだな、と。
それが、今年の夏は、こうして白鳥の王子でトップバッター。
参加人数が少ないから本公演よりポジションアップになることが多い全ツで
ロケットボーイ(←ラインダンスの導入部で踊ったり歌ったりする役。
1分ぐらいのソロがあります)に抜擢されたようなもんかしら。
まあ、やっぱり、サポートはハラハラする時があります。
とにかく経験値を積もうぜ!
クテポワさんは、大きい会場で見ても
身体のラインは美しい。
もう、それだけでもいいか。
コールドは、、、ま、、、、、やっぱり、、、
というのか。
マールイのコールドがすごいのは、
動きが揃っているとか、そういうことだけじゃなく
「物語の雰囲気」を醸し出せることなんだな。
白いチュチュを来た人達が踊っている、
ではなく、
湖畔の白鳥になる。
それをごく普通にやっているんだよなー。
その中にはフィルソワとかカミロワとかシシコワとか混じっていて
エフセーエワなんかが3羽の白鳥に混じっていたりして。
それって、とても贅沢だったんだなあ、と
過去の夏ガラを思い返し、涙。
「くるみ割り人形」
オレーシア・ガピエンコ
アンドレイ・ベーソフ
取手ではダイナミックな踊りを見せてくれた二人ですが
白い古典も似合っていました。
ガピエンコの動きは流麗で、キラキラしていました。
ベーソフも白いシャツにタイツが(意外にも)似合っています。
ジャンプの着地がちょっと危なかったかなあ。
体調なのか会場なのか。ちょっと不安。
二人の踊りの息はピッタリ合っていました。
ちょっとしたときに目線を合わせると
ほのぼのかつ幸せな雰囲気たっぷり。
二人で踊る、ってこういうことなんだよなあ。
それに比べると、前の二人はとてもバラバラだったな。
「海賊」
イリーナ・コシェレワ
西島千博
ミハイル・ヴェンシコフ
コシェレワは、青いチュチュが似合うけど
取手ほどの華やかさが無い。
パートナーが変わったから?
このあとの演目の緊張感から?
32回転も、少々安定に欠けていたかも。
ヴェンシコフがさあ、
偉そうな演技が
似合っていてさ
これ系は得意なのか?
王子と比べるととてもイキイキとしてました。
さすがマールイというべきなのか?
演技ほど踊りの技術はムニャムニャだけど、
手足を綺麗に伸ばした踊りでした。
西島さんは、正直なところ、
もうクラシックはキツイかなあ。
それなのに、この演目って、
もうちょっとなんとかならなかったかなあ。
顔の表情とか、キメポーズなんかはいいんだけどね。
「阿修羅」
ファルフ・ルジマトフ
なんというのか・・・
動く仏像のようだった。
興福寺に紛れても気づかないかも。。。
とにかく美しい。
これだけ、いろいろ削ぎ落とせる人が
演目によってはエロエロ魔神になるなんて不思議だ。
「ドン・キホーテ」
オクサーナ・シェスタコワ
ミハイル・シヴァコフ
ナジデタ・ドヴレチェンスカヤ
サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ
取手に比べると、シェスタコワはエンジンがかかったようで
華やかでダイナミック。
適度なケレン味もありました。
堂々としたプリマです。
シヴァコフは、ワンコ度下がり大人っぽさがアップ。
寂しいような嬉しいような。
コールドも楽しげ。
雰囲気作りではなく、賑やかしならいいのかしら。
第2部
「ディアナとアクティオン」
オレーシア・ガピエンコ
アンドレイ・ベーソフ
サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ
ガピエンコは、金髪縦ロールの付け髪。
くるみも良かったけど、こっちの方が断然良い。
回転の所もゆったり大きく回ったり
うまいところ「ガラならではの、技術で見せる」をやってくれました。
ベーソフはダイナミックさが減少。
舞台のせいなのか。疲労なのか。
脚とか痛めてないといいんだけど。
「眠りの森の美女」
ヴィクトリア・クテポワ
ドミトリー・シャドルーヒン
グラン・パ・ド・ドゥのアダージオの時、
男性は女性を支えているだけじゃん、
と思っていた過去の私は大反省すべきだな。
これほど、男性のサポートによって
女性の踊りって変わるもんなんですね。
クテポワさんは、少なく見積もっても
1.2割り増しぐらい良く見えます。
すごいなシャドルーヒン。
「チュチュを着ている美しいお姉さんより
ちょっともっさりしているおじさんの方が
(ダンサーとしては)断然イイ」ってのが
会場中まるわかり、って雰囲気が
可笑しいというか、なんちゅーか。
クテポワさんのヴァリと、
シャドルーヒンのヴァリの時の、
会場の緊張感とか集中度がまったく違うんだなあ。
さすがシャドルーヒン!とも言えるし
シャドルーヒンの無駄遣い、とも言えるかしら。
ここをシェスタコワが踊ってくれたらなあ。。。
そうそう、シャドルーヒン、
大きい舞台だからか、大きく動いちゃって
途中、袖に入りかけちゃったけど
ギリギリ止まって、うまいこと誤魔化した。
プロの技だな。
「ラ・シルフィード」
ユリア・ルンキナ
ミハイル・シヴァコフ
取手で「ゼンツァーノ」を踊ったってことは
ルンキナはブルノンヴィルがお得意ってことなのかしら?
それにしては、踊りは重いし脚捌きはなんだし
上体もリキみすぎなような気がする。
いい意味でアクが強いから、
全幕で見たらシルフィード役が似合いそうな気もする。
気もするけれど・・・・・・・・・
エルビラちゃんの可憐さが懐かしいよう・・・
でも、シヴァコフのジェームスが見られるのはありがたい。
ブルノンヴィルをかなりロシア流に味付けしているけど
なかなか似合う。
衣装も踊りも演技もマイムも。
ヒゲがちょっと濃いかー。
「NEO BALLET~牧神の午後~」
ドビュッシーの曲に合わせて西島さんが振付。
閉塞的な空間で悩み苦しむ、ってのは
わりとありがちなネタだよなー、と。
「シェヘラザード」
ファルフ・ルジマトフ
イリーナ・コシェレワ
マハリナと踊ったときなどは、
「もともとは恋人同士だった二人が
運命の悪戯で愛妾と奴隷に。
それでも二人は真実の愛を確かめ合う。」
エロを通り越した純愛になったこともありましたが。。。
今回は、なんでしょーな。
「金はあるけど身分は低い町の豪商が娘を後宮におさめた。
娘は後宮暮らしに慣れず、出自のこともあり孤立している。
そんな小娘を
落とすなんて
朝飯前さ
余裕綽々、上から目線でゾベイダに近づく金の奴隷様」
って、カンジですか。
コシェレワは、頑張っているけど
生来の生真面目さが出てしまい、
愛欲からはほど遠い。
それだけに
ルジのエロさが
特濃に感じられました。
つい1時間前は仏像だったのに。
シェスタコワだったら、もっとドラマはあったと思う。
チラシの告知と異なり、なぜコシェレワになったかは不明。
ただ、、、
カーテンコールの時も思ったけど、
もしかして「コシェレワ育成計画」の最終段階なのかな。
スター(=ルジ)と一緒に踊ること、
スター(=ルジ)の隣で、カーテンコールの真ん中に立つこと。
それはいまのコシェレワにとって
とっても貴重な体験だと思う。
シェスタコワも、ペレンも、エフセーエワも、
ルジと踊ったことが、
ステップアップのひとつの要因だと思う。
(たまたまそういう時期に踊ったのかもしれないけれど)
コシェレワが真摯に努力しているのはわかるけど
華やかさという面では弱い。
今日のメドーラも、相手がシャドルーヒンじゃないせいか
取手ほど煌めいてなかったし。
そういった部分を磨くには、ルジとの共演は
いい経験になるんじゃないかな。
まあ、それに客を巻き込むな、って意見も出るとは思うけどさ。
カーテンコールは、ちょっとずつ踊る系。
とりあえず、初日の感想はこのへんで。
明日も行きます。
本当は明日だけのつもりだったの。
ヴェンシコフのコンラッドに釣られて今日を追加したのよん。