きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」

2009年07月18日 | バレエ・ダンス
サブタイトルは
「レニングラード国立バレエのソリストとサンクト・ペテルブルグのダンサーたち」
出演予定は、シェスタコワ、コシェレワ、シヴァコフ、シャドルーヒン、ヴェンシコフ
プラス、リムスキー=コルサコフ記念サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ。
間違っちゃいないさ。
予定者はちゃんと出たわさ。
でも、でも、でも、
なんでクテポワさんがいるのだ?
しかも、コシェレワとシェスタコワが1演目しか踊らないのに
クテポワさんが2演目踊るって、どういうこったい?
そりゃ、出演者が大車輪で踊り続けるのは
どうかと思ったよ。
でもさー、
でもさーっっ!
私が見たいのは、彼女じゃないのよ!!
ああ、ステパノワ、コシェレワ、ミリツェワ、エフセーエワが
いつもどこかにいた夏が懐かしい。
あれはまだ、そんなに遠い昔ではないはず。
なぜ、こんなことに。。。
クテポワさんがねー、
いっそマールイに移籍すればねー、
まだ、違った思いを持てるかもしれないけれど、
いまの状況じゃ、マールイのダンサーを押しのけて
無理矢理ねじ込んできたなー、としか思えないんだよ。
(→ とか書いたとあとにプログラムを見たら
   「2009年移籍」って書いてあった。。。。。。。。。。。。。)

などと、始まる前はかなり不満、というか、
嘘はつかれていないけど・・・、って気持ちが強かったです。

が、、、

クテポワさんの相手役の
ナチュラルメイクの
ヴェンシコフ
を見たら、
もうなんでもいーやー、OKだよー、って気になりました。
ヴェンシコフ、どうしちゃったんだよ、ってぐらい
メイクが普通です。
整った顔が綺麗に見えます。
青いべったりなアイシャドウも
目の下のラインもありません。
こうして見ると、やっぱり副芸監に似てるかなあ。
えーと、、、
ぶっちゃけですね、、、
ヴェンシコフは、まあ、なんちゅうか、
サポートの技術などはまだまだなところがありますので。
正直なところ、クテポワさんレベルで
ちょうどイイ、っちゅうか、なんちゅうか。
二人が並ぶと美男美女で、それはそれは絵になります。
お互いのビジュアル(背の高さも含め)も
技術レベルも合って、ま、いいかなー、と。


第1部
「白鳥の湖」よりアダージョ
ヴィクトリア・クテポワ
ミハイル・ヴェンシコフ
サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ

とにかくビジュアルがいいねえ。
クテポワさんは、プログラムを見て覚悟したよりは
身体が動いていた。
身体のラインも綺麗。
あいかわらず、そこはもうちょっと・・・
という部分はあるけれど。
ヴェンシコフのサポートは時々ハラハラ。
ここで腕をつかんで、とか
段取りがちょっと窺える。
けど、表情には(それほど)出てないから
OK、OK。
白いタイツだと、ちょっと太股が太く見えるなあ。
上着の丈も、ちょいと中途半端。
コールドの白鳥さん達は・・・
う~ん、、、
マールイを見慣れていると・・・・・・・・・・。

「ゼンツァーノの花祭り」よりパ・ド・ドゥ
ユリア・ルンキナ
ユーリー・カリーニン

そつはないけど、
それほど魅力もないかなあ。
カリーニンが、一個音が余って踊り終わるのは
そういう演出なのかなんなのか。
足捌きはほどほどなんだけど。
男性が小柄なのか、女性が大柄なのか
身長のバランスもちょいと悪い。

「眠りの森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ
イリーナ・コシェレワ
ドミトリー・シャドルーヒン

DMでは「エレーナ」らしいですが、
プログラム表記は「イリーナ」のコシェレワは
前に出た二人と比べると断然華やかでした。
ほどよい緊張感、というのでしょうか、
客もシャキッとして見ていたように思います。
縦ロール付きのコシェレワの踊りは
堂々としていて、安定していて
それでいて美しいです。
こうね、手を伸ばしたときのね、指先までの動きがね、
前の二人と違うのよ。
シャドルーヒンのサポートも安定していました。

第2部
「ディアナとアクティオン」
オレーシア・ガピエンコ
アンドレイ・ベーソフ
サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ

コールド付き。
コールドはいきいきと踊っていました。
白鳥が、マールイほどのレベルじゃないってだけなのかな。
ガピエンコは小柄でキビキビとした踊り。
赤とゴールドの衣装も似合っていました。
ベーソフは颯爽と登場。
高くてダイナミックなジャンプは
もっと大きな劇場で見たいなあ。

「くるみ割り人形」よりグラン・パ・ド・ドゥ
エカテリーナ・コーヴァリ
ユーリー・カリーニン

コーヴァリは3羽の白鳥なども兼任。
ちょっとバランスを崩してドキッとした。
回るときの軸がちょっと斜めだからかな?
チュチュが釣り鐘っぽくて可愛かった。
カリーニンはブルノンヴィルより断然こっちの方がイイ。

「ジゼル」よりパ・ド・ドゥ
ヴィクトリア・クテポワ
ミハイル・ヴェンシコフ

クテポワさんは綺麗だけど、
ドラマは感じないなあ。
ヴェンシコフの衣装が派手。
王子の時より派手。
濃いめの紫の上着には光り物たくさん。
タイツは小豆色系なのか青灰色系なのか。
白いタイツよりは引き締まって見える。
クテポワさんがいたから
ヴェンシコフのアルブレヒトを見ることができたのか。
そう思うと、感謝しなきゃダメ?
踊りは、まあ、なんだ。
ルジマトフやマラーホフやルグリなどとは
比べないでくれよ。
全幕で見たいね。

「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
オクサーナ・シェスタコワ
ミハイル・シヴァコフ
サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ

前奏の踊りの衣装が金色でびっくりだー!
その後は、真打ち登場。
シェスタコワは白いチュチュに、髪には赤い大きな花飾り。
花の周りにも光り物。
髪は黒っぽかった。
シヴァコフの衣装も白。
1月に見たときは、すっかり大人になっちゃって・・・
って、ちょっと残念だったけど、
今日はまた、ワンコに戻っていたよ。
しかも、とっても上機嫌だった。
楽しいのか、ワンコ。
シヴァコフを見てさすがなあ、と思ったのは
舞台の使い方。
小さい狭い舞台の中に、うまく収まる大きなジャンプ。
はみだすことはない、でも勢いはある。
舞台に合わせて踊れるのは全ツ修行の成果なのか?
ルダコと違ってちゃんと考えてるな、ってのがわかります。
ルダコは、たんにジャストサイズだったんだよね@小さい舞台。
シェスタコワは、どうなんでしょ、
まだエンジンがかかってない?
時々辛そうな表情をしていた?
でも、客を引き込む力は断トツだったなあ。

なんだか、夏のガラは
「知っている若い子が場数を踏んで成長していくところを応援する」公演だったけど
今回はそうじゃなかった。
ちょっと寂しい。


プログラムは千円。ルジ公演と共通。
西島さんが出る公演の「海賊」は
コシェレワ、西島さん、ヴェンシコフだそうです。
プログラムにヴェンシコフのコンラッドの写真があるってことは
西島さんはアリなのかしら?
「素顔のダンサー達」も2ページあり。
眼鏡っ子のヴェンシコフに萌え。
白いシャツのシャドルーヒンのキャプションは「さわやか」だけど
胸毛は全然爽やかじゃないような。
コシェレワも可愛いよん。
サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエの
ソリスト達の説明は無し。
ちょっとは書いてくれよーん。
カンパニーの説明はあり。
端折って言うと、ドルグーシンが育て
現在はヴィノグラードフが芸監。
コメント (2)
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