お正月早々に良いニュースが飛び込んで来た。それは安倍総理が平成17年に「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東大総長)がまとめた女系天皇や、女系皇族にも皇位継承権を容認するとの報告書を白紙に戻す方針を決めたと言うものであり、ご皇室の伝統を守ることを全く考慮しない報告書であったことからして、白紙に戻すことは当然のことであり、高く評価したい。
ロボット工学の吉川氏が座長を務めた有識者会議は10カ月の論議を経て、女系にも皇位継承権を容認すると言うものだが、会議のメンバーの中には皇室制度の専門家はほとんどいなかったとのことであり、と言うことはご皇室のことなど勉強をしたこともなく、何も分かっていないにも関わらず、あたかも知ったかぶりをして論議を繰り返した訳である。であるから、少子化の傾向や男女平等などを、ご皇室にも当てはめてしまい、男系によって皇位が継承されてきた伝統など全く考慮しなかった訳で、素人の出した結論に多くの国民は振り回されてしまったことになる。
大体、会議のメンバーに選ばれた時に、「何で私が選ばれたのか分からない」と漏らす委員までいたとのことであり、これは皇室制度の専門家でない者を選んだ者の誤りであり、選ばれた者も辞退すべきであったであろう。10カ月の論議の間、まったく無報酬ではないと思うが、では報酬を貰えば、専門外のことでも論議をしたふりをして、どのような結論でも良いから報告書を出せば役目は果たせると考えていたとしたら、こんな無責任なことはなく、これでは有識者でなくとも誰でも出来ることではあるまいか。
皇室制度のことを少し調べれば、女性天皇は存在したが、配偶者を得ることもなく生涯独身を通されており、であるから女系天皇は歴史上、一人も存在しないことなどが分かるが、有識者会議は、わが国の歴史上、過去には一度も存在しなかった女系天皇を容認することで、皇統を断絶させること、すなわち、わが国の歴史を途絶えさせることを画策した訳であり、その責任は極めて大きいと言わざるを得ない。
さらに驚くべき事だが、当事者である皇族の意見を全く聞かなかったことであり、これを庶民に例えれば、ある旧家の跡取り問題に、親戚でもない者が乗り込んで行って、「誰々を跡取りにせよ」と言っているに等しいことであり、これでは、その旧家が親戚の者を呼んで話し合いをしようとしているのに「他人がなぜ口を挟むのか」と唖然としてことと同じではないか。
朝日新聞や社民共産両党は女性・女系天皇を容認しているようだが、ならば尚更のこと反対であり、今まで朝日や社共両党が賛成したことで良いことは一つもない。
皇室制度を勉強したこともない専門外の人が「皇室典範に関する有識者会議」のメンバーになって、おかしな報告書を出した悪例を再び繰り返してはならず、今度は皇族の方をメンバーに入れるなり、または意見を十分取り入れる環境の中で論議すべきである。
超党派の「皇室の伝統を守る国会議員の会」が、男系継承維持のため協議を開始しているので期待しているが、皇室の伝統を如何に守って行くかを論議するのは当然であって、その伝統の破壊する報告書を出した皇室典範に関しては素人であった前の有識者会議の報告書などは破棄すべきだ。
世界最古の王室であり、途切れることなく続いている日本の歴史、伝統、文化の象徴たる皇室の存在は日本人の誇りであり、絶対に守って行かなければならない。
(2007/01/03)
この記事は「今日のコラム」
「有識者会議の報告書の白紙撤回は当然だ」
としてHPに掲載されていたものです。
ロボット工学の吉川氏が座長を務めた有識者会議は10カ月の論議を経て、女系にも皇位継承権を容認すると言うものだが、会議のメンバーの中には皇室制度の専門家はほとんどいなかったとのことであり、と言うことはご皇室のことなど勉強をしたこともなく、何も分かっていないにも関わらず、あたかも知ったかぶりをして論議を繰り返した訳である。であるから、少子化の傾向や男女平等などを、ご皇室にも当てはめてしまい、男系によって皇位が継承されてきた伝統など全く考慮しなかった訳で、素人の出した結論に多くの国民は振り回されてしまったことになる。
大体、会議のメンバーに選ばれた時に、「何で私が選ばれたのか分からない」と漏らす委員までいたとのことであり、これは皇室制度の専門家でない者を選んだ者の誤りであり、選ばれた者も辞退すべきであったであろう。10カ月の論議の間、まったく無報酬ではないと思うが、では報酬を貰えば、専門外のことでも論議をしたふりをして、どのような結論でも良いから報告書を出せば役目は果たせると考えていたとしたら、こんな無責任なことはなく、これでは有識者でなくとも誰でも出来ることではあるまいか。
皇室制度のことを少し調べれば、女性天皇は存在したが、配偶者を得ることもなく生涯独身を通されており、であるから女系天皇は歴史上、一人も存在しないことなどが分かるが、有識者会議は、わが国の歴史上、過去には一度も存在しなかった女系天皇を容認することで、皇統を断絶させること、すなわち、わが国の歴史を途絶えさせることを画策した訳であり、その責任は極めて大きいと言わざるを得ない。
さらに驚くべき事だが、当事者である皇族の意見を全く聞かなかったことであり、これを庶民に例えれば、ある旧家の跡取り問題に、親戚でもない者が乗り込んで行って、「誰々を跡取りにせよ」と言っているに等しいことであり、これでは、その旧家が親戚の者を呼んで話し合いをしようとしているのに「他人がなぜ口を挟むのか」と唖然としてことと同じではないか。
朝日新聞や社民共産両党は女性・女系天皇を容認しているようだが、ならば尚更のこと反対であり、今まで朝日や社共両党が賛成したことで良いことは一つもない。
皇室制度を勉強したこともない専門外の人が「皇室典範に関する有識者会議」のメンバーになって、おかしな報告書を出した悪例を再び繰り返してはならず、今度は皇族の方をメンバーに入れるなり、または意見を十分取り入れる環境の中で論議すべきである。
超党派の「皇室の伝統を守る国会議員の会」が、男系継承維持のため協議を開始しているので期待しているが、皇室の伝統を如何に守って行くかを論議するのは当然であって、その伝統の破壊する報告書を出した皇室典範に関しては素人であった前の有識者会議の報告書などは破棄すべきだ。
世界最古の王室であり、途切れることなく続いている日本の歴史、伝統、文化の象徴たる皇室の存在は日本人の誇りであり、絶対に守って行かなければならない。
(2007/01/03)
この記事は「今日のコラム」
「有識者会議の報告書の白紙撤回は当然だ」
としてHPに掲載されていたものです。