尖閣ビデオ、27日にも国会提出へ=全面公開はせず
政府は26日、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の様子を撮影したビデオ映像について、27日にも衆院予算委員会に提出する方針を固めた。ただ、政府・民主党は、日中関係への配慮から、全面公開は見送る方針。ビデオの取り扱いは、同委理事会で協議されるが、民主党は非公開の秘密会での視聴などを想定している。
同委の中川正春民主党筆頭理事が26日午前、国会内で武部勤自民党筆頭理事と会い、「27日か28日に国会に提出される」と伝えた。
仙谷由人官房長官は26日午前の記者会見で「(ビデオの)公開について今、問題意識をもって政府部内で検討、調整している」と述べた。
(2010/10/26-12:18 時事通信)
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尖閣諸島沖で本当は何があったのかを多くの国民が知りたいと思っているにも関わらず、民主党政府は、海上保安庁の巡視船が撮影したビデオを国民に公開しようとしないことから、時間がたつにつれて、その内容をめぐって憶測が憶測を呼び、支那の漁船が巡視船に衝突しただけでなく、これは確認されていないが、海保の保安官が支那人によって海に突き落とされて銛で突き刺され、さらに漁船で保安官に乗り上げ、行方不明になっているとか、殉職したのではないかとの話まで出てきている。
要するに民主党政府がビデオを全面公開しないことから、肯定も否定も出来ないのであり、石原慎太郎東京都知事が、10月24日放送のフジテレビ「新報道2001」の番組で、支那人が保安官を銛で突き刺したと聞いていると話したそうである。
この石原氏の発言に対して、それを否定する者がいないとなれば、本当かも知れず、そうなると、今や全国各地で支那を糾弾するデモが行われているが、その矛先は支那漁船との衝突の様子を撮影したビデオを公開しようとしない民主党政府にも向けられ、公開されるまでデモは継続されるであろうし、また、その影響で支那国内でも反日デモが続発することになる訳である。
報道によれば、民主党政府は、衝突ビデオを27日にも衆院予算委員会に提出する方針を固めたそうだが、支那との関係に配慮して全面公開は見送る方針とのことで、そうなると非公開となった部分に記録されている映像はどのようなもので、また、支那に配慮してまで、公開出来ないものなのかを明らかにすべきあろう。
良識ある国民は、民主党政府が衝突ビデオの全面公開にためらっているのは支那との関係に配慮したものではなく、責任回避のためだとの認識を持っていると思うし、支那との関係に配慮するのは支那人船長を釈放した那覇地検だけではなく、民主党政府にもあるのかと言いたい。
衝突ビデオを全面公開しないかぎり、支那人だけでなく、他の外国人にも、日本側に不利な状況が写っているからではないかと思われるであろうし、日本にとって有利なものであれば、隠す理由が見当たらないからであり、ところが民主党政府がなぜか隠していると言っても、それを信じる外国人はいないであろう。
民主党政府は支那国内における反日デモの続発を期待しているのか、それとも沈静化を期待しているのか知らないが、全面公開することで、尖閣諸島沖で起こったことを内外に明らかにすれば、反日デモは沈静化するかも知れず、であるから全面公開こそが支那との関係に配慮したと言えるのではなかろうか。
(2010/10/26)