小沢の行政訴訟に冷たい目 あぁ醜い!証人喚問逃れ
2010.10.15
国を相手取り起訴手続きの差し止めを求める行政訴訟を15日起こした民主党の小沢一郎元代表の側近は「今後訴訟ラッシュに持ち込む」と豪語するが、早くも仙谷由人官房長官(64)が疑問を呈するなど反小沢陣営内では冷めた見方が広がっている。
小沢氏の弁護団は「検審の2度の議決で強制起訴が認められているが、2回目の議決では、1回目にない犯罪事実が追加された。見過ごせない法的瑕疵がある」と主張。
「議決は行政処分」とも定義したうえで、強制起訴に向けた指定弁護士の選定手続きの停止を求める方針だ。
検審の議決をめぐっては、行政訴訟の対象とならないとの最高裁判例があるが、弁護団は、「検察審査会法の改正で起訴議決制度が導入される前の判例」として、判例は効力を失っていると主張するとみられる。
しかし、こうした動きに反小沢の筆頭である仙谷氏は「刑事司法過程の処分は刑事訴訟法にのっとった裁判で有効・無効を争うのが常識。独自に行政訴訟として取り出すのはどうなのか」と、疑問を呈した。
小沢氏の訴訟作戦は「司法手続きが進む状況を印象づけ、国会での証人喚問や衆院政治倫理審査会での弁明要求を牽制する狙い」(民主党関係者)との見方もある。
実際、小沢氏の盟友・輿石東参院議員会長(74)は、党執行部が政倫審への出席を求めていることについて、「ムダだ」とくぎを刺した。
政治評論家の浅川博忠氏は「小沢氏は起訴相当の議決後、『逃げ隠れしない』と宣言したのだから、潔くすべきだ」と指摘。そのうえで、「『国会の議決に従う』とも話しているのだから、これで政倫審にも対応しなければ、国民の政治不信が高まる。菅直人首相(64)もきちんとリーダーシップを発揮すべきだ」と述べた。
(zakzak)
(引用終了)
支那と太いパイプがある筈の民主党の小沢一郎前幹事長だが、今回の尖閣衝突事件に関して、支那と交渉したり、出向いた様子はないようで、要するにカネにならないことはしないとの考えがあるからなのであろうが、もし動けば民主党の支持率アップにもなったであろうし、また小沢氏に対する国民の印象も良くなったのではあるまいか。
検察審査会による二度の起訴相当の議決がなされ、強制起訴されることになった小沢氏だが、証人喚問に応じると言っておきながら、未だに応じる様子がないのは、嘘を付くと偽証罪に問われるからで、他に理由があるとは思えない。潔白だと言うだけで逃げ回っているようでは検察審査会が、裁判によって、有罪なのか無罪なのかを判断して貰った方が良いとするのが良識ある国民の考えであるとした訳で、もし小沢氏が証人喚問に応じ、多くの国民を納得させるだけの説明をしておけば、検察審査会の議決内容も変わっていたかも知れない。
民主党では検察審査会の可視化も取り組む方針とのことで、要するにどこの誰だか分からないのに起訴相当の議決されたのでたまらないと言う訳であろうが、可視化となれば、議決に向けて、どのような論議がなされ、どこの誰が審査会の委員になっているのか分かってしまうことから、報復を恐れて、委員に選ばれても辞退する者もいるであろう。
また検察官が不起訴処分にした案件を可視化となれば検察審査会が、不起訴不当や起訴相当の決議を出すのは相当な勇気が必要となり、であるから検察審査会は秘密のベールで包まれている方が良いのであり、小沢氏のように検察審査会の議決さえも素直に従わない者もいるのだから尚更である。
その小沢氏が起訴相当の議決をした検察審査会は許せないとして、国を相手取り起訴手続きの差し止めを求める行政訴訟を15日起こしたことが報道されているが、要するに証人喚問から逃げるためのものであって、また起訴されれば、裁判で本当のことを言わなくてはならないとなれば、小沢氏の政治生命は終わりだと言えよう。
政府の一員ではないにせよ、政権与党にいる小沢氏が国を相手取り行政訴訟を起こしたとは呆れてものが言えないが、検察が不起訴にした案件を検察審査会が同じく不起訴相当との議決をしなければおかしいと言う訳で、それでは検察審査会の存在価値がなくなってしまうのではなかろうか。
検察審査会は起訴すべきどうかを判断するだけであり、実際に起訴するの検察官であって、今回は起訴相当の議決が二度目であったことから強制起訴されることになったに過ぎず、検察官の起訴が 行政訴訟の対象となるのであれば、起訴出来なくなる訳であり、であるから、小沢氏は潔白だとの自信があれば裁判を受ける権利は保証されていることから、無罪を勝ち取るまで、頑張れば良いのである。
(2010/10/15)
写真:強制起訴されることになった小沢一郎