<芝居>
社交界の花・リンダ・メレンデス公爵夫人。
彼女の甥フランシスコ・ラフォーレ侯爵が
留学先?からバルセロナへ帰ってきた。
たぶん、この二人は血が繋がっておらず、
そして、かつては愛人関係にあった。
リンダは、大公から言い寄られているが
頑とはねつけている。
現在の恋人は宰相のルイス伯爵。
リンダはフランシスコを伴い
大公夫妻主催の舞踏会に参加する。
そこでフランシスコは、
美しいロザリアと運命の出会いをする。
フランシスコは下町の酒場へ行き
友人と旧交を温める。
友人・ラファエルは、詩人であるが
自由主義者のため、反政府主義者として追われる身であった。
その酒場で、フランシスコは
ひょうんなことから人を刺し殺してしまう。
明かな正当防衛であったが
それを証言するためには
ラファエルもその場にいたことも明らかになってしまう。
ラファエルのために、酒場の者はなにも言えなかった。
フランシスコは投獄されてしまう。
しかし、獄舎の長はロザリアの父であった。
そのため、ロザリアの姿を見ることが多くなったフランシスコは
逆に浮かれまくるのだった。
一方、リンダの屋敷。
フランシスコを投獄したのは
大公の差し金であり、
また、宰相の座を狙う者の企みであると
ルイスに告げるリンダ。
フランシスコが獄死する→哀しみのあまりリンダが宮廷を去る
→リンダの後をルイスが追う
そうして空席になる宰相の座を狙う者がいるのだ。
気が遠くなりそうな策に見えるが
けっこうその通りに運びつつあった。
侯爵が一介の市民を殺して重い刑になるはずはない。
それなのに投獄されたからには
毒殺等、ひそかに殺される可能性がある。
リンダはフランシスコを脱獄させる計画を練る。
なんやかんやで(鞍馬六郎風に!)で
フランシスコは脱獄し、リンダと共に小さな村に潜む。
フランシスコと蜜月!と思うリンダをよそに
フランシスコの中では、ロザリアへの愛が募るばかり。
ついにはバルセロナに戻ってしまう。
再び捕らえられ、死刑を宣告されるフランシスコ。
リンダはついに、大公に懇願しに行く。
フランシスコへの愛を胸に
大公の寝室へ入るリンダ。
一方、ラファエルは、
「公爵夫人への愛のため俺はもう逃げない」
とか言って、ナイフを握っているよ。
いつの間にそんなことに。
なにもしらぬフランシスコは
ロザリアとの愛を確認するのだった。
でも、なんだかんだで、
二人とも思い合うが、一緒にはなれない、と。
オチは?
どうなるの?
と思ったら、いきなり幕。
かなーりの尻切れトンボ感。
と、なんだか、主役は
晴華みどりちゃん演じるリンダみたいでした。
ミズは、浮かれポンチな馬鹿男なんだけど
ギリギリそう見えないのは
さすがトップ!としか言いようがない。
みなこちゃんは、意外や意外、
姫芝居が似合っていた。
可憐だったよ。
主題歌も、ロシアンより高音が出てた。
ミズみなの芝居は合っているよ。
ルイスのゆみこも、
軍服が似合っていること以外、
とりたてて、どうこうという役ではなく。
フランシスコへちょっぴり嫉妬はあるけれど
それでも、それを含めてリンダを愛する
懐の深い男でした。
ハマコ演ずる大公様は、
もう似合いすぎてー。
尊大で。エロ男で。
ハマコがいるから再演できたのかー。
ラファエルのキタロウは濃かった。
存在感があった。
<ショー>
1階席の8割ぐらいがポンポン準備。
客席が眩しかったぜ!
びっくりしたのが、イグアスの場面。
滝が無いためか差し替えだったんだけど、
これが!!!
BMB再び!
ミズ・レイナが「エンドレス・ドリーム」を歌いながら登場。
ユミコ・ナーガと、みなこちゃんの赤い花が待ち受ける。
ナーガの股くぐりもあったよ!!!!

蛇と花が戦士を喰らおうとするが
赤い花は戦士に心を奪われ
戦士の死と共に、赤い花も命を失う。
「赤く萌え続ける~ エエエエーーンドレス・・・」
とユミコが歌ったところで暗転。
そして、二人は蝶になる。
「パピヨ~ン 愛のー 蝶~」
って
無理矢理すぎ
エトワールの歌が、この「パピヨン」だったから
蝶の場面まで消すわけにはいかない
→現世で結ばれない恋人達の話が必要(差し替え)
って流れはわかるけど、けど、
強引だなー。
BMB好きとしてはまた見られて嬉しかったけど。
ミズはBMB冒頭の迷彩服?
ユミコはBMBオープニングの蛇服。

リカちゃんは大仏ヘア、ガイチはターバンだったけど
ユミコは白銀?のストレートのカツラでした。
みなこちゃんは、BMBデュエットダンスの赤いセパレーツ。
あとはだいたい同じ。
キタロウが3番手格。
でもパレードの3番手ポジはひろみちゃん。
ひろみちゃんは怪盗の場面の警官があるから
他の役には入れなかったんだろうけど
なんだか惜しい。
気もするし、
キタロウの活躍は嬉しいし。
「ハニハニ」の場面では
マフィアのボスのキタロウ。
でもオチは「ママ~」だった。
ユミコは「いいですか?あれで」
みたいなことを言っていた。
キリスト像は小柄になって固定されていました。
オープニングの機長は誰かな?
「落花生の食べ過ぎには気をつけて!」
最初からご当地ネタ振られまくりです。
んでー。
キャリオカも好きなんだけど、
階段ダンスから「風になりたい」の流れが
やっぱり好き。
大好き。
DVD買っちゃおうかなー。
ラストは「リオ、リオ」だけじゃなく
中詰めのみなこちゃん白い衣装の所の音楽で〆。
カーテンコールの後は
副組長による初日挨拶。
そして、ご当地出身者の紹介コーナー。
千葉出身はミズ。
実家最寄り駅は千葉駅だそうだ。
実家から近い会場で公演できて嬉しい。
そして、全ツは35名だけど
本拠地公演はもっとたくさん出演するので
ぜひ宝塚に来てね、とご挨拶。
機会があれば、もう一度見たいくらいっすよー。
楽しかったよー。
*記事中の写真は、
宝塚プチミュージアム写真撮影OKエリアで撮った写真です。