きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

第9回演劇フォーラム 宝塚歌劇「ベルサイユのばら」 35年をふり返る

2009年11月11日 | 宝塚(専科、スケジュール、雑談等)
三部構成。
司会は後藤美代子さん。
開催挨拶は織田紘二さん。
メモを取っていなかったので
記憶に残っていることをツラツラと。

第一部は原作者池田理代子先生と
脚本・演出の植田先生のトーク。
池田先生
 ・「漫」という言葉が付くと、日本では正当に評価されないことが多いため
  (連載)当時、シリアスなストーリー性のある漫画が
  劇画と呼ばれるようになった
 ・でも、自分が描いたのは「少女漫画」
 ・連載は2年半ぐらい。
  自分の作品の中では、それほど長くはない
 ・舞台化について。
  自分の作品が、別な形で、舞台化されるのは
  作家冥利に尽きる。
  これほど幸せなことはない。
 ・オペラ関係の友人達も
  「輪っかのドレスを着て
   『私はフランスの女王ですから』と言ってみたい」
  と言っているそうです。
植田先生
 ・ベルばらはエピソードが盛りだくさん
  描きたい話は
  まだまだある
 ・宝塚での上演を提案したとき
  「不倫の話を宝塚でやるなんて!」と反対された。
  (当時は「不倫」という言葉さえ無かった)
  しかし、「清く正しく美しく」の制約があるからこそ
  いろいろ工夫して、かえって良い作品ができた
 ・初代アントワネットの初風さんに
  もう少し痩せることを要求した。
  しかし、かかりつけの整体の先生から
  初風さんは痩せたらあの美声は出なくなりますよ!
  と言われたので、慌てて「痩せなくていい!!」と言った


第二部は、歴代オスカルと植田先生。
歴代オスカルは、榛名由梨さん、汀夏子さん、シメさん、コムちゃん。
榛名さんが仕事で遅れたため、
最初はオスカル3人からスタート。
登場の音楽は「我が名はオスカル」
皆さん、とにかく、オスカルを演じることができて
とても嬉しかった、と力強く語っていました。
そして、ジャジャーーーンッ!と
ピアノによるベルばらの主題歌が流れる中、
榛名さんが登場。
素敵すぎる!!!
榛名さんは初演ならではの苦労話など。
当時のカツラは今ほど良い物ではなく、
黒髪の直毛のカツラを金髪に染め、
髪を巻いていた。
終演後は髪のセットが崩れ、直毛に。
また巻いて・・・の繰り返し。
ブーツも、当時はあまりなく、
遠くまで買いに行ったり作りにいったり。

寺田先生の音楽が良い、という話から
榛名さんが、オスカルの登場(の仕方)は好き。
気持ちよく舞台に出て行くことができる、
とおっしゃると、植田先生は
「お客さんは、スターを見に来るんだから
 スターはスターらしく、
 また、誰もがスターが出てきたとわかるように
 登場させるべき。
 最近の作品は、いつスターが出てきたかわからない」
と、苦言(?)

長谷川先生の話も。
とにかく、美しく見えるように。
そのため、かなり無理な姿勢もある。
また、長谷川先生は、生徒の良いところを見抜き、
一人一人の個性に合わせて演出。
それは今でも植田先生に引き継がれている。

オスカル様達も、95周年の一員、
その重さを感じていらっしゃるようでした。

シメさんは、授業でバスティーユの場面を
題材にしているそうです。
「大きい芝居ができてこそ、
 スーツの、サラっとした芝居ができる」

それとは関係ないけど、
シメさんは、「ヒメじゃなくシメ」ってのが
なんとなくわかったような気がしました。
今後の予定を聞かれても
「自分は一般人ですから」と言ってました。
司会の後藤さんが、
「東京でもリサイタルをして欲しい」と言うと
会場中、大拍手でした。

第三部は、現在公演中の花組生が登場。
まとぶんは、ポワワン系。
壮くん、ドSでギラギラ。
みわっち、シャキシャキお姉さん。
彩音ちゃん、かわいい。
全体的には
 ・コスチュームを着こなすのが大変
 ・大きい芝居を心掛けている
などの他に、
「宝塚=ベルばら」なので
演じることができてとても嬉しい、幸せ、など。

みわっち、やっぱり「あいね」さんなんだね。
あいね、か、あいねは、か
なんとなくわかっていなかったけど
本日ハッキリわかりました。
(いまさら?)
一人で台詞を言うのは初めてなので
とても緊張しているそうだよ。
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