きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「凱旋門/Gato Bonito!!(2回目)」宝塚雪組

2018年08月28日 | 宝塚(雪組)
死と破滅をまとっていた月影ジョアンがとても好きだったけど、
光り輝く生命力があるからこそ濃い死の影の真彩ジョアンもとてもいい。
昔の恋人の復讐で仇を殺した後に、
いまの愛する人を安楽死させざるをえない
ラヴィックの慟哭が辛い。

月影ジョアンはラヴィックに会ったときには既に死者。
死に捕まり逃れられない。
真彩ジョアンは死を考えても肉体の生命力が強く、
死が近くにいても靡かない。
だからこそ突然命を奪われる。
どちらも戦争の影。

初演ではラヴィックも死者。
ジョアンとは死者同士の馴れ合い。
再演ではジョアンにより生に引っ張られるが、
彼女を失い再び死者となる。
理事の振り幅を堪能。
ジョアンが若いきぃちゃんだからのストーリーになり、
いま再演する意義がある。

ボリスは中途半端な位置にいる。
革命を逃れた亡命者は生にも死にも寄れず
傍観者にしかなれない。
しかし、ラヴィックが死に向かうとき、
その立場から外れて一瞬歩み寄る。
それが友情。
現トップの役柄としてはどうなのかとは思うけど、
だいもんはきっちり表現。
だからこそショーで弾けてるし。

たんに二本立てだからなんだけど、
ラストが凱旋門が見えずに終わるのは、
希望がなく戦争が各所で続いている現在と
リンクしてるのかね。

大事なことだから三回言うのは
柴田先生なのか寺瀧先生なのか。

カルバドスはどこで飲めるかな。

今日はイープラス貸切。
ガトボニアドリブは
 そこの綺麗なお嬢さん
 僕と一緒に景色のイーところに行きませんか
 かっこイー僕にプラスあなたで、
 そう、イープラス!

みたいなかんじ。
腕と足を上手側に伸ばして「E」のポーズ付き。

男役の女装、若手がやると無理して女の格好をしているか
ドラァグクイーン系だけど、
学年が上がると、美しくなることに研究を重ねた男になる。
美しい女性のビジュアルなのに男。
なんだね、この一周まわった感は。
全員女なのに。

大階段のダンス、シリアスでかっこいいのに、
笑いが出てしまいそうになるのはなぜかと思ったら、
ノバボサのタンゴクラブの音楽なのね。
男女逆転の。娘役がハゲヅラの。
(ラテンの定番なんだと思うけど)

ショー開幕前、タイトル電飾を見ながら
「猫がタイトルのショーって前にもあったよな」と考えていたら、
ドット文字の「美麗猫」が蘇ってきた。
ミ、ミ、ミ、ミラ、ミラ、ミラクルの夜に~。


幕間のおやつに「アルハンブラ」。

雪組版は抹茶。
美味い!
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