きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「search/サーチ」

2018年11月08日 | 映画


行方不明になった娘を探す父。
手掛かりは娘が参加していたSNS。

いまどきのPC操作がわからない人には
意味不明だろうけど、
とにかく見せ方が上手い。
「これを調べたら、次はアレね」の
繋ぎ方がクリアでわかりやすい。

台詞も音楽も極力削ぎ落としているけど、
実はヒントは明示されていて、
終盤で、そうだったよそうだよ!の畳み掛け。
爽快だった。

PC画面に情報がたくさんあるので
映画館の大きい画面じゃないとわかりづらいかな?
テレビサイズだと逆にヒントが見やすくなるかな?

それにしても!
今はネットにこんなにプライベート情報が
満ち溢れているんだな。
怖いな。
個人の電話にああやって簡単にかけられちゃうのね。

世界が目の前の「箱」で完結している、
自分が思い込んでいた他人の姿は真実ではない、
ささいな言葉から想像を逞しくして根拠無く他人を疑う、
無防備に無自覚に全世界にプライベートを晒す、

などに対する風刺ももちろんあるだろうけど
嫌味は無いし、
むしろ「無機質な機械に頼ってはダメ」的な
いつもの説教は皆無で
道具は道具、それを使うのは人間、
人間の繋がりには愛情が介在している、
というのもちゃんと描いていました。

メジャーとは言えない役者だけで
(超有名で私が知らないだけならごめんね)
ここまでひとつのネタで引っ張って
最後まで見せた力技はすごいよ。
「カメラを止めるな!」と同じく
映画館で見るべき映画でした。


【追記】
なんとなく、昔見た「セルラー」を思い出した
。機械、というか、道具がテーマ。
道具でなにができるかを絵で見せる。
類似作は新しい道具が誕生しないと作れないだろうな。
コメント
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