生真面目な雰囲気なケントのマノンは
合うのか合わないのか微妙かもしれないけれど
彼女の全幕はそろそろ最後かと思い、
マノンが似合いそうなヴィシニョーワではなく、
敢えてケントを見ることにしました。
結論から言うと、私が思うマノンでは全くないけど
これはこれで、あり、かな。
事前の彼女のインタビューの前知識があったせいか、
ああいう選択肢しか無かった女性にしか見えなかった。
下層階級に超美人(設定)に生まれちゃった女性の悲劇、みたいな。
デ・グリューとの愛は真実ではあったけど、
彼女の階級には合わないことで、
その運命を受け入れて生きるしかない女性なんだな。
彼女の選択は目の前の欲ではなくもっと思慮深い。
分をわきまえた女の純情かなあ。
こういうマノン像もあるんだ。
享楽さは微塵もないけど、でもマノン。
(それにしては、デ・グリューと会ってからベッドまでが早いけど)
だから3幕が悲劇に泣く、というより、
納得できないわー感満載だった。
彼女だけが悪いわけじゃないんだけどな。
ただ、流刑地でしたたかに生きていける強さは
彼女にはないよね。
寄り道せず逃げてればなあ。
ケントの身体はとても気持ち良く動いている。
マラーホフと踊ったときは手に汗だったけど、
これが本来の姿なんだろうね。
もう一回ぐらい全幕公演が見られるかも。
3年以内なら大丈夫そう。
問題はパートナーか。
ボッレはさすがな若くはないけど、
やっぱりいい身体だ。
ケントとのバランスも良く
ケント自由に踊らせている感じがする。
真面目な学生が愛に溺れて破滅していく過程がクリアだった。
踊りは3幕が一番勢いがあった。
体力を温存してたんだな。
ケントが大きいせいかリフトにぶん投げ感が無かった。
コルネホがイケメン色悪で
真面目に働かなくても女を食い物にすれば
楽に生きられるのがすごく納得。
2幕冒頭の酔っ払ったレスコーとデ・グリューが仲良過ぎて、
もう2人でデキちゃえよ、と。
ボッレがデカいのかコルネホが小柄なのか。
踊りの見せ場が多い役だけど、
どれもピッシリ決まっていた。
マクミラン全幕は久し振り。
踊りのアクセントがいちいちクドいな。
小芝居が多く、群舞を揃える必要が無いので
このカンパニーには良く合う作品だね。
【配役等】
マノン:ジュリー・ケント
デ・グリュー(神学生):ロベルト・ボッレ
レスコー(マノンの兄):エルマン・コルネホ
レスコーの情婦:ステラ・アブレラ
ムッシューG・M:ロマン・ズービン
流刑地の看守:アレクサンドル・ハムーディ
マダム:アレクサンドラ・バスメイジー
物乞いの頭:クレイグ・サルステイン
高級情婦:
マリアン・バトラー,ニコール・グラニエロ,
ルシアーナ・パリス,デヴォン・トゥシャー,
ジェニファー・ウェイレン
女優:
ブリタニー・デグロフト,エイプリル・ジャンジェルーソ,
ローレン・ポスト,ステファニー・ウィリアムズ
紳士:ジョセフ・ゴラック,ブレイン・ホーヴェン,エリック・タム
客:
ケネス・イースター,トーマス・フォースター,
パトリック・オーグル,ホセ・セバスチャン,
ゲイブ・ストーン・シェイヤー
情婦:
相原舞、ケリー・ボイド,スカイラー・ブラント,
ニコラ・カリー,ツォンジン・ファン,イサドラ・ロヨラ,
エリーナ・ミエッティネン,小川華歩,ジェシカ・サーンド,
カレン・アップホフ,ルシアーナ・ヴォルトリーニ,
キャサリン・ウィリアムズ
物乞い:
グレイ・デイヴィス,ルイス・リバゴルダ,カルヴァン・ロイヤル,
アロン・スコット,ショーン・スチュワート,ツィアオ・チャン
老紳士:アレクセイ・アグーディン
宿屋の主人:ケリー・ボイド
女中:イサドラ・ロヨラ
町の女性:
プアナニ・ブラウン,ブリタニー・デグロフト,
エイプリル・ジャンジェルーソ,ローレン・ポスト,
ステファニー・ウィリアムズ
駐屯兵:
グレイ・デイヴィス,ケネス・イースター,
トーマス・フォースター,パトリック・オーグル,
ルイス・リバゴルダ,カルヴァン・ロイヤル,ホセ・セバスチャン,
ゲイブ・ストーン・シェイヤー
振付・監督:ケネス・マクミラン
音楽:ジュール・マスネ
編曲:マーティン・イエーツ
舞台指導:ジュリー・リンコン、内海百合
舞台装置・衣装デザイン:ピーター・ファーマー
照明:クリスティーナ・ジャンネッリ
指揮:オームズビー・ウィルキンズ
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
【上演時間】
第1幕 40分 - 休憩 20分 - 第2幕 45分 - 休憩 20分 - 第3幕25分
合うのか合わないのか微妙かもしれないけれど
彼女の全幕はそろそろ最後かと思い、
マノンが似合いそうなヴィシニョーワではなく、
敢えてケントを見ることにしました。
結論から言うと、私が思うマノンでは全くないけど
これはこれで、あり、かな。
事前の彼女のインタビューの前知識があったせいか、
ああいう選択肢しか無かった女性にしか見えなかった。
下層階級に超美人(設定)に生まれちゃった女性の悲劇、みたいな。
デ・グリューとの愛は真実ではあったけど、
彼女の階級には合わないことで、
その運命を受け入れて生きるしかない女性なんだな。
彼女の選択は目の前の欲ではなくもっと思慮深い。
分をわきまえた女の純情かなあ。
こういうマノン像もあるんだ。
享楽さは微塵もないけど、でもマノン。
(それにしては、デ・グリューと会ってからベッドまでが早いけど)
だから3幕が悲劇に泣く、というより、
納得できないわー感満載だった。
彼女だけが悪いわけじゃないんだけどな。
ただ、流刑地でしたたかに生きていける強さは
彼女にはないよね。
寄り道せず逃げてればなあ。
ケントの身体はとても気持ち良く動いている。
マラーホフと踊ったときは手に汗だったけど、
これが本来の姿なんだろうね。
もう一回ぐらい全幕公演が見られるかも。
3年以内なら大丈夫そう。
問題はパートナーか。
ボッレはさすがな若くはないけど、
やっぱりいい身体だ。
ケントとのバランスも良く
ケント自由に踊らせている感じがする。
真面目な学生が愛に溺れて破滅していく過程がクリアだった。
踊りは3幕が一番勢いがあった。
体力を温存してたんだな。
ケントが大きいせいかリフトにぶん投げ感が無かった。
コルネホがイケメン色悪で
真面目に働かなくても女を食い物にすれば
楽に生きられるのがすごく納得。
2幕冒頭の酔っ払ったレスコーとデ・グリューが仲良過ぎて、
もう2人でデキちゃえよ、と。
ボッレがデカいのかコルネホが小柄なのか。
踊りの見せ場が多い役だけど、
どれもピッシリ決まっていた。
マクミラン全幕は久し振り。
踊りのアクセントがいちいちクドいな。
小芝居が多く、群舞を揃える必要が無いので
このカンパニーには良く合う作品だね。
【配役等】
マノン:ジュリー・ケント
デ・グリュー(神学生):ロベルト・ボッレ
レスコー(マノンの兄):エルマン・コルネホ
レスコーの情婦:ステラ・アブレラ
ムッシューG・M:ロマン・ズービン
流刑地の看守:アレクサンドル・ハムーディ
マダム:アレクサンドラ・バスメイジー
物乞いの頭:クレイグ・サルステイン
高級情婦:
マリアン・バトラー,ニコール・グラニエロ,
ルシアーナ・パリス,デヴォン・トゥシャー,
ジェニファー・ウェイレン
女優:
ブリタニー・デグロフト,エイプリル・ジャンジェルーソ,
ローレン・ポスト,ステファニー・ウィリアムズ
紳士:ジョセフ・ゴラック,ブレイン・ホーヴェン,エリック・タム
客:
ケネス・イースター,トーマス・フォースター,
パトリック・オーグル,ホセ・セバスチャン,
ゲイブ・ストーン・シェイヤー
情婦:
相原舞、ケリー・ボイド,スカイラー・ブラント,
ニコラ・カリー,ツォンジン・ファン,イサドラ・ロヨラ,
エリーナ・ミエッティネン,小川華歩,ジェシカ・サーンド,
カレン・アップホフ,ルシアーナ・ヴォルトリーニ,
キャサリン・ウィリアムズ
物乞い:
グレイ・デイヴィス,ルイス・リバゴルダ,カルヴァン・ロイヤル,
アロン・スコット,ショーン・スチュワート,ツィアオ・チャン
老紳士:アレクセイ・アグーディン
宿屋の主人:ケリー・ボイド
女中:イサドラ・ロヨラ
町の女性:
プアナニ・ブラウン,ブリタニー・デグロフト,
エイプリル・ジャンジェルーソ,ローレン・ポスト,
ステファニー・ウィリアムズ
駐屯兵:
グレイ・デイヴィス,ケネス・イースター,
トーマス・フォースター,パトリック・オーグル,
ルイス・リバゴルダ,カルヴァン・ロイヤル,ホセ・セバスチャン,
ゲイブ・ストーン・シェイヤー
振付・監督:ケネス・マクミラン
音楽:ジュール・マスネ
編曲:マーティン・イエーツ
舞台指導:ジュリー・リンコン、内海百合
舞台装置・衣装デザイン:ピーター・ファーマー
照明:クリスティーナ・ジャンネッリ
指揮:オームズビー・ウィルキンズ
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
【上演時間】
第1幕 40分 - 休憩 20分 - 第2幕 45分 - 休憩 20分 - 第3幕25分