ちょっと雑談。
むかし、「モスクワ・フェスティバル・バレエ」だったかな、
そんな名前のバレエ団の「白鳥」を見に行った時、
会場入口にキャスト変更の張り紙が出ていました。
主演ゲストのセメニャカが降板!
チケットの払い戻しも受け付けます、とのこと。
セメニャカ目当ての私は大パニック。
わー、わー、わー、大ショックだわーーーーと、
グラグラしながら代役の名前を見たら
タチアナ・テレホワでした。
いやーーー、ビックリ。
払い戻し可っていうくらいなら、
自前のバレエ団のプリマが代役だと思うじゃないですか。
それがテレホワ!
ある意味
ラッキーー!
テレホワの「白鳥」全幕は観たことがなかったし、
しかもこのバレエ団の「白鳥」は
限りなくグリゴローヴィッチ版だったのです。
なんという組み合わせ!
バレエ団のレベルもほどほどで、最後まで楽しく観ることができました。
いまだかつて、他組織でありながら、
あれほど同格の代役、ってのは観たことがありません。
力業だよな~~。
確か、ボリショイ← →キーロフの
トレードだったんだですよね、この二人。
出てくれたテレホワに大感謝だけど、
それ以前にこのキャストを考えついた人に大感謝ね。
(もしかしたらテレホワは他日公演に入っていたかもしれないけれど。
そのへんはよくわからんです。)
今回のアンダーは、
白鳥&黒鳥はコゼット、
王子はモロー、
ロットバルトはファヴォランと
アンダーがフル回転でしたね。
モロー君は昇進前にアンダーに入っていたから
エトワールのアンダーはプルミエ、って決まっているのかな?
そういう決まりがあるのなら仕方がない部分があるにしても
いまから舞台に出ようという人に、
これからすぐに主役の代役で入れ、
それに伴って他もすぐに変更ね、
ってのがね、どうかと思うのよ。
そういう体制が問題だったと思うのよ。
プルミエが代役だからひどい内容だった、っても
エトワールでも不調でメタメタな日もあるんだから
内容に満足できるかは「運」ですよねえ。
(代役のせいか、2幕の緊張感とかぎこちなさは
なかなか良かったと思うの>コゼット)
マールイも、出待ち
をしていると
その日踊っていないけれど主役クラスの人が
アニハーノフさんなんかと出てくることがありますよね。
あれはアンダーで入っているんじゃないかな、と。
まあ、あそこはスター・システムがないから
アンダーもかなり柔軟に入れられそうだけど。