きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ヤクザvsマフィア」ヴィゴ強化週間2-3

2005年08月01日 | 映画
ヤクザvsマフィア

 ニック(ヴィゴ)は服役後の就職先で、ロサンゼルスへ進出したヤクザの天銅組と地元マフィアのカンパネラファミリーの抗争に巻き込まれる。天銅組の澤本(石橋凌)を助けたニックは、澤本の誘いを受け、彼と共に行動するようになり、友情を深め、ついには盃を交わす。
 
  親の血を引く兄弟よりも 固いちぎりの義兄弟
  こんな小さな盃だけど 男のいのちをかけて飲む

 
実はニックは天銅組の壊滅を目論むFBIの潜入捜査官だったが、上層部がマフィアの天銅組への殴り込みを黙認することを知り(=自分たちの手を汚さず天銅組を壊滅できる)、澤本の元へ行き自分の素性を打ち明ける。一度は激怒する澤本だったが、組長が殺され、一人生き残り、マフィアのボスの元へ赴く彼に、ニックもついていく。
 
  「兄弟 水くせえじゃねえか 俺も行くぜ」
 
ニックが差し出す銃を受け取る澤本。二人の間のわだかまりは消え、共通の敵に立ち向かうのだった。
  
  俺の目をみろ なんにもゆうな 男同士の腹のうち
  ひとりくらいはこうゆう馬鹿が 居なきゃ世間の目はさめぬ

 

 と、まあ、一昔前(もっと古いか。鶴田浩二の時代ぐらいのイメージ)の任侠映画を、アメリカ人がアレンジしてみました、ってカンジです。私なんぞは、すでにパロディでしかしらない展開ですが、まあ、予定調和ですので、それなりに楽しく観ましたわ。日本語吹替版だったので、下っ端ヤクザが英語を喋るを見ることができず、ちょっと残念。字幕版ならファンタジー度120%増しだっただろうなあ。ヴィゴのアヤシイ日本語も聞きたかったよ!

 潜入捜査官っていうのは、どこまで「自分の役」を押し通さなければならないのだろう(目の前で人が殺される、あるいは自分に殺せと命令が出た時、どこまで回避できるのだろう)とか、日本の暴力団のアメリカ上陸について、地元がどう思っているかなどは、ありがちな話のスパイスになっていました。ヤクザも暴力団も嫌いだけど、日本人がアメ公やイタ公に舐められるのもイヤだよねえ~。
 ヴィゴは明るめの亜麻色の髪(日差しが強いと金髪に見える)で髭無し。心もち、腰・尻回りがふくよかに思うのは気のせいか?な~んで、こんな映画に出てるのよ~、って思いつつも、結構溶け込んでいるのが嬉しいやらなんやら。ネタがネタなんで、「フェイク」のジョニー&デ・ニーロぐらい、二人の関係を描き込んでくれよ~と思ったりもするのですが、まあ、これぐらいの方が気楽に観られてイイのかなあ。石橋さん(元ARB)は存在感がありますねえ。英語を喋っている自分に、日本語吹替をしているんで、台詞回しが平坦なんですが、それすらも魅力だったりして。最後、ヴィゴが石橋さんをお姫様抱っこするところが一番の見所ですな(笑)胸に入れた盃で弾が止まるとかはないのね~。

 という私は、今週末に元ARBの田中一郎さんを見に行ったりして(一番のお目当ては卓治だけど)。一郎さんのギターはイイようっ!歌声も素敵よっっ!俳優業に進まなくて良かったにょ、と聞く度思います。
 
 
参考文献:らっぽり任侠版『兄弟仁義』(新書館刊行)
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