きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「サハラ -死の砂漠を脱出せよ-」

2005年05月26日 | 映画
サハラ -死の砂漠を脱出せよ-

 試写会が当たったので行ってきました。原作は日本では92年発表の小説。なので本国での発表はその前だと思われるので、マリの政変が反映されておらず、悪の親玉がちょいと過去の設定なのが気になるし、トゥアレグ族の描き方がコレでいいのかと思うものの、それ以外はお気楽に楽しめるお話でした。最近見た宝探しモノといえば「ナショナル・トレジャー」ですが、あれよりは、ずっとずっと面白い。
 NUMA(国立海中海洋機関)、簡単に言えば海洋関係のトレジャー・ハンター軍団(笑)に所属するダーク・ピット(マコノヒー)は、南北戦争を逃れた甲鉄艦がアフリカに眠ると信じ、相棒のアル(ザーン)と共に軍事政権下のマリに入る。同じ頃、謎の疫病の発生源を探るためWHOの医師エヴァ(クルス)もマリに入国。そこで彼らが見たものは・・・。
 つきつめると、こんなんアリか~、と思うでしょう。次から次へと偶然に繋がる話、どんな銃撃戦でも主人公達には絶対に弾は当たらない。敵に見つかっても、他の人はすぐ撃ち殺されるのに彼らだけは捕虜にされる。ん~、でもねえ、なんとなくねえ、それを納得できちゃうマシューなんですわな。全てが良い方向に転ぶ強運の持ち主っているじゃないですか。それがダーク・ピットなんだよなあ、と思わせるものが、彼にはあるんですわ。そう思わせるキャラクター作りには成功していると思います。相棒のアルとの会話のノリも楽しいです。デコボコ・コンビ、なんだけど、対等なのよね。ありがちな足を引っ張るタイプじゃないのよ。クルスも医師に見える。NUMAの頭、サンデッカー提督はウィリアム・H・メイシー。狙ってないのに今年3回目だよ。縁があるのね。行動力アリアリの部下に振り回されつつも、結構したたかなお茶目さん。悪役の一人ランベール・ウィルソンは村井国夫さんにちょい似。どことなくケチな悪役が似合っていました。ラスボスがチンピラにしか見えなかったのが惜しい。
 お話もさることながら、この作品の魅力の一つは「砂漠」でしょう。とても綺麗に撮れています。実際はモロッコなのかな?この砂漠を主人公達3人が駱駝に乗って走るところが好き好きです~~。
 皆が英語を喋っているだって?マリの公用語は仏語じゃないかって?そんなことは、気にするな!ノリを楽しむ映画です。プラスNUMAの男所帯。もう2作ぐらいやってNUMA自体を描き込んで欲しいなあ。
コメント
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