「青山劇場」という大きい会場に
お二人とも勝手が違って
なんだか妙なテンションでした。
花緑くんはかつて出演したことがあるとのこと。
(2003年の「OINARI -浅草ギンコ物語-」だね。
みろりん目当てに見に行ったよ)
kyon2は円形劇場の方へはよく芝居を見に来るけど
青山劇場は「アニー」ぐらいとのこと。
前座
「やかん」 柳家緑太
知ったかぶりの先生が
ものごとの由来を説明する。
次々と来る質問に「知らない」とはいえず
とにかくこじつけて答える。
前座の人は与太郎を演じていても
賢しさが透けて見えてげんなりすることが多いけど
(馬鹿な役をやっています、というのが見えすぎる)
今回は「頭が良いと思っているけど、そうじゃない人」がメインなので
本人とネタが合っていて素直に聞けた。
先生の内心の慌てぶりが良く伝わって面白かった。
「二階ぞめき」 柳家花緑
祖父は長屋話が得意だった、
自分は環境的に若旦那の噺が向いている、
「最年少で真打ちになれたのは
当時の落語協会の会長と太いパイプがあったからです」
などの自虐ネタに、
青山劇場で見た石川さゆりコンサートの話を織り交ぜたマクラは
途中までは漫談かな?と思ったけど
本題へ伏線だったことに後半気が付く鮮やかな筋立て。
上手いなー。
「2階の情景」も目に見えるようで、
なおかつなんだかジェダイの騎士までいたようで
暴走気味なテンションが実に楽しかった。
祖父ネタも以前より素直に笑える話に持って行けるようになったね。
「井戸の茶碗」 柳家喬太郎
古典なのにkyo2節炸裂。
そのうえ会場のせいなのか、
特撮主題歌や歌謡曲の替え歌を織り交ぜ
ミュージカル仕立てっぽくなってた。
大暴走で突っ走ってた。
=仲入り=
「反対俥」 柳家喬太郎
登場時にすでに持ち時間を過ぎており
「10分で終わらせます」と言いながら
けっきょく20分やってました。
オチがいきなりすぎのような気がしましたが
「人力車に揺られる」情景は
ものすごく身体を張ってました。
現在の体重は96kgだそうです。
「竹の水仙」 柳家花緑
トリはお馴染みのお話。
長丁場の会でしたが急ぎすぎることなく
しっかり聞かせてくれました。