きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「きっと、うまくいく」

2013年06月08日 | 映画
旅行のために飛行機に乗ったファルハーン。
離陸直前に友人から呼び出しの電話がかかり
急病人のふりをして降りる。
もうひとりの友人ラージューを連れ
呼び出された先、母校の工科大へ向かう。
卒業式以来行方不明だったランチョーが
見つかったというのだ。

彼等は10年前の学生時代を思い出す。
型破りで破天荒で自由人で優秀だったランチョー。
どんな困難も「きっと、うまくいく」の呪文で乗り切っていた。

現在の彼を捜す道中、意外な真実が判明する。


すごく良かった!
確かにネタ自体はよくある系満載でベタすぎるけど、
それがかえって、国は違っても
若者の悩みや青春は万国共通なんだなあ、
と感じられた。

きっと今のインドではエンジニア=エリート=高給取り、
なんだろうな。
だから優秀な子供達は工科大に入り
一流会社に就職する。
そのために熾烈な競争をする。

だけど、ランチョーだけは違っていた。
その理由を知ったとき、
勉強ができる環境があることに、あったことに
もっと感謝しなきゃなあ、としみじみ思った。

合間に入る歌や踊りも楽しかった。
ヘンな歌詞?と思った部分もちゃんと伏線だった。
3時間弱だったけど、長くは感じられなかった。
笑って笑ってハラハラして少し泣いて。
わかりすぎるオチでも感動した。

ただ、さ。
作品中では学長を悪く描いているけど、
期限までに課題(しかも卒業課題)を提出しなかったり、
学長宅の玄関に放尿する生徒は
落第・停学は当然だと思う。
恨みに思っちゃイカンよね。


それにしても。
インド映画なのにどこかで見た顔が多かった。
ランチョーはエディソン・ヤンとかアンソニー・ウォン系。
成績最下位のラージューはV6の岡田くんとミスター鈴井を足して2で割ったようで、
学長は石立鉄男で、主人公の母は京三沙さん。
みんなベースはインド人なんだけどさ。
なんだか不思議。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オディロン・ルドン ―夢の起源―」@損保ジャパン東郷青児美術館

2013年06月08日 | 美術館・博物館(各種原画展含む)


黒い玉の虫のような絵で有名なルドンですが
今回は一点だけだったかな。

暗闇に人間の顔が浮かぶ絵(版画)は
たくさんありました。

それだけ見ると狂気の世界?
とも思えますが、
今回の展示で、彼のこれらの絵の根底に
「顕微鏡の中の生物」があるのがわかり
単純に暗い内面を見つめたとかではなく
だからユーモラスでファンタジックに見えるのかな、と思ったり。
当時の最先端の科学と同居している絵なんだな。

青年期の木炭や晩年期の豊かな色彩の油彩など
バラエティに富んだ展示内容でした。
すごく面白かった!!


ルドン展の会場半ばぐらいで
「東郷青児さんの絵はどこですか?」と聞いている人がいました。
係の人に「もっと先です」と言われて、
とても落胆していました。
美人画を見に来たのに、
目玉が暗い空に浮かぶ絵ばかりだと辛いよね。

ゴッホの「ひまわり」は狂気と生命力、どちらも濃厚だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする