きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ラ・シルフィード」渡辺&柄本/東京バレエ団

2013年06月15日 | バレエ・ダンス
若手シリーズ開幕です。

主役、タイトルロールは初となる渡辺さんは
とても落ち着いた踊りでした。
幕開きは絵画のようでとても美しかったです。
踊りも彼女の良い部分全開でした。
腕の柔らかい動き、品の良さ、
暖かい雰囲気を生かしつつも妖精倫理。
横恋慕まっしぐらが嫌味にならない。
ジェームズへの恋も純粋な気持ちだけなので
シルフィードが彼への気持ちを募らせるほど
ピュアな世界がより純度を増していくようでした。
妖精というと月の光が構成要素のように思いますが
渡辺さんは陽の光を含んだ空気のようで
キラキラ輝いていました。
真っ白ではなく、ごく薄いピンク色のイメージ。
シルフィードのイメージからすると
控えめで生真面目な部分が強く
コケティッシュな部分はあまり無かったのですが
彼女の個性にはその方が合っているし、
むしろ打算皆無に見えて
こういうシルフィードもありなんじゃないかと。
足音もあまり無く浮遊感もありました。
最後、羽が取れて、ガックリ崩れ落ちるところは
あまりにも儚くて涙。

弾くんはダイナミックでありつつも
サポートもとても丁寧でした。
エフィーという愛する女性がいながらも
まぼろしのようなシルフィードにだんだん心を奪われていく
惑う心がとても良くわかりました。

びっくりしたのはエフィー役の吉川さん。
とても活き活きと踊り、積極的に役を演じていました。
可愛くて快活でジェイムズが大好きで幸せの真ん中にいる、
それがとても強く感じられました。
エフィーとして舞台に存在していました。

3人の個性がくっきりしてたので
1幕後半の3人の踊りも
とても美しくドラマティックでした。

ガーンの永田くんも、ジェイムズとは気の良い友人でありながら
エフィーひとすじ!の真っ直ぐな心が微笑ましい。
エフィーは好きだけど、
彼女がジェイムズを愛しているのを知っているから
ジェイムズから奪おうとは思わないけど
でも気持ちは止められないんだなあ。
どうして冒頭ではあんなところで寝てるんだろうね。

1幕ソリストは高木さんと梅澤くん。
梅澤くんはこのまま順調に上がって欲しいなあ。

マッジは木村さん。
すごく楽しんで踊っているんだろうなあ。

2幕の群舞はとても美しかった!


カーテンコールでは斎藤さんが登場。
主演2人より感極まっているみたいだった。
斎藤さんの指導第一弾だけど
すごく良い舞台に仕上がっていたと思います。


◆主な配役◆
ラ・シルフィード:渡辺理恵
ジェイムズ:柄本弾
エフィー(花嫁):吉川留衣
ガーン(ジェイムズの友人):永田雄大
マッジ(魔法使い):木村和夫
アンナ(ジェイムズの母):坂井直子

【第1幕】
パ・ド・ドゥ:高木綾-梅澤紘貴

【第2幕】
シルフィード(ソリスト):乾友子-矢島まい-川島麻実子

指揮: ワレリー・オブジャニコフ
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック交響楽団
協力: 東京バレエ学校
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ベルサイユのばら -フェルゼン編-」宝塚雪組(東京1回目)

2013年06月15日 | 宝塚(雪組)


熱血で、偉そうで、尊大で、
上から目線のフェルゼンなのに納得しちゃうのは、
なぜなのでしょうか。
♪どぉーして どおしてー 
と、つい歌っちゃう私は壮フェルゼンの下僕。

チギオスカルはまた痩せていた。
でもいじらしいのが良い。
苦しみながらも自分の考えで結論を出すんだよね。
まさおのドヤ顔のオスカルが苦手だったので
よりチギオスカルが可愛く見える。

そのチギオスカルに対し、
まっつアンドレの包容力と歌唱力は
とてもナイスなバランスだ。
一歩引いて、少々斜めに見ながらも
オスカルをそっと見守る。
いろんな事象に目を配れる頭の良さがあるから
平民でもオスカルについて行けるんだなあ、と思う。

ともみんのジェローデルは鬱陶しいぐらいに暑苦しくて、
そんなに洗練されていない雰囲気は
正直なところ原作のイメージとはかけ離れているんだけど
なぜだかえりたんの芝居には合っているのが面白い。

アントワネット様は出番が少ないなあ。
プレと次の全ツもトップコンビは熱愛ではないし
次の大劇もカップル!って感じじゃないよね。
寂しいような、これで合っているような。
あゆちゃん、泣かせてくれるけど
芝居の貫禄はもうちょいだなあ。

ロザリーは鬼だな。
きゃびいはウメちゃんほど強そうではないけど
それゆえに「王妃をあのまま死なせろ」の鬼畜度は
よりアップしているように思う。
ソフィアの夢輝さんはアイメイクを
もうちょっとあっさりさせる方が良いと思う。


会場先行売りで市川全ツチケを買っちゃった。
小山さんの東北追加が無いのを祈る。


「行け!フェルぜんざい」
のどごしの良いミルクプリンに、
ばらの風味が贅沢に香るローズゼリー、
紅ばらに見たてたフランボワーズ、白ばらに見たてた白玉、
つぶあんに、ばらのモチーフのチョコレートを添えた新感覚の洋風ぜんざいです。
見て味わって「ベルサイユのばら」の世界をお楽しみいただけるデザートです。


ミルクプリン、ローズゼリー、フランボワーズが合わさった味が良いだけに
餡と白玉に違和感。
ネーミング先行で作ったのかなあ。

行け!フェルぜんざい → これしかない! → でもベルばらですよ・・・
→ うーーーん → しかしこの洒落は捨てがたい → ぜんざいに薔薇を・・・

って流れとしか思えないよ!
でもこのネーミングじゃ素通りできないよね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする