きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

2018年「ジーザス・クライスト=スーパースター(エルサレム・バージョン)」@千葉市民会館

2018年02月07日 | 劇団四季




キヨミチは高音がかなり出ていない。
アンナス私の友よ、だけでなく、
哀れな人よ理想は・・・、のあたりもかなり苦しそう。
我天は意識した裏声有りだけど、
他は出切っていないかんじ。
体調か年齢かはわからんけど、
なんというか、
佐久間さんがいて良かった

芝居は言うことなし!濃い!
ジーザスとは深く深く関わっていたのに、裏切る。
その深さが滲み出ていた。
冷静なのはほんの序盤だけ。
もう壊れている。
鉄が砕けるかんじか。
ガラスではない。

キヨミチが登場したとき
「見慣れた体型」と思いました。
脇は剃っていた。
スーパースターでは左の二の腕の輪っかが
ひじ過ぎまで落ちたので、
途中で歌いながら上げていました。


神永さんは越谷より虚無・孤高が増した。
と思っていたんだけど。
捕らえられたとき、
4本棒でガシャーンってされたとき、
泣き出しそうな子供みたいな表情だった。
彼は強くなんかないんだ。
ヘロデの館でも、精一杯頑張って
崩れ落ちるのを耐えているように思えた。

だから、釘で打たれて痛がることも含めて、
十字架にかけられたジーザスは
生々しい肉体を持った人間だった。
死ぬ瞬間まで人間だった。
今期の神の試練は過酷すぎるわ。

今宵安らかに、で、以前は
ユダがジーザスを見る、ジーザスがユダを見る、
のタイミングがすれ違うのがツボだったけど、
今回はそれがない?
ユダからジーザスへの思いは熱く、
ジーザスもちゃんと知っているけど、
今回の神永ジーザスは返すことなくひたすら孤独だ。
この関係も、いいわ~。

金田さんはユダは汚らわしい裏切り者ありきで
受け入れる気はもとからナッシングで、
芝ジーは登場時には解脱済み。
そういった意味では神永さんさんは迷える青年。
迷い方が年によって違う。
今回はなんだろう、芝ユダの深い愛でも救えない?

谷原マリアは可愛いんだけど、少女過ぎるかなあ。
ジーザスの憩いにまではなっていない。
古手のファンが仕切っているのをガン無視して
スターに突進する新参ファンみたいなかんじかなー

本城さん熱い。
アレンジも越谷と同じ。
五十嵐さんは前回より声がドラゴンボイスにシフト。
心地良い響きだ。
囁くように弱く歌うこともちゃんとできる。

阿部アンナスも無難かな。
司祭達のアクセントまでにはなっていない。
北澤さんのヘロデはコメディリリーフをきっちり表現。
見世物を楽しみにする享楽的な男。
阿部さんは懐疑で冷静で、役としては有りかもだけど、
芝居の流れ的には足りないので私の好みは北澤さん。

山田さんは裁判官としては強く公正なかんじ。
ジーザスは言葉通り弱った男にしか見えていない。
そんな彼でさえ移り気で狂った民衆に押し切られる。
後世の怨嗟が聞こえる村さんとはまた違った作り。
現世しか見えないから神も見えないとか?
あとは鞭打ちのカウントだな。
30台が少し厳しい。
青井さんも30台はあやしかったなあ。

市場のウサギを誰ももらわない。
みな、拒否る。
モフモフなのに。
私にくれ。

今日はロングトーン半ばでの拍手はおきなかったな。
越谷ではおきた。びっくりした。

カテコで3人の時、神永さんを見て、
もういちど、呼、、、ばない、んだったね。
みたいなキヨミチが可愛かった。
カテコの主導も神なんだ。

千葉市民会館はマイクバランスが悪かったな。
中盤まで安定しなかった。
四季持ち込み機材にも限度があるんだろうな。
舞台は狭く客席に近く、迫力があった。
行って良かった。

うーん。キヨミチを見て落ちついたので、
いろんな組み合わせで見たくなった。
奥が深いよ、JCS。


【配役】
ジーザス・クライスト 神永東吾
イスカリオテのユダ 芝 清道
マグダラのマリア 谷原志音
カヤパ(大司教) 金本和起
アンナス(カヤパの義父) 阿部よしつぐ
司祭1 佐藤圭一
司祭2 賀山祐介
司祭3 高舛裕一
シモン(使徒) 本城裕二
ペテロ(使徒) 五十嵐 春
ピラト(ローマの総督) 山田充人
ヘロデ王 北澤裕輔

【男性アンサンブル】
大森瑞樹
小野功司
南 圭一朗
ビョンヒサン
白倉一成
宇龍真吾
中村 伝
安斎恵太
杉本 崇
永瀬俊秀
大萬昇太
山下泰明

【女性アンサンブル】
光川 愛
原口明子
小島光葉
花田菜美子
小島由夏
林 香純
矢野侑子
森川温子
加藤久美子
生形理菜
若松小百合
小松真美
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