きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ロミオとジュリエット」沖&柄本/東京バレエ団

2024年06月09日 | バレエ・ダンス
東バのクランコ版ロミジュリ最終回。
今回の私は沖&柄本組の方が波長が合うな。
「こういう芝居をする」が明確で、
その意図した芝居が踊りに乗って噛み合うかんじ。
秋本さんの方が技術が高いな、と思うところもあるけど、
今回は自然体の動きより、
芝居をしています、のパターンの方が私の身体に入ってくる。

舞踏会からバルコニー、
そこで関係がちょっと変わる、
それが今回のペアは良く見える。

ディボのあとだと、弾くんの真ん中オーラはさすがだわ、と思う。
沖さんも主役としての存在感が濃い。

木村さんキャピュレット公は威厳があり、
ディボルトが従うのが納得。

安村さんのディボは今日も良い。
妹のようなジュリエットが可愛くて、
客にも自慢してたり。
そりゃ、敵の一族の御曹司が俺の妹にちょっかいを、と思えば怒るよね。

今日は橋の上のロザリンドが良く見えます。
美しい政本ロザリンド、まんざらでもないのに、つれないね。

三馬鹿は今回の方が仲が良さげで、みんな馬鹿。
樋口さんはたくさん踊ったからか、
初日より踊りが安定し、芝居も明確になったような。

ジプシーは
橙 加藤さん
赤 三雲さん
朱 伝田さん
かな。


2幕。
今日の弾くんは神がかっている。
踊りの見せ場が綺麗に決まる。

宮川マキュの道化のような踊りが流麗。
殺されるまでの芝居が鮮やか。
安村ディボの、取り返しのつかないことをしてしまった感がたまらない。
愛ちゃんの「死」が背後に見えるようだ。

時代はルネッサンス、
新しい文化が生まれる先端にいるのがモンタギューで、
古い格式を守っているのがキャピュレット、
新旧の時代の対決でもある、と言ったのは
バレエ関係だったか、イケコだったか。


3幕。
粗忽な神父が自分の実験材料をジュリエットに渡さなければ、
ジュリエットは身分も性格も良いパリスと幸せになれたのでは?と思ったり。
もともとは両親の言うことを聞きなさいって話だよねえ。

ジュリエットの遺骸、台ごと下へと思ったら、
誰かがお姫様抱っこでセットに寝かせているのが見えた。

などを見つつも。
ラストまで疾走感そのまま。
短い時間を駆け抜けた2人でした。
2人には死の影は皆無なのに、死が終着。
なのに矛盾が無い。
納得。

やはり本番を重ねると変わるね。
3回しか行けなくて申し訳ない。

【配役】
キャピュレット家
キャピュレット公:木村和夫
キャピュレット夫人:奈良春夏
ジュリエット:沖香菜子
ティボルト:安村圭太
パリス:生方隆之介
乳母:坂井直子

モンタギュー家
モンタギュー公:鳥海 創
モンタギュー夫人:平木菜子
ロミオ:柄本 弾
マキューシオ:宮川新大
ベンヴォーリオ:樋口祐輝

ヴェローナの大公:中嶋智哉

僧ローレンス:岡﨑 司

ロザリンド:政本絵美

ジプシー:伝田陽美、三雲友里加、加藤くるみ

カーニバルのダンサー:
中嶋智哉
涌田美紀、安西くるみ
岡崎隼也、山下湧吾

指揮:ベンジャミン・ポープ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

振付:ジョン・クランコ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ

~上演時間~

第1幕 14:00 - 15:00
休憩    20分
第2幕 15:20 - 15:50
休憩    20分
第3幕 16:10 - 16:50
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「小早川家の秋」(午前十時の映画祭14)

2024年06月09日 | 映画


原節子の年齢に合わせるとこういう話になるのか。

の前に、五社(時期によっては六社)協定時代に
違反して干された役者がいるのに、
制作トップなら協定越えができるのかあ、という気持ちが来る。

真正面を見て台詞を言うのを繋げて会話になるのが面白い。

女優さんはみな美しかった。
中でも若き日の新珠三千代は美しかった。
小顔ながら、はっきりした目鼻立ち。
宝塚化粧も映えただろうなあ。

原節子は以前も「嫁」の立場の映画があったな。
実の家族ではないからこそ、尊重しあえることもある。
婚家が再婚先を探すのね。
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