きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「天空の蜂」

2015年10月01日 | 映画
予想外に面白かった!
ミステリー映画としての謎解きの解明手順を上手く作っている。
タイムリミットの見せ方もわかりやすい。
そこをきっちり作っているので、
ヘリ関連の映像が荒唐無稽な浮き方をせず
物語のリアルさを感じさせられた。
緊張感の持続と、合間のほっこりが、
とても良いバランスだった。

被害者は容易に加害者になる、
加害者となった意識を持たない、
沈黙は加害と同じ、

などのメッセージを強く感じた。
正義が加わるとそれはさらに加速するんだな。

原発問題を絡めていて、
現在の社会事情を描いているようだけど、
もっともっと普遍的なことがテーマな気がする。

役者もうまくハマっていた。
いかにもこの役はこの人に振るよねー、な人も含めて。
若い刑事役の落合さんが特に良かった。
自衛隊のスナイパーはビーストだったか。
隣の上官?は龍騎黒でちょっとウハウハ。

問題は二つ。
現代劇のモッくんはアップになるとかなり片岡鶴太郎に似ている。
似てるよ鶴ちゃんに似てるよ、が頭の中でリフレイン。
綾野剛は良い演技をしているけど、
一昨年ぐらいのドラマが頭に残っているので、
たぶん空自全面協力のこの映画に、
空自の広報官が無理難題で引っ張り出されちゃったと錯覚しちゃうことだね。

ラストにいろんな「希望」を感じられたのも良かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする