きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「カリスタの海に抱かれて/宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)(1回目)」宝塚花組

2015年06月02日 | 宝塚(花組)


地中海に浮かぶカリスタ島。
美しい大地はフランスに占領され、
島民は圧政に苦しめられていた。
かつて反乱もあったが、
裏切り者がいたため、
首謀者は火あぶりとなった。
それから10数年・・・。
フランスから新しい司令官がやってくる。
かれはかつての裏切り者の息子だった。
彼の幼なじみは反乱軍の新しいリーダーとなり
彼と対峙する。


ってかんじの話。
主役のカルロはフランスに渡ったあと
フランス風の名前に変えたが故郷への愛は変わらず。
フランスで革命の嵐を目の当たりにし
チャンス!とばかりに僻地の領土の司令官に立候補し
首尾良く赴任し、銃や火薬を反乱軍に横流しし、
独立運動を助ける。
人がいいのか、冷静な策略家なのか、
いまいち掴みにくいのは
のほほんとした雰囲気のみりおだからなのかな。
どちらの陣営からも裏切り者と罵られて切なかったわ。

キキちゃんのロベルトは荒くれ男。
こういう役もできるようになったんだね。
親が決めた許嫁にぞっこん惚れているけど
好きだ、と言う勇気がなく流れに任せていたら
幼なじみに横取りされて、身を引いちゃう。
辛いね~。

かのちゃんは、強いんだけど健気な「女の子」で
いじらしく可愛らしい。
男ふたりの間で揺れる女性を好演。
みりおにはこういう強気の女性が合うと思う。
芝居も声質も合っていると思うんだけど
顔のサイズも含めて、体格が合っていないのが惜しいね。

みりキキにも
キキみりにも、
一片の萌え要素は無いのに、
作品的にはカルロとロベルトが
デキているのが大前提だよね~。
服を脱ぎだしたときはどうしようかと。
二人とも相手のために女を諦めかけるし
なんか、もう、二人の間に割り込めないよね~。
みりキキだから三角関係にギリギリまとまったけど
たとえばテルキタとかなら
「完全に女はいらん」って世界になっただろうなあ。
女が入り込めない男の友情も
描きようによっては確かに宝塚なんだけどね。

ナポレオンのカレーは、ビジュアルは素晴らしくいいのになあ。
陰謀家の側面を見せたときの表情は良いのになあ。
歌わないで・・・。

ヒゲあきらがイケメン。
ちなつも軍服姿が美しかったよ。
ふみかさんも渋かった。
美穂さんが普通に花組の組子だった。

芝居はいかにも宝塚!
ってかんじの夢夢しい場面が満載だったけど、
大石さんの脚本からなのか、
ダーイシのセンスなのか。
ダーイシは自分の趣味要素が薄い方が良い作品になる?

カリスタは架空の島で、おそらくコルシカがモデル。
史実ではないので先が読めず、
ラストはボナパルトの軍が両陣営とも撃ち殺すかと思っちゃった。
ハッピーエンドで一安心。
「黄門様の御印籠」的な力技での終了が唐突だし
ナポレオンの造形にイマイチ納得はできばいけど
時間内で綺麗に終わらせるには仕方がないんだろうな。


稲葉ショーは、私はダメだ。
なんだろう、どこも誰かの亜流みたいなかんじ。
サイトーの美術、大介の流れ、中村Bの総踊り、
いろいろ思い出すけど、
どれもオリジナルを越えられず、独自性も薄い。
なにより振付のセンスが悪過ぎて、
どの場面も似たような単純な動きにイライラした。

バスケの場面は、わりとサッカー番組で聞くような音楽ばかりで、
もっとなにか、やりようがあるんじゃないかなあ。
ファンシーガイ東京版もいい加減駄作だったけど、
ミキティらしい駄作だったしな。

みりおはショーだとただのハイヒールで
ぽっくりじゃないのがいいね。
小さくなったけど踊りやすそう。
キキは堂々としていた。
カレーはあのビジュアルなのに歌声は子供っぽい。
例えて言うなら越リュウのビジュアルにタニちゃんの歌声。
歌い出すと、音程じゃなくて、
ビジュアルとのギャップにがっくりくる。
なんかいい使い方は無いのかなあ。

花組のショーに
みつるがいなくて寂しいよ。

指揮は芝居もショーもソルティ。
ショーの開演前に客席に向かってお辞儀あり。


「カリスタの海に抱かれて」宝塚花組 2015-06-02
「カリスマの美味に抱かれて(410円)」
「カリスタの海に抱かれて」の舞台となった地中海の味である、
ブラッドオレンジやヨーグルトをたっぷりお楽しみいただけるデザートです。
ヨーグルトムースに夕日に染まる地中海、そして独立の熱い血潮を
イメージしたブラッドオレンジゼリー、ブラッドオレンジシロップ、
オレンジ果汁、カリスタ島をイメージしたホイップクリームをそえて。


ゼリーもヨーグルトもさっぱりめで
ほんのり甘くて、美味美味。
私の大好きなブラッドオレンジがたくさんで嬉しい!
コメント
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