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きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「1789 -バスティーユの恋人たち-」(宝塚大劇場)

2015年05月24日 | 宝塚(月組)


5月23日11時公演と、24日15時公演を見ました。
感想はまとめて。
役替わりはDパターンで、
 オランプ・デュ・ピュジェ = 早乙女わかば
 ソレーヌ・マズリエ = 晴音 アキ
です。


ミュージカルとして良くて、宝塚的に微妙、
という評がよくわかる。
ロナンとオランプの話より
アントワネットの話の方が主筋だよね。

もともとなのか、時間的な制約なのか、
ロナンの描き込みが足りず、
行き当たりばったりの気分屋に見えてしまう。
意図的に作っているのではなく、
つじつま合わせの結果のようで
魅力的な人物には見えないし
彼の生き方に共鳴できないのが辛い。

芝居に対して市民側の役が多すぎる印象。
皆さんそれなりに出番はあるけど
誰か突出して、というのが少ないので
ダントンもデムーランもロベスピエールも十把一絡げ。
区別がつかない。

それに対して、アントワネットは細かく描かれている。
浪費家で驕慢な貴族、恋に苦しむ女、子供を失った母、
夫に誠実な妻、そして死を受け入れいる王妃、と
様々な面が見られた。
アントワネットが主役であり、
主筋もアントワネットの成長物語のようにかんじた。
これを娘2がやるのは宝塚的には難しいのはわかる。
娘1だからこその役なのもわかる。
でも宝塚なんだからなあ・・・。
トップとほぼ無関係なのがなあ。


まさおは歌を朗々と聴かせ、
わかばちゃんのヒロイン芝居も良いのだけど、
やっぱり主筋じゃないので
恋に落ちちゃった経緯とか諸々すっ飛ばしで、
なんか、どうでもいいかんじ。
ロナンは流される民衆代表と思えばいいのかな。
拷問場面での悲鳴はマゾの喘ぎ声にしか聞こえない。
気持ち良さそうに聞こえるよ。
もう少し苦しそうにできないかなあ。
わかばちゃんの王妃への忠実さがいじらしかった。

ちゃぴは変化するアントワネットを
見事に演じていた。とても素晴らしい。
ドレスの着こなしも綺麗だった。
彼女こそ、この作品の主役だわ!

西洋ではアントワネットはアンシャン・レジームの象徴で
悪女に描かれるのが普通だよね。
そうではない方向に描くのは珍しいのかもしれないし
フランス版はそこが受けているのかもしれないけれど
日本では今回の流れこそ定番なので
アントワネットの決意とか感動はするけれど
目新しさはないな。
ベルばらをなぞっているように見えてしまう。
イケコでもこうなっちゃうんだな。

カチャたまは民衆のためと言いつつ
ブルジョアの坊ちゃんという雰囲気が上手く出てた。

みやちゃんの変質的な悪役が
粗筋が流れていく芝居にアクセントを付けていた。

マギーちゃんは悪役だけど職務に忠実系?
ロングコートが似合い、各種足技が華麗。

さやかさんはさすがの芝居上手。

ありちゃんは歌は上達したけど芝居声がまだ女の子だな。

ふぁーびーが若者役(当人比)なのは嬉しい。
印刷工のダンス部隊が、
としちゃん、ゆうき、まんちゃん、からん
なんだけど、台詞があるのはほぼ前二人で
宝塚のシビアさを痛感する。
としちゃんは台詞の声が滑らかだな。

るうちゃんの芝居が良い。
すーちゃんがまりものドレスを着ると身体の薄さが際立つ。

組長の演技は温かく渋いんだけど、
そもそも論として、
仲間を見捨てて一人だけ脱出するっていうのはどうなのか?

主題歌?は「She」だっけか、アレに似ている。
どの曲もいいけど、メロディは残りにくいな。
アントワネットとフェルゼンの二重唱、
アントワネット&フェルゼン、ロナン&オランプの四重奏が綺麗だった。

群舞の処理とか、断頭台に向かうアントワネットとか、
ベルばらは優れているんだなあ、と、実感。
「ここでオスカル様が!」とか思うよね。
なんかこう、物足りなさが残る。

芝居の最後に最後はご大層な人権宣言が出てくるけど、
これが採択された日ではなく、
7月14日が記念日になるんだから、
バスティーユ陥落がどれだけ革命において重要なのがわかるし、
それを描いた池田先生は偉大だな、と改めて思いました。


24日の15時公演で、
マギーちゃんのマイクが入らないハプニングあり。
叫ぶ場面だったので凄みのある台詞は
マイクを通さなくても違和感無く、
劇場隅々まで響きわたり、
「生声(はぁと)」と、
ときめくファンの血圧は急上昇でした。


【主な配役】
ロナン・マズリエ(官憲に父親を銃殺された青年):龍 真咲
マリー・アントワネット(フランス王妃):愛希 れいか

<貴族>
ルイ16世(フランス国王):美城 れん
ジャック・ネッケル(国務大臣):光月 るう
シャルル・アルトワ(ルイ16世の弟):美弥 るりか
オーギュスト・ラマール(アルトワ伯爵の手先):紫門 ゆりや
ロワゼル(ラマールの手下):朝美 絢
トゥルヌマン(ラマールの手下):輝月 ゆうま
ラザール・ペイロール(貴族将校):星条 海斗
ヨランド・ドゥ・ポリニャック(王太子の家庭教師・王妃の友人):憧花 ゆりの

オランプ・デュ・ピュジェ(王太子の養育係、ロナンの恋人):早乙女 わかば
デュ・ピュジェ中尉(バスティーユ牢獄爆薬庫の管理人・オランプの父):飛鳥 裕

ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン(スウェーデンの将校、王妃の愛人):暁 千星


<市民達>
ジョルジュ・ジャック・ダントン(弁護士、カミーユ・デムーランの友人):沙央 くらま
カミーユ・デムーラン(革命家でジャーナリスト、ロナンの友人):凪七 瑠海
ジャン・ポール・マラー(医師、かわら版の記者):綾月 せり
ジャック(マラーの印刷所の印刷工):宇月 颯
ミシェル(マラーの印刷所の印刷工):煌月 爽矢
ソレーヌ・マズリエ(ロナンの妹):晴音 アキ
マクシミリアン・ロべスピエール(第三身分出身の若い議員):珠城 りょう
シャルロット(パレロワイヤルの落とし子):紫乃 小雪
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六甲の夜景と姫路城など(2)

2015年05月24日 | 旅行(お散歩・遠征含む)
5月24日
「ホテルクレール日笠」の朝食。

美味い!
完食!

駅からループバスに乗り姫路城へ。
9時10分頃到着。
入場口からすでに人がたくさん。
チケットを持っていてもちょい待ち。
人の波に乗って天守閣へ。
見えて来た!



TVで見るどは白くない?

天守閣の中から。


このしゃちほこは

前回(2003年)にも撮っていた・・・。
http://geko.nomaki.jp/himeji/2.htm

天守閣全景。


堪能して、西の丸方面へ。




途中でエネルギー補給。
「姫路城サイダー」


西の丸から見た天守閣。

美しい~。

「千姫化粧櫓」の中にも入りました。

城を出たら天守閣は90分待ちになっていました。
世界遺産の効力、恐るべし!


続いて好古園へ。


お抹茶もいただきました。


見頃のお花も。


竹林。


堪能して駅へ。
今日から来た、け。ちゃんと落ち合い、宝塚へ。

昼食はソリオの「みんみん」でがっつり。

劇場に着席した段階で歩数計の数字は12,000越え。

幕間に再びジェラート屋さんへ。
今日は公演セット?
三色旗のイメージ。

3スクープで500円。

終演後はマギー会のお茶会へ。

チョコレートケーキの席をゲット!

楽しいお話をたくさん聞き、
終了後は新大阪へ。

翌朝、新幹線で出勤しました。
騎馬エレンを持って・・・。
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