きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」

2013年11月13日 | 映画
警官達を乗せた車が失踪した。
その中にはリー副長官の息子がいた。

警察内は次期長官の座を巡り
2つの派閥が争っていた。
1つは現場畑から絶大な支持を受けるリー副長官。
1つは管理畑で経費削減の手腕を上層部から評価されているラウ副長官。

おりしも二人の上官である長官は国際会議出席のため不在。
臨時長官のリーは、
失踪事件は警察への挑戦、また危険なテロとし、
緊急非常事態を宣言する。

身内が関わった事件を担当するのは署内規約に反する、
また、非常事態のレベルが高すぎるのは
息子奪還の詩情によるものと判断したラウは
各所を味方につけ、指揮権を奪う。

警官達は身代金と引き替えに返ってきた。

この事件に不正があるとの密告を受けた廉政公署は
ラウとリーの調査を始める。


組織がややこしいですが、
保安局の下部組織が警察らしいので
アンディ先生はカーフェイ&アーロンの上司になるのでしょうか。
警察に対し、客観的に汚職等を捜査するのが廉政公署で、
なんでしょうか、検察が警察を調査するイメージでしょうか。

犯罪サスペンスかと思ったらエグい権力闘争でした。
いつの間にそれが似合うようになっていたカーフェイだったよ。
アーロンも高潔そうなのが逆に怪しく、
アンディ先生も「もしや黒幕?」と思わせる、
役者のガチンコ勝負の演技が面白かった。
若いアーリフ・リーもベテランに拮抗していた。

派手なカンフーアクション等も無いけど
2転3転、ですまないほど話が複雑になっていき
どこに落ちるかハラハラドキドキだった。

ただオチがわからないなあ。
現場派がまだいるってこと?

香港は少々土地勘があるので、
舞台がどの辺かわかって楽しい。
シャングリラホテルの隣で爆発かー!とか。

エンドロールで気になったのが、
マンダリン指導の項。
もしや北京語だった???
でも英語混じりの台詞が多かったので
北京語か広東語がイマイチわからんかったよ。

「ありがとう」にあたる言葉、北京語は謝謝(シェイシェイ)、
広東語は多謝(トーチェ)、であたりをつけるんだけど、
今回は「サンキュー」だったし、
広東語は母音が強いイメージなんだけど
官僚エリートなので全体的に穏やかな発音だった印象。
(あくまでも私個人の印象です)
警察用語は英語も多いし。
公式HPを見たら広東語みたいですね。
ただ、これからは香港映画も北京語になることもあるんだろうな。
コメント
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