きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「42~世界を変えた男~ 」

2013年11月01日 | 映画
史上初の黒人大リーガーの話。
映画としてはテンポも含めとても温い。
事実が並べられるだけで深みはなく、
盛り上がりも少ない。
事実に基づくにしても、
もうちょい味付けはできなかったか?
チームメイトが彼を受け入れる過程を
もっと描きこんで欲しかった。

2軍?の監督が、
 良い選手なら黒人でも使うし
 ダメな選手なら実弟でも切る
と言い放つのが爽快だった。
人種の壁より、
こういう「ゲームの面白さを求める」ことを
選択した人が多くなったから
黒人選手が受け入れられた、というあたりが
話の着地点かと思っていたんだけど、
この映画だと、そういう論点をすっとばして
「皆さんの理性的な平等主義により」的な
お上品な結論に直行しちゃっている気がした。

史実ではチームメイトは、
案外葛藤も無く受け入れちゃったとか?
現代では黒人を悪く描けない逆差別でもあるのか?

あと、「黒人でも、使える」というのが
「絵」としてはわかりづらかった。
盗塁フォームは本人の動き通りなんだろうと思うけど
「圧倒的な強さ」が見えなかったなあ。

しかし、当時の風俗や空気感はすごくイイ。
ショーアップされる前の野球は
のどかで楽しい。
土と芝生だよなー!

ハリソン・フォードはやりすぎ感バリバリだけど、
真情を語る場面は泣けた。
彼のちょっとした、でも深い後悔が
野球そのものを変えたんだなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする