きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「白鳥の湖」ペレジナ&ホロシロフ/モスクワ・クラシック・バレエ@調布

2013年11月30日 | バレエ・ダンス
前に見たのが20年前なので細かいところは忘れていた。
バレエを見始めた頃だったので記録は取っていないけど
美術の美しさは記憶通りだった。

オデット/オディールのペレジナ。
オデットは薄幸を通り過ぎて、たんに地味な印象。
特に悪いわけじゃないけど
客席に訴えるなにかはあんまり感じなかった。
オディールは、悪くはないけど・・・、ぐらいかなあ。
最近見たのがニーナだからかもしれないけど。

ホロシロフの王子も、可も不可もなく。
悪いわけじゃないけど
特に印象に残るものはない。
王子の衣装は、なんか見覚えがある。
生地は違うしあんなに光ってなかったけど
むかしマラーホフが着ていた衣装と
デザインは同じな気がする。

ベンノが白い衣装だし金髪だし
王子より先に華麗なジャンプで登場するので
会場は王子と間違え拍手してしまう不親切設計。
ベンノはトロワも踊る。
トロワの女性は花嫁候補でもあるのかな?
トロワの女性は2人とも長身でスタイルが良く踊りも綺麗。

道化は踊りは良いけど、若手技術枠なだけ。
役作りがあんまり感じられない。
ガリムーリンのほんのたまに見せるシニカルな笑顔が
未だに記憶にあるので、もっと作りこんで欲しいなあ。

ワルツのソロは、家庭教師と踊るなど。
家庭教師の衣装はタイツ。

1幕は、お外の設定なのかな?


2幕の白鳥群舞が東バで見るフォーメーションの短縮版だった。
あれは足音を立てなくてもいいんじゃん。

ロットバルトは、ジュディ・オングのような仕掛けの羽。
迫力はあったけど、ちょっと動かしにくそうだった。

3幕の冒頭は道化と仮面の女性4人。
とにかく美術が素敵。
金色の使い方が渋くて派手。
もっと大きくて、ライトが多い舞台で見たいなあ。
たくさんの「白鳥」を見てきたけど
ここの美術は大好きだ!

各国の踊りはヴェニス、ハンガリー、ポーランド。
ここまでは団体戦。
ヴェニスの衣装がロシアみたい、という
そこはかとない記憶の通りで驚いた。
それからロシアの姫君のソロへ。
花嫁候補は各国代表のチュチュの4人。
王子と踊った後、ロットバルト、オディール、スペイン隊登場。
ペレジナの32回転は確実なシングル。
ここは盛り上がった。

4幕は基本はブルメイステル版。
悪魔との戦いで王子死亡。
深手を負った悪魔はオデットの愛の力で死亡。
オデットは最後の力を振り絞り白鳥たちを解放。
白鳥たちは頭飾りを外し髪を解き人間に戻れたことを表す。
オデットは王子に折り重なって死亡。という流れでした。

白眼を剥いて死亡のワシリエワの残像は記憶違いではなかったんだな。
でもあの時は舞台に3人の死体で幕だったと思う。
今回は乙女たちが人間に戻れたことはわかりやすかったけど、
誰もオデットの死を悼んでいないのが悲しい。
死体に見向きもせず ワーイ! \(^o^)/ で幕が降りるってどうなんか。

配役表を見ると、かつてのマールイ並みに
ダンサーがフル回転で登場だった。
お疲れさまでした!!

マイカちゃんはお母さん似だね。


【主な配役】
オデット/オディール:エカテリーナ・ペレジナ
ジークフリート王子:アルチョム・ホロシロフ
ロットバルト:アンドレイ・ボルボット
道化師:ウラジーミル・ヤコヴレフ
王妃:マリア・グヴォズデワ
家庭教師:セルゲイ・ペロリブキン
ベンノ(王子の友人):ヤロスラフ・コルシュノフ
ワルツのソロ:マイカ・成澤・ガリムーリン
パ・ド・トロワ:
 ヤロスラフ・コルシュノフ、エカテリーナ・ストゥーロワ、カテリーナ・ハーポワ

3羽の白鳥
 エカテリーナ・ストゥーロワ、アンナ・ラヴレノワ、カテリーナ・ハーポワ
4羽の白鳥
 マイカ・成澤・ガリムーリン、、マリア・アフィノゲノワ、オレーシャ・カマロワ、吉田むつき

ポーランドの花嫁:エカテリーナ・ストゥーロワ
ヴェニスの花嫁:カテリーナ・ハーポワ
ハンガリーの花嫁:オリガ・スタリコワ
ロシアの花嫁:ポリーナ・キーロワ

作曲:P.チャイコフスキー
振付:M.プティパ、L.イワノフ、A.ゴルスキー、A.メッセレル、N.カサートキナ、V.ワシリョーフ
改訂演出:N.カサートキナ、V.ワシリョーフ
美術:T.グッドチャイルド
衣装:K.ベイカー
コメント
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