「四谷天窓.comfort」。
店名に四谷と入っているけど、最寄り駅は高田馬場。
店内はシックでお洒落。禁煙なのがありがたい。
2011年ONE主催イベント東京版。
濃いお客さんが集まりました。
*記事中の青文字は客席からの声です。
桃色の文字はベチコちゃん。
小山さんのシャツは黒地に黒い生地?のチェック模様シャツ。
01.Natural Woman
ギターの音がシャープ。
楽器の音の響きが良いところだ。
小山さんの声は、少々伸びが足りない?
02.第3章
名古屋と同じく、サビの部分が
問いかけるような、歌うような。
セクシーでっす。
MC。
「なんかいっぱい集まってくれてありがとう」
今夜はONE主催のライブ。
東京では去年の1月に開催、今回で2回目。
今年2011年のライブは先週の名古屋から。
先週のクワトロ。
楽屋にでっかいダンボールが届いた。
胡蝶蘭だった。
楽屋に飾った。
演歌の大御所みたい。
「どうしますか?」と聞かれたので
自宅に送ってもらった。
いまも飾っている。
「どうしたらいいのか」
「
『胡蝶蘭の歌』って曲を作れば?」
「いよいよ演歌だなあ・・・」
03.Blind Love
しっとりと歌い上げる。
高音が厳しい?
04.Rock'n Roll's Over
名古屋と同じアレンジ。
ギターのリズムが強い。
フォークっぽい雰囲気。
「
さすが大御所、いいアレンジだ!」
場内の評判も良いようだ。
MC。
去年は年齢の数だけライブをやった。
53本目はスマイリーメイン。
「あれを数にかぞえるべきか」
「
ダメだな」
お客さん、ばっさり。
スマイリーライブの説明。
エルビスが大活躍・・・
終演後は打ち上げ。飲みに行った。
起きたのは大晦日の日の10時。
ふと横を見るとスマイリーが泥のように寝ていた。
(スマイリー宅に泊まったのかな???)
起きて、コーヒーを飲みに行って、
このまま帰るのもアレなので「飲むか」。
年明け、名古屋のバンドライブに向けてのリハーサルで。
スマイリーの動きがぎこちない。
年末の筋肉痛が3日後の1月2日に来たそうだ。
腰に妙な鈍痛。
医者に行ったら
「どうしました?
いつもと違うことをしました?」
と聞かれた。
原因はわかっているけど、うまく伝えられない。
いっそライブをDVDにして見せられたら・・・
リハ終了後の駅でも
「みんな先に行っててくれ。
俺はエレベータのあるところから乗るから」
(*スマイリーの口調で。似てる)
本番でも、サックスの場面で、
「スマイリー!」と呼ぶと、ポーンッと飛び出てくるのが
いつもより早いところから、そろそろと出てくる。
(来月の)大阪までには間に合うから。
東京では完全復活。(予定)
05.真夜中のボードビル
リズムの低音部分のキレが
素晴らしく良い。
聞き惚れる。
MC。
次は先週の名古屋でもやったカバー曲。
自分の若い頃はフォーク全盛時代。
自分もギターを買った。
この曲で「ディミニッシュ」を覚えた。
ディミニッシュ・・・
例えとして「NHKの子供向け科学番組で流れる音」とし
実演する。
ここに赤い溶液があります。(ヒョロヒョロロ~ン)←この音がディミニッシュ
ここには青い溶液があります。(ヒョロヒョロロ~ン)
この二つを合わせると(ヒョロヒョロロ~ン)
なんと!(ヒョロヒョロロ~ン)
透明になるのです!!!
すごく、それっぽくて会場中大爆笑。
さらに会場のツッコミ。
「
見てるんだ」
「
昼間することがないからな」
「バ、バカ・・・」
あまりのツッコミに言葉が出てこない小山さん。
「言うにことかいて、なんてことを言うんだ!!」
猛抗議しても会場の笑いは消えない・・・。
気を取り直して。
06.ガラスの言葉 (吉田拓郎カバー)
次の曲「今までの僕は」の説明。
1991年の曲。
この曲で初めて自分の素直な気持ちを吐露した。
それまでは、シニカルにかまえたり、物語のなかに込めていた。
その時も、まっすぐな気持ちで歌ったけど、
今はもっともっと素直で、嘘がない。
07.今までの僕は
以前よりこの曲が好きになった気持ちがわかった。
この曲が発表された頃の私は
今よりも頑固で、捻くれていて、素直じゃなかったんだな。
(若かったし)
いまは、私自身も、そのころより素直になったんだな、きっと。
ここで今夜のゲスト登場。
「ニューフェイスのゲスト」
バイオリンの磯部舞子さん。
今年26歳。
若い!
小山さんとは父と娘ぐらいの年齢差。
いろんなジャンルと人とセッションもしているです。
08.クリスタルレインドロップ
磯部さんの音は、なんと言えば良いのやら。
えーと。。。
いままでこういう場面で聞いた中で
一番クラシック寄りというのか。
ロックテイストより交響楽団テイスト。
良い意味で、摩耗していない音。
生活の糧として切り売りしていると
音は摩耗してくる。
場合によっては、それは研鑽となるけれど。
磯部さんの音は、それよりもかなり
アーティスティックな部分が崩れていないというのかなあ。
それでいて、ちゃんと地に足が着いたしっかりした音で
とても力強かった。
それが小山さんの歌と融合して
なんとも素敵な味わい。
曲が終わって。
「彼女の名前は磯部舞子。通称ベチコ」
「なんでベチコっていうの」
「
いそべまいこだから」
「それだけかい」
「
広げた方がいいですか?」
磯部さん、小山さんのファン並みに
切り返しが鋭いです。
小山さんから、磯部さんとの出会いなどの紹介。
「イエローワスプ」の件で津田塾の学生さんからインタビューを受けた。
津田塾近くの喫茶店で、
そのお店は小山さんファンのご夫婦が経営。
そこで磯部さんを紹介された。
昨年の11月、そこでシークレットライブをしたとき
客席に磯部さんがいるのを発見。
アンコールの時、急遽舞台に上げた。
無茶振りすぎ。
「傷天」を聞いたことがなく、コードも知らないのに、
(「
知ってるわけないよな」)
歌詞カードのコードを頼りにバイオリンを弾いてもらった。
磯部さん曰く
「
その前まで手拍子をしていたので
手がジンジンしてたので
バイオリンを弾くのはとても大変だった」
今度は、ちゃんと事前にリハーサルのあるライブで、
ということになった。
「こんなおじさんで良かったら」
「
こんな私で良かったら。
おじさんとばっかりやっているから・・・」
「
じゃ、良かったじゃん」
舞台、客席一体化。
09.談合坂パーキングエリア
ライブが後半に差しかかって喉が慣れてきたのか、
あるいは、磯部さんの音に釣られたのか
小山さんの声がだいぶ出るようになった。
伸ばすところが滑らか。
小山さんピアノへ
10.いつか河を越えて
バイオリン付きは珍しい。
とても良い響き。
小山さん、センターのギターへ戻り。
「ベチコの為人を紹介しないと。
現在26歳」
「
それは為人じゃないです」
そして、二人の出会いの曲へ。
11.傷だらけの天使
最後は
12.嵐からの隠れ場所
「愛と憎しみはいつでも似たようなものよ」
「こ・れ・よ」
は、磯部さん担当。
なんてことをやらすんじゃい!と思いながらも
大変盛り上がって本編終了。
あまりの盛り上がりぶりに
「
スマイリー、いらないね」の声も。
アンコール。
卓治コールの他に、
「
大御所!」の声も掛かる。
小山さんと磯部さん出てくる。
小山さん、センターに行きかけ
あ、こっちじゃない、とピアノへ。
「彼女とは長い付き合いになるかも」
磯部さんとても嬉しそう。
「そんなに嬉しいの?」と問う小山さんに頷く磯部さん。
それを見たファンからは「
いいの?」
と、マジに心配の声が・・・
E1.はるかな故郷
故郷、自分がいつか戻る場所の暖かみを感じた。
小山さんギターに戻り。
「『嵐からの隠れ場所』の、あのコーラスって
微妙にセクハラになってる?」
「
なってる、なってる」
今日は磯部さんのお母様もいらっしゃっているとのこと。
「
家に入れてもらえないかも」
「お母さんに怒られるかな。
『もうコヤマなんたらのライブに出ては行けません』とか」
そしたら
「
ふつつかな娘ですが・・・」
まさかの、お母様からのお許しの声が!
「
手を出すなよ」牽制するファン。
「いくつ違うと思っているんだ」
父娘ぐらいなんだから、に納得する皆さん。
E2.前夜
前は苦手な曲だったけど、今日は泣けた。
ここで泣かされるとは。
最初に聞いたときは、逃げださざるを得ない閉塞感を感じ、
そのあとは、親を傷つけなければ生きられないことに罪悪感を感じてたけれど
今日は、そんな苦しみさえも、今の自分には必要だったと、
過去のいろんな辛いことを、
いまの自分が、もしかしたら誰かの苦しみの上に生きているのかもしれないことを、
肯定してもいいんだ、
そう言われたような気がした。
アンコール終了。
モアアンコールの掛け声は、
「卓治」以外に、「お父さん」も。
声援に応え、二人出てくる。
小山さん
「メモリアルカードもらった?
次回は3月21日・・・」
と言って、会場中から総ツッコミ。
「
その前にあるでしょ?」
「なんだっけ」←マジでわかっていない
「
河口さんと!19日!!」
やっと思い出した小山さん。
いちおう、彼のギターは良い、と言い繕う。
そして3月21日の告知。
アロブラは現在40曲近いレパートリー。
それを全部やる。
お客さんの腰がもたないから休憩有りの2部制にする。
「3月21日は、みんな集合するように」
モアアンコール。
E3.祈り
時々ギターの弦を、弾くのではなく、
叩くようにして、
打楽器のような音を出す。
磯部さんのバイオリンがそれに絡む。
会場から、自然に歌声が沸き起こる。
モアモアアンコール。
小山さん一人で出てくる。
「
娘は?」
「娘とやる曲は全部やった」
会場、納得。
今後も彼女とやりたい旨を述べ
「いまから3月が楽しみ」
E4.もうすぐ