「ジョアンナ」

中世ヨーロッパ。
ローマ教皇を領地内に幽閉したフランス王は
テンプル騎士団の財産に目を付ける。
ローマ教皇の名の下に騎士団の解散を命じ（従わなければ破門）、
財産を没収しようとする。
団長のアランをおびき寄せるため、
アランの子供達を手中に収めようとする。
陰謀に気が付いた兄は刺されながらも妹を逃がす。
妹・ジョアンナは、
逃げだすときたまたま僧服を着ていたため
男と間違われながらも逃亡の旅に出る。
ある教会で年老いた神父と知り合う。
彼は、元はドイツ皇帝の教師であった。

そのドイツ皇帝が、
バチカンで戴冠式をやりたいと言い出した。
もちろん、フランスへの当てつけである。
教皇を戻すわけにはいかないフランスは、
教皇代理を立てることを提案する。
教皇代理、すなわち、戴冠式の日、一日だけ教皇となる人間。
それを選出するための公開討論会が始まる。
フランス側が押す者は、ジョアンナの兄を手に掛けた男。
ドイツ側が押す者は、ジョバンニ。ジョアンナの偽りの名である。

この討論会には裏があった。
政治的な落としどころは仏側の勝利。
そのための八百長試合であったが、
ジョアンナの話は民衆を引きつけ、彼女が勝利者となる。
しかし、その先には、さらに難題が。
教皇が「確かに男性である」であることを証明するために、
下半身を調べられるのだ。
ジョアンナは、どう切り抜けるのか。


チラシのあらすじでは、
ジョアンナは、駆け落ちのために男装、って書いてあったけど
ちょっと違いましたねー。
どこでネタが変わったのか。
正塚かよー、とちょっぴり思う。

一幕は前半は、兄と討論するジョアンナが描かれます。
冷静で知的で、後半への伏線となります。

淀みなく理論を展開する女性は
ヤンさんにぴったりでした。
颯爽とした清涼感がありますが、
かといって、「女が男に勝つ！」なんて気概やリキみは無いです。
たおやかな女性ならではの強さがありました。

葛山さんは、兄弟をおびき出す修道士。
でも殺されるとは思っていなかったので
後にジョアンナの正体を知って協力します。
ヤンさんが女性に見える体格はありがたい。

斉藤さんは、フランス側挑戦者の愛人で色っぽかったです。

斎籐さんは後半は、討論会テーマ出題者。
男性の役。
彼女の侍女を男性が演じており
最初はなにかの伏線かと思ったら、違いました。
女性が男性になりすます、
その違和感を消すための、男女逆転の配役だったのかな。
＊女優さんだそうです。
　勘違いして申し訳ありませんでした。

緻密に台詞を積み上げていく系の芝居だったけど
もうちょっとスピーディーでもいいような・・・
役者が皆はまっているだけに、
ちょっともったいない。
それとも、ヅカが端折りすぎなのか？

音声のミスがあった。
静かな場面で、音楽を流すつもりが
クライマックスの盛大な拍手が一瞬流れた。
動じなかったヤンさんと葛山さんはえらいなあ。


リカちゃん、オサちゃん、あさこちゃんから
お花が来てました。




葛山さんは、一路さん、久世さん、大地さん、などと来て、ヤンさんと共演。
リカちゃんとの距離が縮まっているんだけどなあ・・・
もうちょいなのかなあ・・・

リカちゃんの朗読劇

１２月の「最後の一枚の絵」。
エヴォからのお知らせは

　12月16日（木）～19日（日）新国立劇場 小劇場
　共演：片岡鶴太郎、河口恭吾（Ｗキャスト）

なんだけど、
ぴあで見ると
　2010/12/15(水) 18:30［出演］市川右近 / 紫吹淳 / 片岡鶴太郎 / 河口恭吾
　2010/12/16(木) 18:30［出演］市川右近 / 紫吹淳 / 橘慶太
　2010/12/17(金) 18:30［出演］市川右近 / 紫吹淳 / 三浦大知
　2010/12/18(土) 13:00［出演］市川右近 / 紫吹淳 / 河口恭吾
　2010/12/18(土) 17:00［出演］市川右近 / 紫吹淳 / 河口恭吾
　2010/12/19(日) 13:00［出演］市川右近 / 紫吹淳 / 片岡鶴太郎 / 三浦大知
　2010/12/19(日) 17:00［出演］市川右近 / 紫吹淳 / 片岡鶴太郎 / 三浦大知

だよ。
開幕日も違うし、
共演者も、ちょいと違う。
右近さんとリカちゃんが固定で
あと数人が役替わりっぽい。
どちらが正しいのか。
ぴあが正解だと嬉しいなあ。
そしたらキャスト違いで２回行けるんだけど。


追記
エヴォからお知らせが来ました。
15日は追加公演で、ぴあの情報が正しいみたいです。