きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「Pal Joey」

2010年10月12日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
シカゴに流れ着いたジョイ。
自分の店(ナイトクラブ)を持つのが夢だが
行く先々の町で騒ぎ(主に女と金関係)を起こし
ひとつところには落ち着けない。

シカゴの店で、ショーのツナギのMCとして雇われる。
そこで、昔なじみのグラディス(ダンサー&歌手)と再会。
町で、田舎から来たばかりの純朴な娘・リンダと出会う。
そして、店の客で大金持ちの社長夫人・ヴェラと深い仲になる。

ヴェラの金で店を買い、夢を叶えるジョイ。
さらに彼は「新しいショー」を創り出すことに夢中になる。
ジョイのショーに共感できないグラディス。
夢のために他人を利用したジョイに失望するリンダ。
遊びのつもりが本気になるヴェラ。
3人の気持ちに、ジョイはどう向き合うのか。


坂本くんのジョイは、どえらく自然。
女を利用しているように見えて、
その実、女に転がされている。
「ボーイ・フロム・オズ」のピーターほど
才能も野心もない、
ある意味しょぼくれた「ろくでなし」なんだけど
それがとても似合っていた。
歌も台詞も安定しているし、踊りのキレも良い。

ストーリーの流れ的には
ヴェラとのラブシーンにキスがあってもいいと思うんだけど、
(一般的には無名の)元ヅカならOKで、
高畑さんだとNGになるのかな。
Jコードは謎。

ゆみこのグラディスは、普通に女性。
カマ臭さは無い。
衣装の8割はダルマなんだけど、似合っている。
「アプローズ・タカラヅカ」の「ビアン」が恐かっただけに
こちらはどれも女性に見える。
今後は樹里ちゃんのポジションに入るのかな。
坂本くんと並ぶとデカいけど、
その大柄さも含めての存在感は良い。

彩音ちゃんは、フェリシア系。
彩音カワイイよ彩音
とにかくカワイイ。
天然振りが、自然。
歌はちょいと厳しいけど、カワイイからいいじゃないか。

高畑さんは、さすがに芝居が上手い。
他の人とは段違い。
歌は、ジャズ系のナンバーなので、それほど気にならない。

青山さんは手堅い。ありがたい。


全般的に古めの作品で、
歌も、似たフレーズが続いた後に、ワンモア!となるので
ちょいと辛い。
もうちょっとスピーディーだといいんだけど。
でも、坂本君のろくでなし振りは見る価値あり、だ。
コメント
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