きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ルパン」

2005年10月08日 | 映画
 数あるルパン・シリーズの小説の中から「カリオストロ伯爵夫人(原題「La comtesse de Cagliostro」って伯爵夫人より女伯爵だと思うんだけどなあ。カリオストロ伯爵の娘であって、カリオストロ伯爵の配偶者じゃないんだから)」+いくつかの話(ネタ程度)をミックスして映画化。ルパンと言えば、「怪盗」。颯爽として、おしゃれで、大胆で、、、、とか、いろいろイメージがあるじゃないですか。子供の頃からの、「憧れの男性」。それが生誕100年でスクリーンに甦るんですから、こりゃ、見に行って当然、と思いますよね。どんなワクワクな冒険が見られるのかしら~、と、期待していったんですがね。
やっぱ、
フランス映画でした

あ~、そうだよ、フランス映画に、冒険活劇映画を期待しちゃ、いけなかったんだよなあ。迂闊だったよ。まあ、「カリオストロ伯爵夫人」なんだしね。いまさら「怪盗モノ」なんて作れないから、女性がたくさん出てくるこの作品を映画化したんだろうなあ。確かに画面は華やかだしさ。クリスティン・スコット・トーマスの不老不死振りは素晴らしかったけどね。たださあ、若き日のルパンは全然颯爽としていない、ただのニヤケたお兄ちゃんで、しかも、中身も薄っぺらそうなんだよ~。若き日のルパンっていってもさあ、なんかねえ。特にアンディを見た後だと、もう・・・。全然魅力的じゃないんだよなあ。顎のカンジが、どことなくタニオカ君。でもフランス製だからなあ。きっとフランス人が思う「アルセーヌ・ルパン」って、こんな顔なんだろうなあ。私のイメージじゃなくても、それは、私の方が間違っているんだよね。デュリスの尻は誰へのサービスなんでしょう。十字架の謎が解ける辺りはギャグなのかシリアスなのか。わからんぞ、フランス映画。
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「ベルベット・レイン」

2005年10月08日 | 映画
男2人、それが二組の話。それぞれの組の話は、もうひとつの組に、どう関わり合うのか。

 一組目は裏社会大ボスのホン(アンディ・ラウ)と、その弟分レフティ(ジャッキー・チュン)の話。ホン暗殺計画の噂を耳にしたレフティは、ホンの配下3人のボスのうち、フィゴ(フェゴだっけ?)を殺す。「殺すときは皆殺し」が信条のレフティはフィゴだけではなく、妻と幼子を含めた全員を殺す。そんな彼は、息子が産まれたホンにニュージーランドへの移住を進める。裏社会では、親の職業を息子が継ぐのがしきたり。息子の手を血で汚したくなければ香港から去るべきだと。ホンにもレフティに言いたいことがあった。一人殺せば「見せしめ」になる。全員を殺す必要はない、と。2人の話は平行線を辿る。

 もう一組はイック(ショーン・ユー)と、ターボ(エディソン・チャン)。イックは「鉄砲玉」の「権利」を手に入れた。手助けをするターボと共に、暗黒街でのしあがろうとする。

 「セブン・ソード」の後に見ると、最初の画面からして洗練度が全然違う。現在の話と過去話が入り交じる「インファナル・アフェア」風味のネタ(出てくる役者も被っている)は無理なく流れ、複雑に見える人間関係もわかりやすく「見せて」くれます。レフティ、最後はなぜ「それ」を命じたのか。誰のためなのか。なんのためなのか。それを考えると、切ないなあ。

 さて、私はろくな下調べはなく、「アンディのシリアス話」とだけの知識で臨んだのですが・・・
少々、長髪気味の
アンディに
心臓バクバク

聞いてないよ~~!!!!
あんまり格好良くって、エリック・ツァンを含む三ボスの会話が頭に入らなかったよ。いや~、もう、ドキドキしっぱなし。レフティと食事をしているところも、

本当にこの髪型は大反則だよなあ、いままで見た中で一番カッコイイぞ!ああ、手も好きだよ、手が大きめで指が長くてさあ、あ、ネクタイを緩める動作も素敵だよ、チラっと見える喉元がセクシー、それしても、この人、胸板周辺は薄いよなあ、「インファナル・・・」でも思ったんだよなあ、トニーはヘタレも標準装備なので薄い身体でも全然気にならないんだけど、アンディだと気になるのはナゼなんだろう、顔から考えるともっと厚くあるべきだという思いこみが自分にあるのかしら、でも、この薄さもイイのよねえ、、、

なんてことを考えてばかりいるので、
字幕が全然
追えません

見惚れる前に字幕を読んで話を把握するべきだとは思うのですが、ダメです。アンディが画面に映ると、彼以外が見えません。う~ん、こんなに好きとは思わなかったんだけどなあ。やっぱ髪型かなあ。
ちょっとワルな
一条薫
です。

 ジャッキー・チュンは、見るからにワル。ヘンな趣味の服も、細かい三つ編みの長髪も似合います。イック役のショーン・ユーがイイです。特に「瞳」。大きめの瞳は可愛くもあり、迫力もあり。台詞は少ないのですが、瞳で、表情で、すごくたくさんなことを表現しています。将来有望。むかしは、こっち側がアンディだったんだよねえ。世代交代も順調な香港映画だね。ターボのエディソン・チャンは、「インファナル2」ではシリアスな役でしたが、こちらではお調子者。こういう役も似合っています。
 話運びとか、画面とかに、ものすごく既視感を感じますが、まあ、好きだからいいかなあ、と。なにより、アンディがカッコイイので、もうなんでもOKっす。
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「セブン・ソード」

2005年10月08日 | 映画
 1600年代半ば。清王朝は「禁武令」、すなわち、武術の習得・研究の禁止令を出す。風火連城は私軍を率い、違反者を殺すことで政府から奨励金を貰い、私服を肥やしていた。ある時、武荘(という名の村)が攻撃の対象となる。元は政府の処刑人、現在は風火連城の蛮行を止めようとする傅青主は武荘に住む元英に助けられたことから、同村の志邦と共に「天山(武術者が住む秘境みたいなところ)」に行き、協力を求める。天山の長、晦明大師は、昭南、雲驄、穆郎、辛龍子の4人を差し向けることにする。7人はそれぞれの剣を使い、敵に立ち向かう・・・。

 いわゆる中国の「武侠映画」です。「HERO」などで、凝りに凝った映像美とは一線を画する、すごく埃っぽい画面に、戦いは「肉弾戦」ってカンジっす。話の視点が、村を守りたい元英だったり、悪役の風火連城だったり、高麗から流れてきた孤高の戦士・昭南だったり、と、わかりづらい上、剣と剣の戦い以外にも、内通者による裏切りとか、昭南を巡る三角関係・恋の話とかと盛りだくさんのネタを織り込んでいるんで、すごく、話が掴みにくいです。7剣士の書き分けも、最後の方でようやく出てくる話でなんとなくわかるんですが、前半は、見分けが付かなくて困りました。「××」って言われても誰だっけ?状態です。風火連城にも、たくさん(名前のある)部下が多いしさあ(←この手下にカッコイイおねーちゃんがいました!髪型はパンクで、表情にもすごいインパクトがあって、見てて楽しかったのに途中退場で、さびしかった!)。まあ、チャンバラを見ようと思えば、こんなことはどーでもいいんだとは思いますが。
 そのチャンバラは迫力がありました。いや~、みなさん、本当に身体が良く動くなあ。剣も「鉄の重さ」を感じるし、馬を使った場面も迫力があります。昭南と風火連城がすごくすごく狭いところで戦う場面も格好良かったです。

 さて、私の目的は昭南役のドニー・イェンです。ロン毛を振り乱して戦っています。武荘の統領の娘が志邦という許嫁がいるにも関わらず惚れるし、助け出した風火連城の愛人も心を寄せるし、もう、モテモテです。「HERO」などでおなじみの渋い武術を見せてくれて、それはそれは素敵なのですが、ラブ・シーンは「もうちょっと頑張りましょう」かしら。あんまりキスが上手くないかも。「無骨な剣士」っていう演技?って、武侠映画の感想じゃないね。すいません。
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