きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「シンシティ」

2005年10月05日 | 映画
いや~、これはハッキリ言って
映画じゃないですよ
オープニングでも「ビジュアル・コミック」とか
そんな表示が出ていたと思う。
まさに、動画による漫画。
出演者が
ものすごく豪華なので
配給ルートに乗ったけど、
そうじゃなきゃ、日の目を見なくてもおかしくないくらい。
ただ、ある種の分野に思い入れのある人には
楽しめるかもしれません。
もともとアメコミらしいですが、
日本で言うなら
ドーベルマン刑事
の、ノリです。
これが好きな人には、映画としてはともかく、
雰囲気は楽しめるんじゃないでしょうか。
 
内容も短編集みたいなもんで。
絵柄とキャラとノリが良ければ、
内容の矛盾なんて考えずに読めちゃう
短編漫画集。
1話が15~30分程度。
各話の主人公の「自分語り(ナレーションとも言う)」で
話が進みます。
各話が独立しているように見えて、
それぞれの話にチラっと出てきた人が
次の主人公になるようなカンジ。
黒幕も繋がっています。
だから「シン・シティ」というタイトルは的確。
キャラクターとか、それにまつわる話を描く、
というより、
まさに、短編集により、
「シン・シティ」という街を描き出しています。

第一話の主人公はブルース・ウィリス
定年間近で狭心症の刑事が、
幼女暴行犯を追いつめるが・・・。

第二話の主人公はミッキー・ローク。
一晩を過ごした女性が、何者かに殺される。
自分に温もりを与えてくれた女のため、
犯人を捜し出そうとする男。
ミッキー・ロークの
不死身ぶりに驚愕 
かつての面影は皆無だけど、これはこれでいいのかしら?

第三話の主人公はクライヴ・オーエン。
シン・シティのオールドタウンは娼婦街。
警官に手を出さない限り女達による自治は認められる。
しかし、ある時、迷い込んできた不埒者を殺したら
それが警官だった。
かつての恋人(娼婦街のボス)を守るため
男は警官の死体を始末しようとする。

第四話の主人公は再びブルース・ウィルス。
命がけで幼女を守った刑事だったが
犯人一族の罠により、8年間刑務所に収監される。
出所後、かつての幼女、
今は19歳になった女性を再び犯人一族が狙う。
男は、彼女を守ろうとする。
 
主人公以外にも、食人鬼にイライジャ・ウッド、
話に関係あるんだか無いんだか、
でも、こういう人もいるのがシン・シティと思わせる
殺し屋?にジョシュ・ハーネットなど
本当に役者陣は豪華です。
役者の演技力、でなく、
まさに、役者そのものの魅力(のみ)で
話が成り立っているのは、
面白いと言えなくはないかもしれない。

画面はモノクロに、時々鮮やかに彩色。
綺麗と言えば綺麗だけど、
まあ、70年代の劇画に思い入れのない人は
ビデオで十分だと思います。
思い入れのある人は、懐かしさを感じると思うので
そのあたりをツボと思って観て下さい。


これを書いた後に、いろいろサイトを巡ったのですが、
どうも話の分け方は、プロローグ+3本で、
ミッキー・ローク編を第一話・・・と
カウントする方が正しいようです。
そして、日本の漫画に例えるなら
「北斗の拳」と思う人が多いようです。。。
私の例えは古すぎね。
どちらも武論尊(またの名を史村翔)だけどさ。
って、私も語れるほど覚えてはいないんだけどね。
コメント (2)
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