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きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「伯爵令嬢」(宝塚雪組)

2014年10月23日 | 宝塚(雪組)


いかにも70年代の長編少女漫画だった。
ここで話が展開して、ここでこういう悪人が出てきて、
ヒロインはタイプの違うたくさんの男性から愛されて、
と、すごく懐かしい世界だった。

宝塚らしい華やかなアンサンブル、
盛り上がる決闘場面など、
話を捌きつつ上手く作っていた。
ものすごくハイスピードで話が進むけど、
要所は華やかに掘り下げているので粗筋だけ感はない。
「私は泳げないのよ~」のような説明台詞もあったけど
そんなにクドさは感じなかった。

ただ、少女漫画なので、女の子が主役で
その回りに男性達、という構図なので
宝塚化して男性メインで話を引っ張るには
ちょっと無理があるかとも思いました。
タイプの違う男性3人が、本来ならイーブンなので
ちぎの役を突出させるとなんかバランスが悪い。
そういうふうに作っても、
結局主役はコリンヌだったなあ。

伯爵令嬢は読んだことがないけど、
アラン、フランソワ、リシャールは、
「細川先生の絵だとこんなかんじかな~」と想像できた。
特にリシャールの金髪のベレー帽とか。
あの年代の少女漫画だよねえ。

チギのアランは情熱的というと聞こえはいいけど
人の弱みにつけ込みすぎだ。
長髪のせいか小柄なかんじがした。
みゆちゃん可愛い。
ちぎはともみんは存在感あり。
凪翔はハッタリ芝居が似合うな。
KARIイケメン。
娘2ポジションのひとみは
悪役を堂々と演じていて好印象。

ハッチさんが素敵過ぎてクラクラ。
ソロの歌もあってありがたいばかり。
美穂さんの歌声も聴けた。
色悪のキングもゾクゾクしたし、
生田君は生徒の使い方も上手い。
前作は尻切れトンボでオリジナル部分が作れなかったけど
今回のようにきっちりした原作の脚色なら良いのかも。

ちぎみゆはお似合いだけど、
すでに3作組んでいるような安定感があり
初々しさには欠けるかも。
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「壮一帆 ラストデイ(中継)」@市川

2014年08月31日 | 宝塚(雪組)
ドヤ顔ドS笑顔ともお別れかと思うと寂しい。
退団後に女優になるとしても
こういう表情をする役は無いもんなー。

退団者挨拶で。
「あゆっちに負けないぐらいお前が好きだ」
「世界中の未涼さんのファンに負けないぐらいお前が好きだ!」

突然のホモ展開に涙が吹っ飛んだ。
えりたん、あゆっち、まっつの図は
「旦那を男に寝取られた若妻」に見えるけど、
全員女性だ。

何回目かのカーテンコール、
幕が空いたらえりあゆだけ。
「結婚したてのカップルの気分です」

その前の通常のえりたんのご挨拶は
「では、いざ、新しい大海原へ。
 19年間楽しゅうございました」


アプローズのキラーKが好きで、そこだけよく見てます。
オサアサとむゆみみわまつ園加。
豪華だったなあ。
ついでに言うと現ベルのゆきみちゃんもいる。
んで、いま、サイトーの大劇デビューから14年に気がつき驚き。
もう彼も若手じゃないんだなあ。
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「一夢庵風流記 前田慶次/My Dream TAKARAZUKA(2回目)」宝塚雪組

2014年08月26日 | 宝塚(雪組)
松風パワーアップ!
可愛いよ!

登場人物全てが潔いなあ。
史実とかがわかって見るとなお楽し。
やっぱ大野くん、いいわあ。
しんみりしないけどサヨナラっぽい作品だよね。

ショーは、どこもかしこもいろいろてんこ盛り過ぎて疲れた。
途中で脱落しちゃった気分。
構成はラプ月に似てるけど、
ラプ月より細かい振付が入っていて
ものすごく踊っている。
それを追いかけるだけで大消耗。
疲れた。
あゆっちは踊りがいいなあ。

掛け声おじさんがいて、
デュエダンが終わったところで「壮さん」
(イントネーションは象っさん!ね)
って叫んでいたけど、
劇場一体となってスルーでした。
動揺しない客席、素晴らしい!

人も言ってたけど、
白猫が出てきたときはサイトーかと思った。
大介もサイトー化してるし、
宝塚総サイトー化時代が来るのか?
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「一夢庵風流記 前田慶次/My Dream TAKARAZUKA(1回目)」宝塚雪組

2014年08月09日 | 宝塚(雪組)
大野くんらしく、役数が多く、
捌ききれているとは言い切れず、
役の説明もなく(これぐらい知っているよね、ってのが前提)、
ハイスピードで時代が流れるけど、
華やかで面白い。
宙組の「三成」ではなんだかなー、と思った
(なんで主君をそんなに裏切り続けられるのかと)
人妻との不倫は、こっちではばっちこーい!だった。
好きなものは仕方がねえよなっ!と
なんだか潔い2人には、頑張って、と言うほかない。
ほどほどのところで切り上げるのも
罪悪感をかんじさせない、大人なかんじ。

それにしても、まっつが色悪で
ドキドキしちゃったわ。
役が多い大野作品なので
見せ場がバッチリ、というわけじゃないけど
すごく印象に残る役だった。

ともちんがやっぱりなコメディ担当。
これができるのはあなたしかいない!

ちぎちゃんは我慢役かなあ。

専科のおじさまたちの笑顔の駆け引きにはゾクゾクした!

そして松風くん!
可愛過ぎてヤバイ!

芝居の指揮は御崎先生でした。


雪組ショーの中村Bは安定の総踊り。
スーツの後はラテンで若手の歌い継ぎあり、
再生の物語が入り、ロケットはターバンと羽。
引出しは少ない人だけど、
最近の音楽と振付家のセレクトはセンスがあって良い。
何よりも生徒への愛を感じる。
階段でえりたんが座って始まるのにやられました。

指揮は寺嶋先生。


うちから嫁に出したみゆちゃんは
化粧がかなり上手くなり綺麗だった。
物怖じせず中央付近で踊って歌って頼もしかった。

まっつはキラキラしていた。


えりたんにあゆっちは合っていたなあ、と改めて思う。
全速力で走るえりたんに全力で体当たりするあゆっち、だね。
えりたんに可憐な娘は合わんわな。


部外者からすると、彩彩を、
いつ、どんなかたちで、切り離すか、興味深い。
とか言ってると組み替えで来ちゃうか。
どちらかがなにか抜きん出るものがあればなあ。



「一夢庵風流記 前田慶次/My Dream TAKARAZUKA」宝塚雪組 2014-08-09
公演デザート
行け行け!松風んざい

前田慶次の愛馬『松風』の名前にちなんで命名した、
夏にぴったりな冷製ぜんざいです。
口どけなめらかなミルクプリンに、
小倉、抹茶、ホイップをそえて・・・。


美味しいよ!
ミルクプリンは和風に合う。
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「心中・恋の大和路」宝塚雪組

2014年04月19日 | 宝塚(雪組)
テンポが良くてわかりやすくて面白かった。
(心中物に「面白い」と書くのはどうかと思ったけど
 チケット代分以上に堪能できたということです)

景子ちゃんの心中ありきより、話の流れが自然。
谷先生は原作ありだと上手いんだよね。

1幕前半では店の者に「預かり金に手を出すな」と諭す理性は残っていたのに、
惚れた女のために自ら封を切る。
遊び人の中にも、男の意地と女への恋心はある。
そのバランスがとても良かった。
上から目線なのに自ら身を滅ぼすって、えりたんに似合いすぎる。
ゾクゾクするわ。
あゆっちの梅川は、正直なところ
遊女の色香はかなり乏しい。
かもん太夫の聡さに比べると、
おつむの方もちょっと・・・、と思う。
けど、その裏のない単純さに男が惚れたとすれば
なんだか納得できる。
ひたすら男を恋う心がいじらしい。

孫右衛門が、最初は道を誤らせた女への憎しみが隠せないのに
最後は手を取ったり、
八右衛門が「ご新造さん」と呼んだり、
みな2人の気持を汲んでる。
でも許されないことなんだよな。
あの結末だから観客も罪人を許せるのかね。

白塗り世界とアップテンポの曲が違和感ない。
これぞヅカ。

えりたん、まっつは勿論上手いけど、
下級生まで所作が決まっている。
まゆみ姐さんがちょっと華やかすぎるかなあ。

せしこも上手かったな。
艶やかで、着物の捌き方が綺麗。
ホタテの芝居も上手い。

まっつはもちろん、言うこと無し。
最後の歌は、涙。

舞台美術も簡素なのに情景が目に浮かぶ。

雪の中で果てるのはヅカのオリジナルかな。
清い世界だね。
ハリウッド映画なら山を降りて新天地でハッピーエンドだよね。
そうならないのが、いいのだ。

芝居が終わった後も、一同並んでの礼はなし。
2人の世界で終わるのは珍しいけど
絶対この方が良いね。

逃亡の始めの頃、2人の着物が黒い頃、
あゆっちがえりたんの背中に乗り損ねて
「ごめんやす」のように、はんなりと謝っていたのが可愛かった。


【配役】
亀屋忠兵衛:壮 一帆
梅川:愛加 あゆ

孫右衛門:汝鳥 伶
妙閑:五峰 亜季
丹波屋八右衛門:未涼 亜希
かもん太夫:大湖 せしる
宿衆・藤屋(古手買):香綾 しずる
宿衆・角屋(節季候):朝風 れい
宿衆・丸十(傀儡師):透真 かずき
宿衆・伊勢屋(巡礼男):央雅 光希
遊女・鳴渡瀬:透水 さらさ
宿衆・もず屋(巡礼女):大澄 れい
遊女・千代歳:桃花 ひな
番頭・伊兵衛/忠三郎:帆風 成海
女将・お清:舞園 るり
宿衆・嶋屋(飴屋):久城 あす
女中・おまん:天舞音 さら
遣手・おたつ:杏野 このみ
女房・おかね:愛 すみれ
手代・与平:月城 かなと
丁稚・三太:真地 佑果
丁稚・庄介:永久輝 せあ
若侍・甚内:叶 ゆうり
幇間:真條 まから
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「Shall we ダンス?/CONGRATULATIONS 宝塚!!」(2回目)

2014年02月04日 | 宝塚(雪組)
すごく楽しかった!
今回はA席だったので、競技会の寄り映像もかなり見えた。

トップコンビにも1&2番手コンビにも恋愛要素が薄いのは
宝塚としてどうなのかとは思うけど、
ほのぼのハッピーエンドはいいよね。
今の自分から「一歩踏み出す勇気」を貰えた。
特に現状に不満があるというわけじゃないんだけどね。
自分から望めばなにか変えられるかも、
と思うだけでも幸せだよね。

芝居を見ていると踊ってみたくなるね。
とりあえずマンボから。
という気にさせるんだから、
上手く作っているよね。

えりたんはやっぱり平凡なサラリーマンにしては
イケメン過ぎるけど、
繰り返す日常を送っている様子はよく出ていた。
エラに対する気持ちも、女性として見ている部分をほんのり滲ませながらも
自分を変える同志的・先輩的な部分が強いので
不倫要素が皆無になっているのが面白いね。
ちぎちゃんの頑なな美女ぶりは合っているし
あゆっちも可愛らしい。
現在の雪組には合った演目だったね。

ともみんは今日も爆裂でした。
まっつのスターダンサーは
よくよく考えると出番が少ないなあ。
アルバイトはしてないよね?
だからといってともみんと逆は無いよね。うん。

ダンス教室での小芝居もどんどん膨らんでいるかな。
エラに個人レッスンを受けているおじさんとかとか。


ショーは中詰めの連続とわかって見ると
ハイテンション持続で楽しい。
定番ソングも嬉しいよね。
「おめでとう 宝塚」と自ら言うのがヅカなのだ。


本日夜は100周年記念のノベルティグッズ配布回。
A5サイズのクリアファイルをもらいました。

ショーの画像の方ね。

入り口にはお雛様。

前回は門松だったのに。
こうして1年があっという間に過ぎていくのねえ。
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「Shall we ダンス?/CONGRATULATIONS 宝塚!!」

2014年01月12日 | 宝塚(雪組)


話の流れは概ね周防版どおり。
宝塚らしいハッピーエンドでライトな仕上がりでした。

映画版の本役さんの物真似大会になることなく、
ちゃんとオリジナルの部分も描き込まれていた。
もう少し、どこがというわけではないけど、深みがあればなあ。
でも見ていたら踊りたくなったから
見ている側の気持ちの盛り上げ方は上手いということだよね。

大劇場作品としては主題歌が弱いかな。
でも実質「シャルウィダンス」が主題歌だしな。

えりたんはさえない中年からはほど遠いけど
「繰り返される日常から勇気を出して一歩抜け出し
 自分を変えてみようと試みる」
という主題には合っている。

ちぎちゃんは女役に違和感なし。
胸パッド尻パッド入れて広がるスカートを履くと
痩せすぎな体型をカバーできるね。
あゆっちは出番少なくて寂しい・・・と思うけど他組も同じだしなー。
まっつはスターらしい雰囲気バッチリ。
社交ダンスのためには歌うんだね。
彩彩も良かった。
ちょっとキャラがかぶっているかなあ。
大ちゃんの不器用な雰囲気の滲み具合も良かったよ。
そして、ともみん!
竹中直人ができるのはやっぱりあなたしかいないね!

B席からだと大会のカメラは殆ど見えません。

ショーは中詰が何回もあるような構成で、
見ていて疲れた。
大介にしてはキレがなく中村B的な物量作戦。
スーパースターの場面はサイトーチック。

女装のえりたんが怖くて、
「ジュテーム」と投げキッスされても
すぐに拍手を返せなかったよ!

ともみんが弾けていたなあ。

それにしても、やっぱり宝塚!と思うのは
「100周年おめでとう!」を自ら言ってしまうことだな。
しかも連呼!

ラテン衣装の娘役さん、生の腹の人もいたな。
風邪に気をつけてね!

指揮は芝居&ショーともソルティでした。

お正月なので入り口も華やか。
胡蝶蘭の門松です。


階段を上がったところはポスター画像では無く
100周年記念の大階段(ミニ)になっていました。



公演デザート
茶ルウィダン酢!?


ナタデココ入りの、マイルドでフルーティーなピーチ酢ゼリーに、
紅茶ゼリー、黄桃をトッピングしたデザートです。
甘酸っぱくほろ苦い・・・
大人の恋愛模様をデザートでお楽しみ下さい。

ピーチ酢ゼリーはほどよい甘さで紅茶ゼリーは味薄目。
果物の甘さが混じるとちょうど良い。
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「若き日の唄は忘れじ/ナルシス・ノアールII」@松戸

2013年09月03日 | 宝塚(雪組)


えりたんが「松戸の皆さん」と言ってくれるのを聞きたくて
有給休暇を取っちゃいました松戸市民です。

どこがどう違うのかはわからないけど
中日劇場よりさらに流れが良くなった気がする。
セットの入れ替えが大変そうだったけど
スタッフに尽力でスムーズな場面転換でした。

まっつの色悪ぶりが素敵すぎ。
ともみんのインパクトも強烈。
さきちゃんのコミカルな芝居の間も良かった。

えりたんの堪え忍ぶ姿がたまりませんわー。
あゆちゃんは、もう少し細やかな心情が出ればなあ。
舟で逃げるときの情緒が、二人には足りないかな。
でも、ラストはすごく良かった。
「その御子が・・・」がグッと来た。
青春の悔いは苦く苦しく懐かしいんだな。
原作やドラマと違って、
あそこできっぱり別れるのが
あの余韻がなんともいえなくて、好き。

良い話だけど、拍手を入れられる場所が殆どないので
盛り上がりにくいのが、ちと残念。


ショーは名作の再演リメイク。

えりたんには、こういうコテコテの昭和ショーがよく似合う。

しかし本人も周囲も耽美テイストが薄いので
全体的にイマイチ合ってない気がしました。
オラオラ野郎系の方がテンションが上がるよね。

若者頭のまっつと、スペインのともみんは逆だよねえ。

あゆちゃんは鎖骨周りがスッキリ。
頑張ったね。
だからといってえりたんに合うというわけでもなく。
難しいね。

えりたんのご挨拶の出だしは
「松戸の皆さん、そして松戸にお越しの皆さん」でした。


森のホール21は、天井がとても高いせいか
音が上に上がって溶けるようで、
とてもぼんやりした響きで台詞が聞き辛かった。
コメント (2)
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「ベルサイユのばら -フェルゼン編-」宝塚雪組(東京3回目)

2013年07月18日 | 宝塚(雪組)
宝塚のベルばらはイベントであって何回も見るものじゃないけど
それでも、東京で3回見ちゃうぐらいはえりたんが好きです。
ムラも入れると4回目だよー。ひー!

前回も書いたけど、
今回のフェルゼンは論理に一貫性がない。
誰かに文句を言われると、
いや、自分の気持ちはそうじゃない、と
演説をぶっぱなすのに
すぐに持論を翻し、他人に迷惑を掛けつつ、違う行動に出る。
その間が短いのに、何回も繰り返して
なんちゅーか、思いつきだけで行動しているというか。
その姿はいっそ清々しく天晴れ!
無理が通れば
道理ひっこむ

とは、まさにフェルゼンのことだ。
えりたんだからさー、
ごり押しして通っちゃっても
なんだか納得しちゃうのが不思議。
そんなフェルゼンさえ止められないのが時代の流れなんだな。
うん。
♪ゆけゆけフェルゼン で
鞭を振るう姿が似合いすぎでウットリ。

あゆっちは、心なしか前に見たより
頬や胸・胴周りがふくよかになったような・・・。
出番が超少ないから仕方がないけどね。
牢獄の場面は、「となみのコピー」感がだいぶ薄まった。
情緒も薄まったけど、個性が出る方が私は好きだ。
最後まで浮ついた小娘が潜んでいてもいいじゃないか。
そういう生地の女性が頭を上げて断頭台に向かう。
達観しすぎていない姿は新鮮で、これも有りだ。
しかし、デュエダンのドレス姿はえりたんに比べて・・・。
えりたんの相手役とも違う雰囲気だなあ。

反対にちぎはどんどん痩せていく。
まっつやともみんよりほっそりしてるから
無理なく男装の女性に見える。
男の格好をして男の職業に就きながらも
内面は女の部分が残っていて
自制できるからこその辛さがあるのがわかる。
ほんと、いじらしい。
それを見守るまっつアンドレが
すごくいいバランスなんだよなあ。

ともみんは、これも前にも書いたけど
私のイメージするジェローデルより泥臭くて
とってもとっても違和感はあるんだけど
出番が多いのは単純に嬉しい。

凪は芝居は良いんだけどなあ。
声や雰囲気が若すぎ。
そろそろ若さ「だけ」は越えて、
もうひと味欲しいな。

オケは気合いが入っていた。
やはりベルばらだとオケの皆さんのモチベーションも上がるのかしら。
幕開けからピアノは大迫力だった。
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「ベルサイユのばら -フェルゼン編-」宝塚雪組(東京2回目)

2013年06月25日 | 宝塚(雪組)
今日はありがたいことに1階8列目で見ることができました。
この作品のフェルゼンって
調子のいいこと言っちゃすぐ前言を翻して
考えなく突っ走って結果的には間に合わない、
冷静に考えるとあんまり良い人良い人生ではないんだけど
なんでだか納得させられる激しい感情があって
見ているほうはそれにねじ伏せられちゃうかんじだ。
こういうのも芝居を見る醍醐味だよね。
欲目なんだろうけど。
「行け!フェルゼン」の鞭、
えりたんは自分の手(手綱を握っている手)を
打っているように見えたけど
まさかそんなことはないよね。

ムラから数えて3回目なんだけど、
今日初めて、黒燕尾服の真ん中で踊るえりたんを見て
トップになった実感が湧いて、涙が出てきた。
ここまで辿り着けて良かった。
ダメかと何度も思った。
本当に嬉しい!
という感動が、
パレードのイケメン過ぎるチャル様に
危うく消されそうでヤバかった。

チギのオスカルが良いと思うのは、
まっつがアンドレだからかもなあ。
月組役替わり版は
「双子座のカストルとポルックス」の
原作に近いと思うけど、
この宝塚版においては
こういう包容力がある方がいいよね。

ところで彩は凪が昇格ってかんじなのかな。
さえちゃんもりえちゃん系だな、私には。

ともみんに無駄に見せ場があるのも
嬉しいやら恐縮やら。
組内バランスの巡り合わせなんだろうけど。
ジェローデルはイメージは
白皙で洗練された都会人なので
ビジュアル的にはともみんは違うんだよね。
彩風と逆の方がしっくり来るような気がするけど、
出番の多さとか、仕方がないよね、もろもろ。
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「ベルサイユのばら -フェルゼン編-」宝塚雪組(東京1回目)

2013年06月15日 | 宝塚(雪組)


熱血で、偉そうで、尊大で、
上から目線のフェルゼンなのに納得しちゃうのは、
なぜなのでしょうか。
♪どぉーして どおしてー 
と、つい歌っちゃう私は壮フェルゼンの下僕。

チギオスカルはまた痩せていた。
でもいじらしいのが良い。
苦しみながらも自分の考えで結論を出すんだよね。
まさおのドヤ顔のオスカルが苦手だったので
よりチギオスカルが可愛く見える。

そのチギオスカルに対し、
まっつアンドレの包容力と歌唱力は
とてもナイスなバランスだ。
一歩引いて、少々斜めに見ながらも
オスカルをそっと見守る。
いろんな事象に目を配れる頭の良さがあるから
平民でもオスカルについて行けるんだなあ、と思う。

ともみんのジェローデルは鬱陶しいぐらいに暑苦しくて、
そんなに洗練されていない雰囲気は
正直なところ原作のイメージとはかけ離れているんだけど
なぜだかえりたんの芝居には合っているのが面白い。

アントワネット様は出番が少ないなあ。
プレと次の全ツもトップコンビは熱愛ではないし
次の大劇もカップル!って感じじゃないよね。
寂しいような、これで合っているような。
あゆちゃん、泣かせてくれるけど
芝居の貫禄はもうちょいだなあ。

ロザリーは鬼だな。
きゃびいはウメちゃんほど強そうではないけど
それゆえに「王妃をあのまま死なせろ」の鬼畜度は
よりアップしているように思う。
ソフィアの夢輝さんはアイメイクを
もうちょっとあっさりさせる方が良いと思う。


会場先行売りで市川全ツチケを買っちゃった。
小山さんの東北追加が無いのを祈る。


「行け!フェルぜんざい」
のどごしの良いミルクプリンに、
ばらの風味が贅沢に香るローズゼリー、
紅ばらに見たてたフランボワーズ、白ばらに見たてた白玉、
つぶあんに、ばらのモチーフのチョコレートを添えた新感覚の洋風ぜんざいです。
見て味わって「ベルサイユのばら」の世界をお楽しみいただけるデザートです。


ミルクプリン、ローズゼリー、フランボワーズが合わさった味が良いだけに
餡と白玉に違和感。
ネーミング先行で作ったのかなあ。

行け!フェルぜんざい → これしかない! → でもベルばらですよ・・・
→ うーーーん → しかしこの洒落は捨てがたい → ぜんざいに薔薇を・・・

って流れとしか思えないよ!
でもこのネーミングじゃ素通りできないよね。
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「ベルサイユのばら -フェルゼン編-(宝塚大劇場)」宝塚雪組

2013年05月18日 | 宝塚(雪組)
9時半に伊丹空港に到着するはずが
飛行機がまさかの一時間遅れ!
10時40分にタクシーに乗って
劇場に到着したのは11時。
初舞台生の口上をロビーのモニターで見て、
「ご覧なさい」で席に滑り込みました。
おかげで、えりたんの開幕挨拶に感涙する暇がなかったわ。
でも芝居には間に合った!良かった!


月組ベルばらは、みんな正論を一方的に
ドヤ顔で述べあうだけだったんで、
軽くイラッとするときがあったけど
雪組の方は他人を思い合っているのがよくわかる。
フェルゼンやアントワネットがオスカルに向かい
「あなたは女じゃない」と言うのも
苦しい恋ゆえに、というのがわかるな。
役者の年季も違うし。
みんな芝居が深い。
シンジ君がいなくてもなぜだか納得できる。
ラストの断頭台は、やっぱり感動だな。

ドSな雰囲気でもフェルゼンが成立するのが不思議。
それにしてもえりたんは鞭が似合う。
あれほどの男が断頭台に向かう王妃を止められないからこそ、
感動なんだわ

あゆちゃんは出番が少ないけど、見せ場はたっぷり。
泣いちゃった。
ちぎカルは女であることや、
王家への忠誠などに悩み苦しむ姿が切ない。
芝居ではあっという間に今宵一夜だけど、
そこに至る気持ちの流れはしっかり見えた。
まつドレの包容力に萌え。

ともみんジェロが超熱血だけど気品があり出番もある。
アランは彩風だっけか?埋もれすぎ。

せしこは細いなー。
月組はなつこちゃんだったからさあ・・・


初舞台生の元気いっぱいのロケットにも泣けたわ。
新しい時代、希望を感じる。


そうそう、お久しぶりのチャル様の声があまり明瞭じゃなかった。
お風邪かしら。
記憶よりちょっとふっくらされた気がする。


月組も雪組も植田&鈴木だけど、
「少しでも早く」と言うところがあるから
鈴木色が濃いのかな


旧版のレミゼに詳しくないんで
新版は盆が回らないという声にいまいちピンと来なかったんだけど、
フェルゼンとアントワネットの逢い引きは小舟を回せよー、
って気持ちと似ているのかしらと思いました。

星組時代に作られたアンドゥトロワもあったけど
寒いお笑い場面が無くて良かったわ。


フェルゼン:壮 一帆
マリー・アントワネット:愛加 あゆ
オスカル:早霧 せいな
アンドレ:未涼 亜希
メルシー伯爵:汝鳥 伶
ルイ16世:磯野 千尋
ブイエ将軍:箙 かおる
ジャルジェ夫人:梨花 ますみ
プロバンス伯爵:奏乃 はると
ジェローデル:夢乃 聖夏
ロザリー:早花 まこ
ランベスク公爵、アルマン:鳳翔 大
オルタンス:大湖 せしる
ジェファソン:蓮城 まこと
シャロン:香綾 しずる
ベルナール:彩凪 翔
ソフィア:夢華 あみ
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「ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌」宝塚雪組

2013年02月24日 | 宝塚(雪組)


連載40周年を記念して宝塚で再び舞台化。
前回の安寿版の上演は1994年です。

前回はブラック・ジャックの孤独感、
そして命に対する愛おしさを全面に出して
一本の大きい話を作っていましたが
今回はコミカルな短編連作集みたいなかんじでした。
ピノコ関連以外は大きい話の流れがあるのではなく
短編がいくつか詰まったコミックスを一冊読んだ気分。

この企画って、
連載40周年かの企画が先なのか、
正塚登板ありきなのか、
まっつ主演企画が先なのか。
いずれにせよ、まっつはブラック・ジャックそのものだった。
言動全てが、そうそう、こういう人だよ、と納得する。
ブラック・ジャックだけでなく、
彼を取り巻く正塚オリジナルの登場人物さえ
原作のどこかにいたように思えてしまう。

開幕アナウンスと、
例の主題歌を歌うまっつに涙。


正塚先生もまっつも、
原作が好きで、それをどう宝塚で表現するか。
すごく考えて舞台を作っているのが伝わってきた。
正塚先生が、好きなネタを好きなように作れる体制で
イキイキしてノリノリでのびのびなんだろうな、
と思ったわ。
最近の正塚作品にはない生命力があった気がする。
手術中に手が動かなくなる話は解決しなかったけどさー。
みんな知ってるからいいよね?ってことかしらー。


それはともかく、先生とピノコの関係が良かった!
ピノコを大事に優しくしてくれる先生が大好き!!
ひなちゃんのピノコも可愛かったわ~。

ともみんは当人比で歌が上手くなったかな。
せしこは、このまま台詞がなかったらどうしようかと思った@一幕。
2人の葛藤はよくわかるし、
ブラック・ジャックとの関わらせ方も上手いと思ったけど
不老不死はイケコだろう、と
ちょっぴり思わなくもなく。

その他に印象に残ったのは
ほたてのトラヴィス。
声の通りも良いし、台詞の間も良かったわ。

彩風さきちゃんは、
声も芝居も若いなあ。
そろそろ次の段階に入って欲しいな。


前回に比べると、
ブラック・ジャックの影が大増量。
白黒コロスも出てきて、とても懐かしかった。

バウ作品はヒロイン無しでも成立するから正塚先生向きだな、
と思ったけど、
ヤンさん版も大劇場公演なのに、
ヒロインの相手役は実質的にはブラック・ジャックじゃなかったよね。
ヒロインが如月恵さんに似ていると
無理やりこじつけていたけど。


劇団の当初の予定どおり、
ヤンさんがリボンの騎士だったら
今日のまっつも・・・。
いや、それはないか。

まっつ、カーテンコールで挨拶を噛み、
自ら「あーあ」と言う。
投げやりで冷静なところがステキすぎ!


まっつ主演の機会を作ってくれたことに、
そしてブラック・ジャックを宛てたことに、
関連した全ての方々に大感謝です!
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「若き日の唄は忘れじ/Shining Rhythm!」宝塚雪組

2013年02月10日 | 宝塚(雪組)
行ってきましたよ!
えりあゆプレお披露目!!




芝居は、さらさらと時間が流れちゃう。
もうちょっとアクセントがあっても良い気がする。
説明がもっと欲しいかなあ。
留伊という人がよくわからん立場なんだけど
そういえば、初演では別格娘役のじゅんべさんのために
大きい役を作ったと聞いたような。
娘役の役数が少ないので、
それはそれでいいんだけど
立場を説明しなきゃならんのが
ちょいと寄道になっちゃうよね。

えりたんの真ん中芝居は超安定。
ちぎコマたちとの相性も良い。
あゆちゃん、あやかちゃんと比べちゃうので
もう少し深く・・・、とか
子供っぽいかなあ、と思うところもあるけど
それを含めて、すれ違う2人なんだよなあ、とも思う。

初演を見たときは、
初めて花組以外で
しかも和物だったので
(花組はスーツ物だったし)
「こ、これが、少女歌劇かー」と
激しく衝撃を受けて
秘剣もやっつけな感じだったこともあり
藤沢周平ファンとしては
納得できない部分があったけど
今回は、藤沢作品っぽさが感じれた。
大野くんが思うところと
私が思うところが似ているのかしらん。


ショーは、超楽しかった!
えりあゆは合う合わないではない。
えりたんのドSな風圧に耐えられることが重要なのだ!
寄り添い系の細い人だと吹き飛ばされちゃう。
だからあゆちゃんで正解。
なんてことを思ってしまった。

ハッチさんとみとさんの組合わせが
とってもビックリだったけど、
とってもハッピーだった。


ショーのえりたんはトップ5年目ぐらいの風格。
えりちぎも超安定!
年が離れた1・2番手だからなのか
ちぎがとても自由にしている感じ。

そして、えりたんの羽に涙。
良かったわ・・・。
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「音月桂ラストデイ」(中継@川崎)

2012年12月24日 | 宝塚(雪組)
寄ってくる勝先生にみずから顔近づける仁に咲さん「近い!」。

ばあさん
「先生、ずっとここにいてください」
「すっかり元気になりました」
ジャンプして財布を落とし「調子にのりすぎました」。
紙飛行機を杖で叩き落とす。

鈴屋からの使いに「今日は雨が降らないで良かったですなー」と佐分利さん。

抱きつかれる親分、かわさずに振り返って抱きつかれる。

喜市「咲さんも好きだけど、先生も大好きだよ」仁「可愛いこと言うな〜」。

ルロンさん「坂本さんも大好きデース。嘘デース」。
とりあえず覚えてるアドリブ。

中継で見た挨拶は、
ミミちゃんは最後までいじらしく、
キムちゃんは男前だった。
学年差があるコンビだったけど、おっさん&ロリではなく、
引っ張っていく(引き上げる)ことにより包容力が増す男役と、
その愛に包まれながらひたむきに成長する娘役は
ある意味対等でバランスが良くて、そこが好きでした。
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