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きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ブルーノのしあわせガイド」

2013年05月03日 | 映画
元教師で、いろいろあって教師を辞め
小説を書くがいまいち売れないため
有名人の伝記を書きつつ、
補修塾の講師をしている中年男。
その生徒の一人の母親が、
マリにボランティアに行くので
その間、息子を預かって欲しいと言い出す。
実はその息子は、彼の息子でもあった。


さえない中年男と少年の共同生活。
少年は授業は真面目に受けないけど、
危ない橋は渡るけど、
犯罪者には決してならない。

彼は一見ダメダメ君だけど
筋が通っている、
なにより自分をわかっている。
そこから、自分が進むべき道を選び出す。

そこに至るときに、
いろんなことを放り出すのではなく
大人が納得する手順を踏んでから、というのは
廻り道のように見えるけど
それが彼の、なんというか、
正義とかプライドで、
それこそが、本当に学校の教師が教えたかったことなんだろうな。

大人が思う以上に子供は一人で逞しく育つ。
彼が選択した道は正しいかはわからないけど
どの道に進もうと、彼の前途は希望に満ちあふれている。


しかしあの体格で15歳は詐欺だよなー。
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「オーシャンズ11(3回目)」宝塚花組

2013年05月03日 | 宝塚(花組)
本日15時半のウッズ夫人の誤魔化しは「変なおじさん」。
踊る人がだんだん増え、
期待の目が向けられ
ついには(ちょっぴり仕方なく)
ベネディクトまで踊り出しました。

ソールの演技教室。
ワイングラスを振る仕草に
「美味しいぜ、今夜のイチゴミルク。」
トライしようとしたメンバーを遮り
「踊ってもイイか?」とルーベンが立候補。
若手3人の歌も付けてもらい
フィナーレの若手ナンバーをキビキビ踊りました。

ジョンソン医師は眉毛が繋がった田村正和。
どこまで進化するのだろうか。

花組版は、星組版より個人の見せ場を増やしたのに
流れが良くなっているのが不思議。
個人的に星組版は「実行の場面」が
あっさりすぎた印象があったんだけど
今回は蘭とむが濃いのかメンバーが濃いのか
いろんな場面にアクセントがあるので
達成できたときの爽快感が増した気がします。
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「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 北海道・東北編」@東京都写真美術館

2013年05月03日 | 美術館・博物館(各種原画展含む)


電車内で見かけた広告でずっと気になっていました。
なんとなく行って来ましたが
実は前期・後期で展示作品の入替があるようで
お目当ての土方さんは後期のみ展示でした。
見られて良かったです。
函館に行ったときは振られたので・・・。


幕末から明治初期の日本を写した写真は
私はとても大好きなので
ウハウハしながら堪能しました。
武士の写真、洋館の写真、当時の箱館、札幌の写真。
う~ん、素晴らしい!

土方さんの写真は思っていたより小さかった。
テレカサイズ以下。
よく目にする写真が荒いのは
拡大しているからなんですね。

しかし、さすが写美。
展示品の説明は被写体じゃなくて
撮影者と撮影・プリント方法が主でした。

今回は「北海道・東北編」で
どうもこの企画の最終回らしいです。
他の地域も見に行けば良かったな。
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「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」

2013年05月01日 | 映画
18世紀後半のデンマーク。
英国から輿入れしたものの
夫である国王クリスチャン7世からは
無視され続ける王妃カロリーネ。

精神を病んだ国王の新しい侍医は
ドイツ人で啓蒙思想家のストルーエンセだった。
彼は理想実現のために国王を操り
事実上の摂政となり、
次々と新しい政策を作り出していく。
そんな彼を、保守的な貴族は快く思ってはいなかった。

最初は彼を不審に思っていた王妃だったが
しだいに惹かれていき・・・


コスプレしたマッツ・ミケルセンが
当然のように正統派美男枠として登場している、
なんともいえない収まりの悪さに、なんか快感を覚える。

王妃と王室侍医の不倫話だけど、
それ以上に国王と侍医がラブラブだったよ!

史実先行で、王妃と侍医が不倫関係になった部分が
いまひとつ弱い気がする。
あるいは、ストルーエンセの野心家の部分を隠すために
美男美女の純愛に変えてしまったのかな。
政治的な駆け引きは面白いのに
不倫部分があっさり過ぎるかなあ。

ストルーエンセの打ち出した政策は
現代から見ればすごく進歩的で
当時のデンマークはこんなにすごかったんですよー!
の自慢を、まずしたかったのかなあ。

最後は王室万歳!でした。
皇太子が16歳でクーデターをおこし
近代国家成立へ舵取りをするのでした。
めでたし、めでたし、で終わりだけど
この皇太子(後のフレデリク6世)の治世中にネルソンを含む英国海軍に負けて
制海権を失っていくんだよなあ。

衣装は、うーん、豪華、、、かなあ。

まあ、どっちにしろ、
コスプレして純愛チックなミケルセンは
金を出して拝む価値はあると思います。
ストーリー的にはストルーエンセが王妃を利用して
権力を手に入れのし上がる、の方が
私は断然好きなんだけど、
ミケルセンのグランドロマンスがキモなんだよね。
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「アイアンマン3」

2013年05月01日 | 映画


アベンジャーズの事件以来不眠が続くトニー・スターク。
神々や宇宙人にはアイアンマンでは太刀打ちできない。
アイアンマンをもっと強くするには?
自分はどこまでできるのか。
日々不安が募る。

その頃米国では、アラブ系テロリスト「マンダリン」による
爆破事件が続いていた。

ある時、スタークの元に2人の人物が訪れる。
彼等は20年前にスタークと関わりがあった。

なんやかんやで、豪邸は攻撃を受け
ほぼ身一つで投げ出されるスターク。
愛するペッパーは敵の手に落ちる・・・。


アベンジャーズが底抜けに楽しいエンターテイメントで
1、2も娯楽要素が強かったのですが
こちらは自身の存在意義への疑問に加え
PTSDやら現代風の味付けがされた上に
微妙に政治ネタも入り、
爽快感は以前ほどありません。

プロフェッショナルが上手に作ったな、という印象。
たたみかける困難とか、
それを努力で跳ね返すとか
時間配分はとても良いけど、
それだけにワクワク感に欠けるかな。

でもやっぱり、ロバート・ダウニー・Jrは可愛い!
「私も20年前・・・」は中の人のこと?
ベン・キングズレーも、
「やっぱり」な役で嬉しかった。

結論から言いますと。
今回の一番のみどころはグィネスの腹筋だと思います。


最後に、トニー・スタークがアイアンマンではなくなるような場面がありました。
そこが「さらばアイアンマン」なんでしょうか。
でも「アベンジャーズ2」が決まってるしねえ・・・。
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「ジャッキー・コーガン」

2013年05月01日 | 映画
びっくりするぐらいつまらなかった。
8割下ネタのどーでもいい会話を
米国大統領の演説をBGMに
うだうだ・ぐだぐだ・だらだらしているだけ。
ストーリーは無いに等しい。
ブラピ出演作なので高値で買ったら駄作だったので
配給会社の宣伝部が頑張ったんだな。
「ローマ法王の休日」なみの予告詐欺だった。

思わせぶりな映像や音楽、
スローモーションも
製作側の満足以上ではないし、
「大統領がいくら偉そうなことを言っても
 下っ端が救われるわけではない」的な
画面も、見えすぎてなんだかなー。

スタイリッシュな殺し屋も
暗黒街の闘争もありません。
予告で騙されないでねー。

でも、レイ・リオッタが出てたんで
映画の日に見るには満足でしたわ。
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「八月の鯨」

2013年05月01日 | 映画
時々衝突しながらも支え合い生きて行く老姉妹。
妹があれだけ姉の世話ができるのは
もとは看護婦だったからなんだろうな。
「姉妹だから」だけではとうてい無理。

家と同じく体に多少のガタが来ている以外は
頭の方はハッキリしていて羨ましい。

妹が姉と暮らすのを考え直すのは
単純に姉が意地悪なことを言うからではないし、
目が見えぬ姉が写真立てを触るだけで
(あるいはバラの香りと共に?)
その日がなんの日かを知り、
自然に「おめでとう」という言葉が出る。

姉妹だからこその喧嘩と細やかな思い合いに泣けた。


若い頃の思い出だけで暮らしているわけではない。
でも、今に繋がる人生があるからこそ、
老いて、なお、生きる。


泣けました。

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