きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」

2013年05月01日 | 映画
18世紀後半のデンマーク。
英国から輿入れしたものの
夫である国王クリスチャン7世からは
無視され続ける王妃カロリーネ。

精神を病んだ国王の新しい侍医は
ドイツ人で啓蒙思想家のストルーエンセだった。
彼は理想実現のために国王を操り
事実上の摂政となり、
次々と新しい政策を作り出していく。
そんな彼を、保守的な貴族は快く思ってはいなかった。

最初は彼を不審に思っていた王妃だったが
しだいに惹かれていき・・・


コスプレしたマッツ・ミケルセンが
当然のように正統派美男枠として登場している、
なんともいえない収まりの悪さに、なんか快感を覚える。

王妃と王室侍医の不倫話だけど、
それ以上に国王と侍医がラブラブだったよ!

史実先行で、王妃と侍医が不倫関係になった部分が
いまひとつ弱い気がする。
あるいは、ストルーエンセの野心家の部分を隠すために
美男美女の純愛に変えてしまったのかな。
政治的な駆け引きは面白いのに
不倫部分があっさり過ぎるかなあ。

ストルーエンセの打ち出した政策は
現代から見ればすごく進歩的で
当時のデンマークはこんなにすごかったんですよー!
の自慢を、まずしたかったのかなあ。

最後は王室万歳!でした。
皇太子が16歳でクーデターをおこし
近代国家成立へ舵取りをするのでした。
めでたし、めでたし、で終わりだけど
この皇太子(後のフレデリク6世)の治世中にネルソンを含む英国海軍に負けて
制海権を失っていくんだよなあ。

衣装は、うーん、豪華、、、かなあ。

まあ、どっちにしろ、
コスプレして純愛チックなミケルセンは
金を出して拝む価値はあると思います。
ストーリー的にはストルーエンセが王妃を利用して
権力を手に入れのし上がる、の方が
私は断然好きなんだけど、
ミケルセンのグランドロマンスがキモなんだよね。
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「アイアンマン3」

2013年05月01日 | 映画


アベンジャーズの事件以来不眠が続くトニー・スターク。
神々や宇宙人にはアイアンマンでは太刀打ちできない。
アイアンマンをもっと強くするには?
自分はどこまでできるのか。
日々不安が募る。

その頃米国では、アラブ系テロリスト「マンダリン」による
爆破事件が続いていた。

ある時、スタークの元に2人の人物が訪れる。
彼等は20年前にスタークと関わりがあった。

なんやかんやで、豪邸は攻撃を受け
ほぼ身一つで投げ出されるスターク。
愛するペッパーは敵の手に落ちる・・・。


アベンジャーズが底抜けに楽しいエンターテイメントで
1、2も娯楽要素が強かったのですが
こちらは自身の存在意義への疑問に加え
PTSDやら現代風の味付けがされた上に
微妙に政治ネタも入り、
爽快感は以前ほどありません。

プロフェッショナルが上手に作ったな、という印象。
たたみかける困難とか、
それを努力で跳ね返すとか
時間配分はとても良いけど、
それだけにワクワク感に欠けるかな。

でもやっぱり、ロバート・ダウニー・Jrは可愛い!
「私も20年前・・・」は中の人のこと?
ベン・キングズレーも、
「やっぱり」な役で嬉しかった。

結論から言いますと。
今回の一番のみどころはグィネスの腹筋だと思います。


最後に、トニー・スタークがアイアンマンではなくなるような場面がありました。
そこが「さらばアイアンマン」なんでしょうか。
でも「アベンジャーズ2」が決まってるしねえ・・・。
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「ジャッキー・コーガン」

2013年05月01日 | 映画
びっくりするぐらいつまらなかった。
8割下ネタのどーでもいい会話を
米国大統領の演説をBGMに
うだうだ・ぐだぐだ・だらだらしているだけ。
ストーリーは無いに等しい。
ブラピ出演作なので高値で買ったら駄作だったので
配給会社の宣伝部が頑張ったんだな。
「ローマ法王の休日」なみの予告詐欺だった。

思わせぶりな映像や音楽、
スローモーションも
製作側の満足以上ではないし、
「大統領がいくら偉そうなことを言っても
 下っ端が救われるわけではない」的な
画面も、見えすぎてなんだかなー。

スタイリッシュな殺し屋も
暗黒街の闘争もありません。
予告で騙されないでねー。

でも、レイ・リオッタが出てたんで
映画の日に見るには満足でしたわ。
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「八月の鯨」

2013年05月01日 | 映画
時々衝突しながらも支え合い生きて行く老姉妹。
妹があれだけ姉の世話ができるのは
もとは看護婦だったからなんだろうな。
「姉妹だから」だけではとうてい無理。

家と同じく体に多少のガタが来ている以外は
頭の方はハッキリしていて羨ましい。

妹が姉と暮らすのを考え直すのは
単純に姉が意地悪なことを言うからではないし、
目が見えぬ姉が写真立てを触るだけで
(あるいはバラの香りと共に?)
その日がなんの日かを知り、
自然に「おめでとう」という言葉が出る。

姉妹だからこその喧嘩と細やかな思い合いに泣けた。


若い頃の思い出だけで暮らしているわけではない。
でも、今に繋がる人生があるからこそ、
老いて、なお、生きる。


泣けました。

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