敢えて言う。
大沢さんの歌は前回より良くなっていた。
あくまでも当人比だけど。
舞台美術と衣装が前回よりデコラティブになったので(多分)
もうちょっと身長があると・・・
と、思うのは、宝塚版のイメージがあるからか。
音程は、厳しいときもあるけど
役の感情は乗せられている。
しかし、やっぱり、歌がないときの芝居の方が断然良いので
なんで歌わなきゃならないんだろうなー、と思う。
ストプレでいいじゃないか。
いろんな大人の事情があるんだろうけど、
ミュージカルじゃない、
せめてこういう歌ばっかりのミュージカルじゃない芝居で見たかったなあ。
杏ちゃんは、、、
ある程度覚悟はあったんだけど、
それ以上だった。
声量が足りないのは仕方がない。
高音が出ないのは仕方がない。
歌声が伸びないのは仕方がない。
音程が怪しいのは仕方がない。
ただねー。
ドレスがもっと似合うと思っていたんだ。
でも、猫背気味で、背筋が綺麗じゃなくて
いつも前のめりのような姿勢だった。
背が高いからかなあ。
ドレスが映えなくて残念。
2幕冒頭の、ベッドで寝ている場面は
素晴らしく美しかった。
芝居せず動かず歌わなければ、綺麗だな。
前回の徳永さんよりは配慮してもらえたようで
ビストロの白いドレスは豪華だったし、
1幕最後から2幕の、ストーンとした白いドレスは
長身に似合っていた。
しかし、芝居が、いまいち、というか。
いまどきの現代のTVドラマの口調。
そのヘンの若い子そのままだった。
もうちっと、違う芝居をして欲しかった。
芝居自体がダメだから、
役の感情を歌に乗せるなんて、
まったくムリなんだな。
それにしても、あの「お歌」で
毎日で笑顔で舞台に立っているかと思うと
その度胸の良さは感動だな。
最初の、白いブラウス&水色のスカートだと
背の高さが強調され、
でも動きは全然優雅じゃないので
「ともちんが女装したら、こんなかんじかなー」
とか考えちゃった。
って、ともちんに失礼だよね。ごめんなさい。絶対ともちんの方が優雅に動けるよね。
まあ、でも、なんだ。
歌と芝居が下手だった、と印象に残るだけいいかなあ。
前回の徳永さんは、殆どなにも記憶に残っていないから。
樹里ぴょんは、当人比では頑張っているけど
悪役には見えない。
クリスティーンにお茶を勧めるところは
本当に親切心からかと思うぐらい。
タキさんでいいじゃないかー。
それに、クリスティーンより美しい歌声って、
どうなんかー。
エリックが文句言っているけど、
あんたの耳はおかしい!
と、誰もが思うよね。
全編通して、歌が終わって一番拍手が大きかったのは樹里ぴょんでした。
そりゃ、そうなっちゃうけどさ。
しかし正直なところ、樹里ぴょんは
カルロッタよりキャリエールの方が合っていると思う。
篠井さんがすごく良かった。
歌も良かった。
でも、肝心の見せ場で、オケの音が大きすぎて
台詞が良く聞こえなかった。
マイクの音量、上げてくれよー。
フィリップは古川さんらしいけど、
これといった印象は無し。
全体的に。
ラブストーリーは、あまり感じられなかった。
杏ちゃんが演じるクリスティーンの気持ちが
エリックに向いているようには思えなかった。
(クリスティーンがなにを考えているか
あまり伝わらない芝居だった)
そのぶん、親子物が強調されたような。
どっちが主眼か、相変わらずわからん芝居。
ちょこちょこっとスズカツ臭があった。
そんなことせんでも・・・
なんか、わかってはいたけど
今回も
スズカツに大敗
スズカツ臭を超越したルジの偉大さが身に染みる。
せめて、ラストの杏ちゃんの歌は
止めようぜいっ!
指揮は御崎先生。
宝塚版でもそうだっけか?
杏ちゃんの歌を聞くのが辛いときに、
目を瞑ったら余計に歌声が頭に届くから
先生のエキサイティングの指揮を見て気を紛らわせたよ。
彩音ちゃん、歌えない、って言って悪かった。
中村B、平坦な演出って思って悪かった。
反省しながらACTを出た。
食物連鎖
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ナマで聞きたかったから行ったのよん。
どんなに下手でも、ナマで聞きたいときがあるのよん。
だから「チケ代返せ!」とは思わないけどね。