きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「源氏物語×大黒摩季songs~ボクは、十二単に恋をする~」(1回目)

2010年11月03日 | 紫吹淳(リカちゃん)
大手銀行の「ミカド銀行」。
頭取・桐壺の息子の光、光の兄・朱雀、光の友人・頭中将&惟光は遊び仲間。
桐壺が結婚することとなった。式はハワイで。
ハワイの海岸で、光は一人の女性と運命的な出会いをする。
お互い惹かれ合う二人。
「真実の愛」を見つけるため、
政略結婚した妻・葵がいるものの、
女性から女性へと渡り歩いていた光。
ついに、彼が望む「愛」を見つけたのか?
しかし、彼女は、父の再婚相手・藤壺だった。
失意の光は、さらに恋愛遍歴を重ねる。
 ・クラブ「御息所」のママの「六条」さんと
 ・藤原商事の「朧月夜」さんと
 ・社内清掃の「末摘花」さんと
 ・社史編纂室の美声の持ち主「花散里」さんと
社員の空蝉さんや、頭中将のカノジョの夕顔さんにも
隙あらば、というより
ちょっかいを出すのが自然な光。
藤壺の親戚の子供・紫を預かることになった矢先、
あまりの身持ちの悪さに、
父親から須磨支店への出向を命じられる。
そこで、心根清き明石に出会う。

出向が解かれ、本社へ戻る光。
葵とのすれ違いは決定的になっていた。
なにかを告げようとする葵に対し、
光は聞く耳を持たず、離婚届けを渡す。
(11/5ちょっと訂正)


公演タイトルを聴いたときは
「大がかりなカラオケ大会」かなー、と思いましたが
「大黒摩季(の曲)ありき」だけの企画ではなく、
脚本・演出の岡本貴也さんは、
もともと「『源氏物語』の現代版・コメディ・ミュージカルを作りたかった」
とのことで、約2時間半の2幕のにテンポ良くまとめられていました。
笑わせどころがたくさんありながらも
破綻はなく、最後は綺麗にまとまります。
「私の頭の中の消しゴム」がとても良かったので
それ以降は期待大でしたが、
期待以上の作品に仕上がっていました。

大黒摩季の曲は、意外と知らなかったので
わりと普通の「ミュージカル」として見ることができました。

女性陣の衣装は現代のOLさん。
男性陣はなんちゃって狩衣。
それがうまく融合していました。

ってかねー。
リカちゃんもなんちゃって狩衣で
ラメがピカピカの衣装なんだけど。
宝塚でもここまではあんまり、って衣装なんだけど。
それで良かったよ。
銀行員、ってことで、スーツなんか着られちゃったらさあ、
鼻血出して憤死してたよ。
それくらい、リカちゃんは
普通に男役だった。
「ドンファン」の彼を、
さらにプレイボーイに、
さらに情けなく、
さらにコメディに
したような男。
すべての仕草がかっこよくて、クラクラした。
キザに決める場面、もステキなんだけど、
女性の顔を見て、ちょっと目を細めたりするところが
ドキドキしちゃうんだな。
六条に膝枕して、肩に掛けられた女の手を握る。
そういう、なんでもない動きが
実に男臭くて色っぽいんだよ。
男性出演者も覚えて帰れよ!と思ったけど
普段の生活じゃ使いようが無いかー。

悪友達とつるむ姿は、ごくごく自然。
リカちゃん女の子なのに。
年齢差も20歳ぐらいあるだろうに。
誰よりも「プレイボーイ」に見えるのはなぜ?

メイクも、かなり自然。
女性とは違うけどリアルな男性でもないけど
やっぱり、男、みたいな。
顔のラインがすごくスッキリ。
小さい顔がさらに小さく見える。

歌は、キーが合っていて、とても聞きやすかった。
芝居もすごくイイ。
泣かされるよ。
私、やっぱり、リカちゃんの芝居が好きだ。
リカファンで行くのを躊躇している人は
いますぐ
お金を下ろして
天王洲へGO!だ!!

これを見ないと後悔するよ!!

駒田さんは、さすがに上手い。
そういえば、駒田さんを初めて見たのはこの劇場だった。
ヤンさんの退団後初の公演だったよ。
そのあとはヴァレリウスとか・・・。

中澤姐さん、SHUNさんも舞台を引き締めていました。
さゆちゃんは強い女の子でした。
朧月夜の黒木さんはとても思い切った演技。

勝吾くんもしっかり見たかったんだけど
リカちゃんばっかり見ちゃったもんで・・・

宇野さんは初舞台なんだね。
ヒルダは期待しちゃいけないな、と思う演技でした。

紫ちゃん(川上ジュリアちゃん)が
階段にうずくまって座っているのを見たとき
 ♪こーころの 奥にーーーー
と歌いかけたのは私だけ?

日替わりゲストは泉見洋平くん。
2幕冒頭で1曲歌ってくれました。


さ!
もう一回行くぞ!


お花。
リカちゃんへは、
貴水さん、大澄さん、小堺さん、別所さん、
上様、美波里さん、浦井くん、
ヤンさん、マミちゃん、たーたん、わたるくん、
坂本くん、真くん、弘道お兄さんなど。

勝吾くんへは、殿とバッチから。



(相馬くんからも来てたけど、撮り忘れちゃったの。ゴメン)

さゆちゃんへはゆみこから。
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「ペンギン・カフェ」他/新国立劇場バレエ団

2010年11月03日 | バレエ・ダンス


「火の鳥」
火の鳥:小野絢子
イワン王子:山本隆之
王女ツァレヴナ:寺田亜沙子
魔王カスチェイ:マイレン・トレウバエフ

短い一幕物。
火の鳥と王子のパ・ド・ドゥは
どこかで見たことがあったけど
全幕では初めて。
いかにも昔のロシアらしい作品。
ストラヴィンスキーの音楽は重厚で
オケも美しい音を出している。
登場人物がたくさん出てきたときの美術は圧巻。

今日は4階席。
4階だと小野さんのインパクトが弱い。
オペラグラスで見ると、良い表情をしているんだけど。

逆に寺田さんは、オペラグラス無しでも
出たときから、王女の気品とか純白な雰囲気とかが
とても良く伝わってきた。

全幕上演に意義があるし、
見ることができたのも良かったけど、
むかしの作品だけあって、
前半の話運びのテンポが緩やかで、
ちょっとウトウトしちゃった。
ごめん。


「シンフォニー・イン・C」
第1楽章 米沢唯、菅野英男
       西山裕子、大和雅美、福田圭吾、小柴富修
第2楽章 川村真樹、貝川鐵夫
       細田千晶、川口藍、澤田展生、田中俊太朗
第3楽章 厚木三杏、輪島拓也
       寺島まゆみ、寺田亜沙子、グリゴリー・バリノフ、野崎哲也
第4楽章 丸尾孝子、古川和則
       さいとう美帆、高橋有里、アンダーシュ・ハンマル、原健太

「火の鳥」に比べると、実にシャキシャキしている!
とてもエキサイティングでワクワク。
「音」が見事に視覚化されている。
素晴らしい!
第2楽章の男性陣、
特に貝川さんの足のラインが美しかった。
第4楽章に古川さん。
かつてルグリ・ガラ&コールド・東バの「水晶宮」で、
ルグリが踊ったパートを古川さんが踊っている。
なんだか、感動。


「ペンギン・カフェ」
ペンギン:井倉 真未
ユタのオオツノヒツジ:遠藤 睦子、江本 拓
テキサスのカンガルーネズミ:福田圭吾
豚鼻スカンクにつくノミ:西山裕子
ケープヤマシマウマ:古川和則
ブラジルのウーリーモンキー:グリゴリー・バリノフ
熱帯雨林の家族:小野絢子、山本隆之

ペンギンの被り物のチラシを見て、
今日の公演に行きたくなったのだ。
絶滅種の動物のどうのこうの、という話だけど
決して説教臭いわけではなく、
楽しく、ちょっとオシャレで、
それでいて切なく、
最後にはいろいろ考える、
あるいは考えさせられる作品でした。
バレエというのは
いろんなことが表現できるんだな。

ちょっとショーダンスっぽいところもあり、
それぞれのパートが、
メイン+コールド、って構成なので
時々「踊る男S」に見えた。
ビントレーさん、宝塚にも
一場面で良いから振り付けてくれないかなあ。

ノミのビジュアルは、某ホッパーに
ちょっと似ていた。


劇場内。
ペンギンがちらほら。


いつのまにか劇場グッズのクマなんか出してたのね。


小さいシュークリームの山。500円。

弟子が「食べたい」って言ったから・・・
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「スティング」(午前十時の映画祭)

2010年11月03日 | 映画
詐欺師達の騙し騙され、の映画。
粗筋は知っていたけれど
実際見ると、詐欺師達の手口も、
映画としての話運びも鮮やか。

粗筋は知っていたけど
オチは知らなかったので、
「あなたも『そう』だったのか!」
とラストで思いました。
そこまでは思いつかなかったよ。

そんなふうに、先の先を読ませない作品でもあったな。
いま流れている場面に集中しちゃう。

若いレッドフォードは初めて見たかも。
下膨れ系なので、私の中ではブラピ系に分類。
すごい胸毛だったなー。

ロレッタ(ディミトラ・アーリス)は美人枠なのか?
私はビリー(アイリーン・ブレナン)の方が魅力。

ポール・ニューマンの瞳は美しい青。
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