きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ソイレント・グリーン -デジタル・リマスター版-」

2024年05月25日 | 映画


(1976年からみた)近未来2022年。
人口は増えすぎ、食料は合成物の配給となる。

殺人事件がおこり、調査を始めた刑事。


76年のSF映画。
肉や野菜が貴重品となり、
貧富の差が激しくなり、
若く美しい女性は富裕層の所持品となり、
本は貴重品となり、
生を諦めた人は安楽死を選択できる。

その安楽死の先は・・・

野菜を「美しい」という。
その美味しさが画面から伝わってくる。
老人には、かつては日常だったことが
過去となってしまったこともわかる。

安楽死の際には希望した映像を見ることができる。
老人の死に立ち会った男は、
老人が語っていた風景を見る。
彼にとっては初めて見る、花、雪、海・・・。

いまとなっては、ありきたり、かもしれない。
当時は衝撃的だったのだろうか。

過去と現在を繋ぐ老人がいるから
なんだかリアルに感じられた。

2022年は2年までになっちゃったけど、
この映画が現実にならないと断言できる?
近づいているのでは?
いまあるものを当然だと思わずに
大切にしなきゃな、なんてことを思いました。

個人的には、今日見た3本の中で
いちばん面白かった。
ネタ的により、テンポとかが合ったんだろうな。

SFではあるけれど、
若くはない男と老いた博学の男との
バディものでもあります!


シネマート新宿の今日の犬。

1匹しかいない?
もう1匹は???

シネマート新宿の今日の脳みそ。


ベルトコンベアーで緑のアレを・・・
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舞台「サイボーグ009」

2024年05月25日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)


00ナンバーのサイボーグ達の誕生の話。
島村ジョーは少年院から脱出した後、
目覚めたらサイボーグになっていた。
同じくサイボーグ化され、兵器となった仲間と共に
彼らを生んだブラック・ゴーストと戦うことになる。
その中の0010の2人は、、、

ジェットの脚が長かった。
フライングや映像を使って
飛んだし、火を吐いたし、水中だったし
加速装置だった。
「芝居がかった動き」がそのとおりだった。
舞台でここまで視覚化できるとは思わなかった。

なんやなんかで仲間達と戦う!
ってなったけど、
0010は9番目までのノウハウを入れ込んだ
スペシャルな存在なのはわかるけれど
舞台で見ると、多勢に無勢に見えなくもなく。
ちょっと卑怯にも見えちゃったり。

カイちゃんのジョーはすごく合っていた。
はるこちゃんもここまでフランソワーズとは思わなかった。
台詞声も歌声も、とてもクリア。
女性らしく、戦機として強い。
ぴーちゃんの声が可愛かった。

そして。
「超銀河伝説」のテレビ放映で
004が生き返らなかったことが
ずっとショックだったんだな、私、と思った。
ハンイリヒが、生きて、私の前にいる。
そのことにすごく感動していた。
自分がこう思うとは想像していなかった。
ありがとう、舞台化。
配信もあったけど
配信ではこうかんじなかっただろうな。

来場特典は2種。
舞台キャスト版と原作イラスト版。
ランダムではなく、通路毎に固定みたい。
私はイラスト版でした。


5月25日17時回はアクション付きカーテンコール有り。
撮影可。


あ、あと、まったく余談的で恐縮ですが
006と007の頭が肌色で、004の髪が銀髪だったので
2階席からだと見分けがつきにくかった。

あ、あと、最近ハマっているのがアレなんで
「00」が目玉に見えた。ごめん。


#舞台009
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「関心領域」

2024年05月25日 | 映画


予告で見たとおり、
アウシュヴィッツ収容所の隣の司令官宅で
上流家庭の姿が淡々と描かれる。

隣から聞こえてくる大声、
なんと言っているのか、
怒号なのか掛け声なのか、
はっきりとはわからない声が
隣の家にも聞こえてくるが
司令官家族も使用人もまったく気にしない。
銃声、猛々しく犬が吠えている、
それらは物理的に聞こえていても
心には全く響いていない。

ユダヤ人の私物を召し上げ再分配することにも
疑問はない。
「歯磨き粉にダイヤを隠していた。
 (これがそのダイヤ)」
のように、当然のことのように話す。
しかし、悪魔のように怖いのではない。
普通の人の普通の会話。

隣とは、いろんな面で距離がある。

ときどき挟まれる白黒の映像や「詩」から、
隣と繋がる者がいるのも示唆される。

やがて、移送人数が大幅に増えることが通達され、
収容所の煙突から出る煙も太くなる。

淡々と進む話が恐ろしく。
この恐ろしさは映画ならでは。


彼らは特異な残虐者ではなく、普通の市民。
私たちとどこが違うのか。
私があの家族の一員だったら
隣を気にかけるのだろうか。


という感想も、もちろんあるんだけど。
司令官の髪型も気になりすぎて。
そこだけフサフサ?
刈り上げ部分、広すぎない???
の気持ちが常にどこかにあって。
のちに、ドイツでの会議場面で見分けるのが楽で、
このためだったのか!と思うけど違うよね、も
なんだかグルグル。
史実どおりらしいんだけど。

司令官でも、ドイツ本国ではトップというわけではない。
階層、たくさん。
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「パリ、テキサス」(午前十時の映画祭14)

2024年05月25日 | 映画


ロードムービー的な話らしい、
としか予備知識が無かったので
男が若い妻にDVして逃げられたのに
改心して彼女から去るのが
「イイ話」的になっていて、少し驚いた。

公開当時はそれでも良かったのかな。

ナスターシャ・キンスキーは美しく
男が束縛したくなるのはわかる気はする。

あちらの風俗はあんなかんじなんだ。
あれで満足するものなのかな。

映像は綺麗だった。
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