楽しみにしてたけど、作品的にはイマイチ。
モノクロっぽい画面に、年代があっちこっちに飛ぶのが
いまの北京映画の流行りなのかな。
先日見たコン・リー様とオダジョーの映画みたいな作風だけど、
あちらよりエピソードの繋げ方が弱すぎる。
2大スター共演が宣伝にあるので、
そこを注視すると話がつかめない。
日本人将校を頂点に、トニー系とイーボー系、
2系統の別グループがそれぞれ反日や共産党の活動家と戦う、が、基本。
あれやこれやがスパイではないか?
それがいつバレるかバレないかの心理戦、
を狙っているのはわかるけど、
基本設定の説明が弱すぎて。
誰がなんなのか、もうどうでもよくなってくる。
本当の最後にネタバラシが来るけど、
「ああ、だからあそこで(ピコーン!)」のような爽快感が皆無で、
はあ、そうでしたか、みたいなかんじ。
日本人役を日本人が演じているのは良いんだけど、
彼らのセリフがイマイチ、変で。
「天皇陛下万歳」と言って乾杯するとか。
言葉は間違ってはいないけど、
そのシチュエーションでは言わないだろ、と思うよね。
(背筋をビシッとして言うのでは?)
そのあたりとか、史実を調べて、ではなく、
ネットで調べて作ったのかな、と思うような甘さがあった。
あくまでも私個人の感想で。
イーボーも日本語を喋らされて気の毒だなあ、
という気持ちが先に来ちゃう。
トニーは脚本なしで当日無茶振り経験があるため
反射神経で演じるのに慣れているからか、
話の深みに無関係に芝居が深い。
2人とも同じ共産党なら
途中の命がけのアクションは必要だった?
などのの疑問もたくさん。
それにしても、先日のコン・リー様出演作といい、
昨年の「崖の上のスパイ」といい、
日中戦争時代の悪役は日本軍だけでなく、
各地軍閥もになるのは最近の流行りなのかな。
冒頭の蒋介石評は、なるほど、と思った。
個人的には、イーボーはコレ系より
青春映画の方が合うんじゃないかと思う。
それはそれとして。
TCG会員更新時期と作品コラボカードの販売時期が
偶然にも重なりましたよ!
1年間トニーと一緒!