きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

【スペシャル・コラボイベント】Vアニメ「ダンス・ダンス・ダンスール」声優トーク×ダンス&クリエーション2022(上野の森バレエホリデイ)

2022年04月30日 | バレエ・ダンス
てっきり声優さんのトークショーにプラスアルファだと思っていたのですが、
半分はダンスクリエーションでした。
草間さんの作品は完成度がとても高かった。
金子さん作品のマネキンが可愛かった。
金子さんが出品の常連になってくれて嬉しい


アニメ話はアフレコ映像の話なども。
バレエ場面はアフレコ時には絵が入っておらず、
角度違いの実写映像複数と、
舞台正面からの配置図のポリゴンと、
実際のアニメ映像用絵コンテと、
複雑な分割画面が流れ、
どこに合わせて芝居をすればいいかわからなかったとのこと。
下図参照。(ダンス映像はたぶん白鳥のラスト。)



これに、入るタイミングのキュー出し的なのも流れたような。

秋元さんがワークショップなどの指導にあたったみたい。
声優さんはどのタイミングで呼吸をするか知りたかったけど、
ダンサーはそこは客に見せないし意識してないし、と、
でも演じる側は知りたく、など、
異業種ならではの話もあったみたい。

声優さん2人はさすがイベント慣れしてて、
質問には的確に、さらに広げて返してくれて、聞いてでとても楽しかった!
当たり前だけど声が素晴らしく良いし!
耳福!!
声優さんが出るイベントはほぼ声優さんしか出ないから、
タイバニとか進撃とか金カムとかのイベントに行っても
聞き慣れた声についてそれ以上思わなかったけど、
今回のように声優さん以外のトークを聞いた後だと
声優さんの声の美しさ、張りの良さが沁みます。
ダンサーは本領じゃないのは承知ですが。

会場はアニメファンが多く、バレエを見たことがない人も多かったです。
山下さんと内山さんは井福さんとは「初めまして」みたい
。秋元さんのことを内山さんは「康臣さん」と言ってたし、
自分の顔のすぐ近くに顔を寄せて指導した的なことを言っていたような。

お二人ともダンスを間近で見て、
持って生まれた要素も大きい、
声優も、もって生まれた声帯で音域などが決まる、
それは努力しても変えられない部分、と
表現者として共感できることがあったようです。
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「ロミオとジュリエット」足立&秋元/東京バレエ団

2022年04月30日 | バレエ・ダンス


柄本さんのトークを踏まえ、ロミジュリ2日目。
樋口さん降板で代役は玉川さん。

秋元さんは5階まで届く芝居。
ジュリエットには包容力。
秋元さんらしいけど、私の好みほどの疾走感は薄いかな。
バルコニーの懸垂は1回だった。
秋元さんロミオはもう少し爆発してくれたら、とは思うけど、
演技はちゃんと5階まで届く。
柄本さんも5階まで意図する芝居を届けられるようになってから、
舞台で生まれる感情に従って、の方がいいと、
個人的には思うけど、
それはヅカとか濃い人を見慣れてるから思うんだろうな。

足立さんはバルコニーでもまだ子供。
パオリンちゃんくらいの子供。
バランスが難しいね。
初演だし。
ジュリエット、無理矢理例えると、

舞踏会まで パオリン
バルコニー カリーナ
寝室以降 ネイサン

ぐらいの段階が見えるのが好み。
あくまでも個人的な好み。

足立さんは3幕ではキリッとして
人形から、魂がこもった人間になったようだった。
恋を知って大人になる、とはちょっと別方向だけど
きっかけがあり、変わる、は表していた。
もうちょい色気が欲しいかなあ。
サバサバな男子みたいなかんじ。
子供ではないけど。

代役(他日キャスト)が入っているためか
三馬鹿がかなり揃ってないけど、
三馬鹿だからそれでいいのだ。
宮川さんは今日もキレキレな踊り。
鉄砲玉も納得なイキの良さ。
死に捕まるのが見ていて辛い。

三雲さんロザリンドが艶やかだよ。
街の賑わい、ジプシー達は今日も活力がある。

さっきのトークショーで柄本さんはマキュの死を
「事故のようなもの」と言ってて、
それを踏まえて見るとティボも最初は、
「これは違うこんなつもりじゃ」と言ってるんだよね。
そこから開きなおざるを得ない。
この版はロミオのせいじゃないけど、
それもまたそれで辛いね。
安村さんは濃くていいね。
ラスプーチン、プガチョフもいけそう。

ヅカ版のロミジュリのパリスは「うん、やめとけよ」と思うけど、
バレエだと「パリスにしとけよ」と思うことがあるよね。
大塚パリスも良縁だと思うなあ。
親の立場なら間違いなくそう思うよ。
パリスが霊廟で殺されるのが気の毒だけど、
ジュリエットが短剣を手に入れるためには仕方がないのかな。

神父様がくれた薬瓶は丈夫。
投げ出したときあんなに音をたてるのに割れない。
「あら、ドンナ、ベラドンナ!」が今日も頭を回る。



この版の神父様って薬を渡すためにいるよね。

クランコ版ロミジュリ、というか、ユルゲン・ローゼの美術、
他の版と反対でモンタギューが赤、キャピュレットが青紺黒なのに、
2幕の神父様のところに行くジュリエットと、
ティボルトの死を嘆くジュリママの衣装が赤系なのはなぜなのか。
意味があるのかな。

それはそれとして、舞台セットも衣装も違和感なしだった。
東バがずっと使っているんじゃかいかと思うぐらい自然に似合っていた。

足立&秋元、まあ、想定内ぐらいかな。
爆発はないけど、無難に良い、かんじ。
昨日の組も今日の組も、
あと5回ぐらい踊り込んだらもっとカラーが出るだろうな。


【配役等】
振付:ジョン・クランコ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ

キャピュレット家
キャピュレット公:木村和夫
キャピュレット夫人:奈良春夏
ジュリエット:足立真里亜
ティボルト:安村圭太
パリス:大塚卓
乳母:坂井直子

モンタギュー家
モンタギュー公:中嶋智哉
モンタギュー夫人:菊池彩美
ロミオ:秋元康臣
マキューシオ:宮川新大
ベンヴォーリオ:玉川貴博

ヴェローナの大公: 和田康佑
僧ローレンス:ブラウリオ・アルバレス
ロザリンド:三雲友里加
ジプシー:二瓶加奈子、政本絵美、平木菜子
カーニバルのダンサー:
 岡﨑司
 涌田美紀、安西くるみ
 岡崎隼也、井福俊太郎


指揮:ベンジャミン・ポープ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


~上演時間~
第1幕 14:00 - 14:55
休憩    20分
第2幕 15:15 - 15:45
休憩    20分
第3幕 16:05 - 16:45
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『ロミオとジュリエット』名版ダンサー・クロストーク(上野の森バレエホリデイ)

2022年04月30日 | バレエ・ダンス


バーミンガムの佐久間さん厚地さんと東バの柄本さん。
それぞれの好きな場面等のお話など。
共演経験がある3人なのでお話も滑らか。
短い時間ながら深掘りでした。

以下、メモなしの記憶を中心に。


柄本さんははっきりとした役作りはあまりせず、
舞台で感じ、動いた気持ちのまま踊る、
今回も振付指導からそう言われたとのことで、
なるほどと思いました。
だから3階から上ばかりに座る私まで届きにくいんだろうな。


各版の好きなところ。
柄本さんバルコニーのパ・ド・ドゥ、
佐久間さん&厚地さんバルコニー冒頭で見つめ合うところ。

各版のここの演出は天才!
柄本さんはカーニバル。
ロミオは後から出るけど、
幸せな気持ちを持ち続けたまま出られる。
佐久間さん&厚地さんは薬を飲む前の「ひとりジュリエット」

各版、ここは泣く。
弾くん、たぶんノイマイヤー版、葬列を見るところ。
ライトが当たってないのでいることに気づかない人も多いのでは。
佐久間さんは「ひとりジュリエット」、
厚地さんはロミオの死を知ったジュリエット。

佐久間さんと厚地さんが組んでロミジュリを踊ったのは一度きり。
佐久間さんの引退が決まっていた時、
佐久間さんのパートナーが怪我をしたので。
翌週別なパートナーと踊る予定の厚地さんは
振りが入ったばかりだったけど最後のチャンスだと思ってOK。

各版の特色。
柄本さん。
クランコ版はリピートの振付が多い。
1度目より2度目を強く、など、理由がある。
佐久間さん&厚地さん。
マクミラン版は見つめ合うとか動きがない場面がある。
動かずに気持ちの昂ぶりを表現する。

各自裏話的。
佐久間さん&厚地さんは共演で特にしていることはないけど、
喧嘩をしないようにこころがけている。
あるとき厚地さんが寝言で他の女性の名を言い気まずくなりかけた。
(厚地さんは記憶なし)

柄本さん。
バルコニーの場面は爽やかに踊っているように見えるけど、
その前の友人との踊りや舞踏会で体力的にキツイ。
その上、着替えも多い。
バルコニー最後の懸垂は自分の体重が辛い。
けど途中で止めたらカッコ悪いので頑張った。
舞台装置が入るゲネプロでわかることもある。
バルコニーの段、はじめは一足で登れなかった。
霊廟のマントを使って降りるところは、
マントを破ってしまい衣装さんに謝った。
昨日はかなり納得ができる演技ができた。
役に入っていて、終わってもなかなか抜けない。
今日起きてようやく抜けた。

これには厚地さんも、わかる、と。
抜けない、そして終わらせたくない、という気持ちもあるとのこと。

柄本さんは役に入りすぎ、
剣を振り回すのに力を入れすぎ、
腕が痛いとのこと。

とりあえず思い出せるところだけ。

【追記】
佐久間さん&厚地さんは
東バ公演で初めてクランコ版を見たとのこと。
自分のカンパニー以外の版って
見ることが少ないのか、
そもそも国外バレエ団ツアーを含めて
英国ではマクミラン版以外が上演されるのが少ないのか。
浅くしか見られない素人の私でさえ
いままでに

マクミラン版
クランコ版
ノイマイヤー版
ラブロフスキー版
(グリゴローヴィチ版等含む)
マイヨー版
ヴィノグーラドフ版
ボヤルチコフ版

こちらを全幕で見ています。
ガラでの抜粋ならヌレエフ版も。
これってとてつもなく恵まれた環境なんだな、と
あらためて思いました。
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「はじめましてラシック〜バレエ音楽への誘い〜」(上野の森バレエホリデイ)

2022年04月30日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)


フルート、オーボエ、ホルン、ファゴット、クラリネットのjavascript:void(0)
「キトリ・クインテット」による生演奏。
進行の方がとても慣れており、滑らかにプログラムが進みました。
子供を引き入れる構成が上手かった。
フラメンコカスタネットや、太鼓も叩いて大活躍。

渡辺さん、吉川さんの踊り!

曲目リストのチラシはもらい損ねました。
くるみとか、キトリ1幕ヴァリとかだったような。
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