きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ロダン~魂を捧げた幻想」エイフマン・バレエ

2019年07月19日 | バレエ・ダンス







ラストはどう見れば?
狂気の世界に導かれるクローデルは
安らぎを得たようだった。
彼女がその世界に行くとき、
ロダンは背を向けて鑿を振るう。
内面が狂気で満ち溢れているのに
狂うことができないって
煉獄にいるようなものでは?
楽になれる日は来ないのか。

妻と愛人、違う愛を感じながらも、
街の女たちともイチャイチャ。
しかし興味は結局「彫刻」の部分で。
脚フェチ、とかではなく、
職業的な目で肉付きを見てしまう。
その観点からは逃れられない。

ダンサーが彫刻になるのが
素晴らしく美しかったんだけど、
それも、ロダンの、
情熱を通り越した狂気を注いだからできたのだと思った。
作品を作るのは衝動なのか。
作家は自分の作品と、
あんなかんじで対峙しているんだなあ。

主要人物3人だけでまわすのではなく、
「団」による群舞も素晴らしかった。
特に2幕後半のカンカンが美しかった。

彫刻役が動かなかったなあ。
回る盆でも微動だにしなかった。

1階席両脇にカメラが入っていました。
どこかで放映されるのかな。



台本・振付・演出:ボリス・エイフマン
音楽:モーリス・ラヴェル、カミーユ・サン=サーンス、
    ジュール・マスネ、クロード・ドビュッシー、エリック・サティ
舞台装置:ジノーヴィ・マルゴーリン
衣装:オリガ・シャイシメラシヴィリ
照明:グレプ・フィリシチンスキー、ボリス・エイフマン

世界初演:2011年11月22日

ロダン:オレグ・ガブィシェフ
カミーユ:リュボーフィ・アンドレーエワ
ローズ・ブーレ:リリア・リシュク
他  エイフマン・バレエ
コメント
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