2019年版3回目は8月半ばの予定でしたが
姪の手持ちチケットと交換となり
本日行ってきました。
今年初めての井上トートは青い血が沸騰している。
井上くんは前回はおそらく自分でも
「ビジュアルがー!」とかあって
たぶん仕草とか外見から作っていって
見慣れないこちらも気恥ずかしさがあったけど、
今回は彼のトート像がしっかりあって、
それを伝えるための動きの作り込みで、
どこもかしこもすごく自然だった!
素晴らしい!
古川くんは青い血が流れる変温動物で、
人間と恋に落ちる人外なら
井上くんは「死」だった。
エリザベートの生命力が強いほど呼応して
その存在が近くなる。
エリザベートの自殺願望の具現化で、
彼女の分身、あるいは鏡。
最後にみせる表情も、
追い求めた魂が手に入るかと思っていたら、
すり抜けてしまったことを実感するトート、
というだけではなく、
「死んでしまった」と思う
エリザベートの表情でもあるんじゃないかなあ。
ちゃぴのエリザベートも強いだけではなく、
強いゆえに苦しみ孤独になる。
ビジュアルは違うけど、私が思う瀬奈シシィ、
そしてウィーン版に近いと思う。
耽美な世界ではないかもしれないけれど、
実に私好みのお話でした。
いやっほーい!
今日の二人だと、「私が踊る時とき」から
精神病院の流れがすごく納得。
勝ったからこそ、大勝利だったからこそ孤独になる。
諦めれば、あるいは、狂ってしまえば、
安らかになれるのに、
彼女はひとりきりの戦いから降りられない。
戦い続けることしかできない。
歌はさらに安定。
まだ花總さん比でないので
彼女の芝居には納得。
花總さん比だとどう感じるのかなあ。
田代くんのフランツがまた良いんだ。
義務を全うする皇帝が、
エリザベートへの愛を貫くときだけ熱血。
経年変化もいいけど、
息子の葬式のとき妻が深く悲しんでいるから支えようとまず動く。
悲しみを分かち合うためでなく、彼女のためにが先。
なのに拒絶される。
その辛さを一人で受け止める。
くうぅぅっ!
成河さんは今日も自由でした。
木村さんは少し姿勢が気になるかな。
厚い上着だと猫背気味に見えちゃうんだよね。
古川くん相手だと死に惹かれ、
井上くん相手だと死に飛び込むかんじかな。
こちらもトートに呼応しているかな。
香寿ゾフィーは誰よりも男。
彼女が戦い抜いて帝国を築いたんだよね。
彼女の信念があって帝国がある。
役者によって雰囲気も、
場合によっては主題も変わる芝居は好きだよん。
花總&古川だと美しいラブストーリーとか、
気高き魂の求め合いとか、
そんなかんじなのかなあ。
次回は花總・平方・三浦・山崎・剣で、
なんと子ルド含めて全キャスト制覇だ。たぶん。
芝ルキーニや濱めぐゾフィーだと、
「帝国」は「てえこく」なんだろうか。