きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」(2回目)

2015年01月31日 | PSYCHO-PASS

入場者特典欲しさに行っちゃった!
ポイントで無料だったし!


例えば杉下右京さんが警察を辞めたとしても
海外でテロリストの戦術顧問になることはないし
敵をばかすか殺すことはない。
警察組織にいて市民の安全を守るために
止む無く犯人を射殺するのと、
敵認定をした人達をためらいもなく大量に殺すのは
全く違うと思うので、
映画版の狡噛さんの行動は理解できない。

でも、銃をカッコ良く乱射する人を描きたいのは
製作者側のロマンだから仕方がないんだろうな。
「図書館戦争」でも国内で銃を合法的に撃つための設定を作って
ファンタジーを上手く紡いだなあと思ったけど、
今回も似たような気持ちを持った。

ただ、朱ちゃんの理念がブレないので、
もういいか、ってかんじ。
一番重要なのはそこだからね。

正直なところ「組織の中の執行官」という立場だからこその萌えがあるわけで、
制約のない自由人ってのはなんだかな、と思うわけです。
続編とか第3期があっても、狡噛さんを絡めるのは難しいかなあ。

コウアカ、ギノアカ、コウギノの同時進行って
秋里和国でそんな話があったよな、と、そちらもムラムラ。

王政反対派が軍事クーデターを起こし、
その後の政権の移り変わりとともに虐殺と長期に渡る内戦が続き、
最終的に民主的な選挙で選ばれた元首がかつての国王、
という事例が実際にあるから、
映画の舞台となったSEAUnにも平和が訪れ
狡噛さんが不要になる日がくるよね、きっと。

ところで、なにを罪とするかは
国や宗教によってかなり違ってくると思うけど
「シビュラシステムの輸出」はどこまで適用できるのかな。
最大公約数になるのか、
日本の倫理に世界が従うようになるのか。
どちらなんだろうね。
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「マエストロ」

2015年01月31日 | 映画
ストーリー的には納得できなあ部分もあるけど、
音楽部分は面白かった。
指揮者対奏者、オケ内でのいざこざ、
あるんだろうなあ、とフムフム。

奏者達も濃いよ。
嶋田久作、斉藤暁、モロ師岡、濱田マリ、池鉄に杉村蝉之介。
しかし西田敏行の前には薄くなる不思議。

音を上手く視覚化できていた。
指揮者の面妖な動きが求める音はこれなのか、
と、わかるのが凄いね。
録音演奏ありきの振付であっても
西田敏行の身体からは音楽が聞こえた。

殿の指が長いとかmiwaちゃんの口が横に大きいとか、
奏者達のビジュアルにそれなりにリアリティがあるのも良かった。

指揮者がどうやって生活して来たのかとか、
現在無職なのにコンマス余裕だな、とか、
ホール借りるときってある程度は前金なんじゃ?とか
(スポンサーが払ってくれたの?)
あまのちゃんは普段はなにをしている子なの?とか、
あんなに満員になるもんかね、とか、
2日目の収支はどうなるんだ、とか、
なにより最後は感動で締めたということなんだろうけど、
私にはあっさりし過ぎに思えた。
原作のエピソードをかなり切ってまとめたみたいだけど
謎はいくつか残った。
けど、まあ、その辺は主題じゃ無いからいいか。

音楽は(クラシックに限らず)、
生まれた瞬間に消えていく。
人の身体を通り過ぎるだけのことが多いけど
稀に、記憶に深く刻まれることがあって
それは身体の中に永遠に残る。
音楽は、美しい。
そのことを「絵」として見ることができたのは
とても面白かった。

ベルリン・フィルの演奏もとても素晴らしかった。
素人が聞いても美しく澄んだ音だった。
本番会場は横須賀だね。

あまねちゃんの過去は不意打ちだったので
涙が止まらなかった。

町で一番の天才的に才能がある子が音大に行って、
かなりの人が音楽の教師か町の教室の先生になって、
演奏で食べていけるなんて一握りなのに、
それさえ自治体の予算が縮小されれば解散の危機。
難しい世界だよなあ。
やっぱり王侯貴族の保護ありきなんだろうなあ。

予告に使われていた「ジゼル」の前奏は
なんだったんだろう。
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