きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「白鳥の湖」ペレン&サラファーノフ/ミハイロフスキー劇場バレエ

2015年01月11日 | バレエ・ダンス
ペレンの白鳥が美しかった。
情感もたっぷり。
サラファーノフとのバランスも良い。
「ジゼル」時のような細やかな演技じゃないので
二人のいろんな違いは感じられない。
四幕では愛を裏切られたことより、
呪いが解けないことが辛そうだ。
ここにもっと「愛」を感じられればと思うけど、
「美人だけど無味無臭」時代を知っているので、
これだけできれば大進歩!とも思う。
最後は自分の意思で立ち向かい、
それが勝利に繋がるしね。
もうちょい儚げなところがあればもっと好みなんだけど、
しかし贅沢を言ってはいけないね。
32回転は時々ダブルあり。

サラファーノフはもうキラキラを通り越してベテランなんだなあ。
マトヴィよりメランコリックさがあり、
いろんな意味で教本通りなんだけど、
それが嫌味ではなく、なんというか、
常に一定のクオリティを観客に提供できている、というのかな。
いいよね。
三幕では、前回もそうだったけど、
白鳥の幻影をしっかり見て、吸い寄せられるのに、
ロットバルトに言いくるめられるんだよね。
騙されてお間抜けとも言えるし、
ロットバルトの魔力に屈したとも言える。
どちらにせよ、珍しいパターンだよね。

サラファーノフもマントを担いで登場だった。
一幕衣装はマトヴィと同じ。
三幕白衣装は胸元に黒系アクセントあり。

ヴェンシコフはそこはかとない悪意の凝縮のようなかんじ?
以前のツァルがこんな感じだった。
昨日のような悪玉が以前のヴェンシコフだったのに。
どこで変わったんだろう。
新版になってからかな。
三幕もべっとり顔を描き込み目元は赤シャドウでもハンサム。

ヴェンシコフも、今回出ていないシェミウノフも、
王子と悪魔、両方が持ち役。
こんなキャスティングは珍しいよね他にはあまりないよね、
と思っていたけど、まさに東バがそれだった。

ワルツ四人組上手の髪の明るい方はニキータかな。
違うかな。

ツァルも美脚なのに変なヅラで悲しい。

二幕の白鳥群舞は前に戻して欲しいなあ。変だよね。

一幕で王妃は王子に好きな人はいる?と聞いて、
いないと言われたから見合いをセッティングするんだな。
三幕冒頭の道化の踊りは花嫁選びを説明してるのね。
と今更ながらに新版把握。

現実的には無理だけど、
ラストは白鳥全員でロットバルトを踏みつけるべきだよね。


【配役等】
オデット/オディール イリーナ・ペレン
ジークフリート レオニード・サラファーノフ
悪魔ロットバルト ミハイル・ヴェンシコフ
道化 アレクセイ・クズネツォフ
王妃 ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師 ロマン・ペトゥホフ

パ・ド・トロワ:
 アナスタシア・ソボレワ、アンナ・ナウメンコ、アンドレイ・ヤフニューク
小さい白鳥:
 アンナ・クリギナ、ヴェロニカ・イグナツェワ
 ユリア・チーカ、エカテリーナ・ホメンコ
大きい白鳥:
 ワレーリア・ザパスニコワ、スヴェトラーナ・ベドネンコ、イリーナ・コシェレワ

スペイン:
 クリスティーナ・マフヴィラーゼ、マリアム・ウグレケリーゼ
 アレクサンドル・オマール、ミハイル・シヴァコフ
ハンガリー(チャルダッシュ):オリガ・セミョーノワ、ウラジーミル・ツァル
ポーランド(マズルカ):
 アーラ・マトヴェーエワ、エカテリーナ・グサロワ
 アレクセイ・マラーホフ、セルゲイ・ストルコフ
イタリア(ナポリ):ヴェロニカ・イグナツェワ、コンスタンチン・キリンチュク
花嫁候補:
 アナスタシア・ロマノワ、ユリア・バラグロワ、アンナ・ナウメンコ
 オリガ・アストレイコ、ヴィクトリア・ザリポワ、エレーナ・トゥルシナ

指揮:ヴァレンティン・ボグダーノフ
管弦楽:ミハイロフスキー劇場管弦楽団
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「サンバ」

2015年01月11日 | 映画
アフリカ出身のサンバはパリに出稼ぎに来て
飲食店で皿洗いをしている。
料理人の叔父の元で暮らし、
同店で料理人への昇格が決まっていたが
査証の更新を忘れ、入管に拘束。
「国外退去義務」を命じられる。
飲食店はクビになり、警察の目を恐れ静かに暮らし、
日雇いの仕事を求める日々。
入管で知り合ったボランティアの女性との交流も始まる。


フランス移民、不法滞在者の話。
闇ではないけど、重たい現実。
旧宗主国はいろんな責任があるんだな。
一概に移民や不法滞在者はいけないとも言えないね。
彼らがいるからこそ成り立つ社会もある。
移民でも難民でも無い「不法滞在」に
容易になってしまい、
そうなると社会的地位を回復できない難しさは
日本人には理解しにくいね。

アルジェ問題はまだまだ身近なんだなあ。

高いところが苦手なので何箇所かは目をつぶっちゃいました。

警察に追われる身だったサンバが
最後は警察っぽいところに収まるのは
笑いどころなのかな。

正当防衛による傷害致死にもなりかねないのに
新しい人生をスタートさせる姿を
「タフ」と拍手をすることは私にはできないけれど
現実的にはああするのが一番なんだろうな。
都会からの仕送りが無ければ暮らしていけない実家と
そういう状況が当然の母国を含めて。


前も思ったけどシャルロット・ゲンズブールは
石野真子に似てるよね。
普段はバサバサしているのに
サンバに触れられているときには色香を漂わせる
不思議な雰囲気な人だわ。
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「進撃の巨人展 360°シアター『哮』」

2015年01月11日 | 進撃の巨人


朝一番に行こうと思い立ち頑張って行きました。
連休の中日、9時20分頃の到着で
10時半の回にギリギリ入れました。

360°シアターというと、
TDLの「アメリカン・ジャーニー サークルビジョン360°」のような
円形のだだっぴろい部屋に人がわんさか入って
立ち見で、円形の壁360°に映像が映るのを想像していましたが
実際には狭めの教室みたいなところに
4人掛けのテーブルがあり、
そこに座ってゴーグルとヘッドフォンを装着する、
というものでした。

映像は巨人エレンが岩を持っていくあたり。
360°の視野は首を上下左右に動かし、自力で確保。
巨人エレンの尻を下から見上げたり
壁の上から街をぐるりと見渡したりの映像が面白かったです。
巨人が闊歩する風景に、巨人の大きさを実感したり
立体機動の飛ぶ感覚を味わったり、
座りながらもけっこうエキサイティングでした。
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