きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「エリザベート(2回目)」宝塚花組

2014年10月28日 | 宝塚(花組)
前回見た後に「今回の花組基準」が形成されたようで
音が軽くて走りがちなのも、
一花ちゃんが小さいのも、
それほど気にならなかった。

それでもやっぱり蘭はなシシィは物足りない。
死の影、皆無。
ただの子供の我儘。
もっと葛藤が欲しいな。
なにから自由になりたい?
あなたの自由ってなに?

みっちゃんの経年変化がクリアなだけに
いつまでも子供にしか見えないのもなあ。
ルドルフより子供に見える。
歌は前回よりヤバイけど芝居は熱い。
しかし一方的な発散で、まだトートとは噛み合ってないかなあ。
後半は変わるかな。
ムラはみり蘭ガチンコバトルで見ていて疲れるぐらいだったそうだけど。

でも、まあ、蘭はなちゃん、頑張っているよ。
博多ミーマイでソロを聞いたときはカノチカ以下だと思ったもん。

みりおトートは、こんなもんかなあ。
やっぱりシシィあってのトートだから、
シシィが確立されてなきゃトートも確立できないよね。

みっちゃんフランツは見どころ満載。
鏡の間で「私の人生は私のもの」と宣言されたときの
一瞬の切なく寂しい表情。
シシィが隣にいない未来を予感したんだな。
それでも二人で歩もうと受け入れる。
宅配での苦虫を噛み潰したような顔も味わい深い。
ルドルフの棺桶に対しての後悔の念が辛い。

ルドルフはキキちゃんでした。
死神に付け入られる繊細さがあった。
死の影を纏っているので、話の流れも良いわ。

だいもんルキーニは自由自在に作品の中を泳いでいた。
アドリブは、
 俺は寒がりなんだ誰か暖めてくれよ
  ←手を上げた人たちを「撮りますよ」
ってなかんじ。

宝塚エリザは群舞も大好き。
特に10人の黒天使。
俺を震えさせるで震える、闇広の片手ブリッジ、
なにも見えないで目を覆ってクルクル、
新しいドナウ連邦で舞台セット上に現れる、などなど。
10人でも、5-5だけでなく、
6-4での動きがあったり、とにかくユニーク。

東宝版は「宝塚版ではないもの」を意識し過ぎたから中途半端なんだよなあ。
コメント
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