きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「THE MERRY WIDOW(1回目)」宝塚月組

2013年12月08日 | 宝塚(月組)


みっちゃんは芝居も歌も踊りも全て良い。
とても生き生きしている。
女たらしだけど、昔の恋が忘れられず、
お国のためだとはいえ、
ただ一言が言えない、その意地がよくわかる。

カチャはクラシック系の歌は実に上手い。
若い夢見る吟遊詩人の役は本人の個性に合っているね。
みっちゃんとのデュエットは耳福。

みゆちゃんはソプラノの歌がちょいキツい。
芝居ももうちょいかな。
ダニロの昔の恋にしては若すぎるんだよね。
仕方が無いけど。
2幕の意地の張り合いのあたりは良かった。

マギーちゃんの声は嗄れ気味だけど、芝居声は出ている。
いつもより低い声なので、私は大好物だよ。
見た目も声も渋いのに、いや、そのために、
動きや台詞がすべて絶妙に面白かった。
笑いを取るためのわざとらしさはなく
本人はいたって真面目だからこそ
可笑しいんだよね。
60歳近くになって若い美人と結婚したら、
そりゃあ浮かれるよな!
本人的には、仕事一筋でなかなか結婚に意識は向かず、
ヴァランシエンヌは5年間入り待ち出待ちをして落とした設定らしい。
そこまで熱心に通われたら心も動くよね。

まんちゃんの芝居声って顔から連想するより高くて、
女の子なんだなあ。
踊りは素晴らしい!
ニエグシュのARIちゃんは全然男役声ができてないけど
踊りがすごく上手い。
声自体は若いお姉さんだけど、
芝居の勘は良さそう。

あずちゃんのヴァランシエンヌが可愛い。

カンカンの場面は圧巻!

もとの話が単純明快な喜劇だからか、
話の流れも良かった。
この人数だからこそのまとまりがいい具合だった。
華やかで楽しくて、宝塚を見た!って気分がすごくする。

しかし、踊る下級生、命を削ってるなあ。
次の舞台もすぐなのに。
皆さん、お身体大切に!
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「タワーリング・インフェルノ」(新・午前十時の映画祭)

2013年12月08日 | 映画
パニック映画は苦手だけど、せっかくの機会なので
頑張って見てきました。
とにかく怖かった
火災は人災、手抜き工事はいかん、高層ビルの竣工式は7階より下で!
これ教訓ね。

大火災になるのがわかっているので、
最初の人間ドラマがかったるいかな?とちょっと思ったけど、
この伏線があるからこそただのパニック映画ではなく名作となるんだな。

いろんな人間模様があった。
残業のふりをして隠れた不倫の結果が辛かったな。
これで助かったと思った公正な人が
その心根ゆえにあっさり命を落としたところで涙。

お洒落な三流詐欺師のアステアも、
無双ヒーローのニューマンも素敵だけど、
きっちりネクタイをした上に消防服を着込むマックィーンに
全力でときめきました!
なんて反則技!
エレベーターを降りる前に、パニックを避けるために
消防服を脱ぐ、そのさりげない気遣いが素敵!

昔の映画だけど、設計士のエゴ&コストカットの業者と
消防の戦いは今も続いているんだろうな。

それにしても最上階、屑な義理息子でさえも
女性の避難が終わるまでは割り込みはせず、
市長夫妻も議員も、我先にとはならず、
落ち着いて他人を心配し、肉体労働も率先して行う。
薄い布地のドレスの淑女も粛々と動く。
どれもが「当たり前」なことに驚愕し感動した。
今の映画なら最上階で殺し合いだよね。
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