きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「猿の惑星 創世記」

2011年10月15日 | 映画
「猿の惑星 征服」のアナザーバージョン
または
「猿の惑星」のゼロ番エピ。
どちらともとれるし、
どちらにとっても面白い。

猿が支配する惑星、になるきっかけは
ほんのささいなことからだった。
人間社会のよりよい幸福への追求が
結局は人間を滅ぼすのか。

いまのところ、たぶんだけど、
数量的には、人間>猿 じゃないかと思うんだ。
知能を得た一部の猿に
いとも簡単に人間社会を乗っ取られたのは
数量的な部分も関係していたんだなあ、
と、ある意味屁理屈をこじつけたのが
とても良いと思います。
一方は、知能レベルが遺伝され続け
一方は、死に向かう
並行したからこその逆転なんだな。

窓から出たがっていたシーザー。
自由を掴んだのはつかの間で
そのあとにさらに狭い世界に閉じこめられる。
そこで「窓」を描くのが切ない。

耐えて堪えて爆発!!は映画ストーリーの王道。
先日見た「レジェンド・オブ・フィスト」は
その辺の積み上げ方が上手くなかったけど
こちらは、一段階ずつがクリアだったので
話の流れがとても良かった。
いつ?いつ、シーザーが?
ラストはわかりきっているんだけど
それでもドキドキする。
言葉を得たときは、ついに!!の
なに?達成感?
キタ来たーーーーっ!の満足感で一杯でした。
ところで、これが英語だから「No!」が
猿の鳴き声から、人間の言葉への意向が
とても自然に見え(聞こえ)ましたが
他の言語だったらどうだったんだろう。
「喉から手ぇを突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろか」
って、いきなり猿に言われたら、泣く、よね。

人の良さそうなウィルが
困ったような顔をしつつ
シーザーを見捨てる。
そこには、人間と猿の越えられない壁がある。
それがあるのが普通なのに
あるとき、それが壊れる。
悪意によってではないんだよね。

どーでもいいけど、アンディ・サーキス。
他の役も含め、「着ぐるみは着てないけど中の人」と
某所で呼ばれていた。
確かにそうなんだけどねー。
でも、「目」だけなのに、
全てが伝わってくる演技は素晴らしいよね。


ついでに。
一定年齢以上のオタクは
「♪なにするものぞーーー」と
歌っちゃうよね。へへ。
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「大脱走」(第2回午前十時の映画祭 赤の50本)

2011年10月15日 | 映画
昨年見損ねたので、今日行っていきました。
お客さん、いっぱいでした。

実話に基づいているためなのか、
全員逃げてハッピーエンド、ではない。
ナチに一矢報いて、でもない。
殆どが脱走中に殺され、
1割ぐらいが収容所に戻され、
逃げ延びるのは、ほんのわずか。

ほんのわずか、でも、
希望ではあるね。

「戦場にかける橋」の中の台詞にもあったと思うけど
連合国の軍人は、捕虜になったら
脱走するのが義務なんだね。
 ・敵の後方を攪乱させる
 ・敵の兵力を裂く
 ・一兵でも多く前線に復帰する
確固たる信念があるんだなあ。
そして、それに向かって行動するのが当然、と。
精神論だけじゃ、ダメなんだよね。

対する、捕虜を収容し監視するドイツ軍。
空軍から来た所長が
「ハイル・ヒトラー」を言うのをためらうのが印象深い。
彼らとて、すべてがヒトラー信奉者じゃないんだよね。
(エーベルバッハ少佐の父もこんなかんじかしら)

「英語で答える」ところ、
慌てなければ「数カ国、語話せるんですよ」で
逃れられたような気もする。
でも、とっさには無理だよなあ。

マックイーンがバイクで疾走するところが
とってもとってもステキ。
自由へ。未来へ。希望へ。
そんなところに向かって走っている。
あの独房王は、帰ってからもまたトライしたんだろうなあ。
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「アルジェの男/Dance Romanesque」宝塚月組@東京(5回目)

2011年10月15日 | 宝塚(月組)
15時半の回がMy楽でした。
11時の回がアフロ祭りだったらしいです。
惜しかった!

芝居の感想はいつもの通りで。
それぞれが役を深めていたのもいつもの通りで。
好きとは言えないけれど、
まあ、作品としては良いので
(というか破綻は無いので)
ストレスを感じないのはありがたい。
そして今日もあちょうとまりもの腹をガン見。

ショーはノリが良くて好きだ。
2階14列だったけれど、
客席上がりの若手のキラキラ笑顔がよく見えたよ。

あちょうはね。
動きが遅めなんだけど
それが微妙な「溜め」になっているのかも。
その「溜め」が魅力なのかも。
肩幅があるから、長い手足が映えるんだよなあ。
全ツもバウも出ないから
来春まで見られないのが寂しいよ。
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