きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ぼくたちのムッシュ・ラザール」

2012年08月16日 | 映画
モントリオールの小学校で若い女性教師が教室で自殺した。
動揺する子供、親、教師達。

自分がお役に立てるなら、
と、アルジェリアから移住してきた男性が
履歴書を持って学校に来た。
アルジェリアでの教師歴は20年。

採用された男性はフランス語(日本だと国語?)教師として
子供達と向き合う。

しかし、実は彼は・・・


人は弱く、ささいとも思えることでも死に向かう。
子供であっても、その責任を感じることがある。

子供であれ、大人であれ、
悲しみや苦しみを乗り越えるには
目をつぶってやり過ごすのだけではなく
無かったことにするだけではなく、
直視することも時には必要。

子供のささいな嘘は大人を傷つける。
彼がああいうふうに言っちゃったのも
すごくわかる。

ムッシュ・ラザールは
亡くなった妻の意思を引き継いだ、
というより、
なんというのかな、
妻の仕事をして、妻の存在を感じたかったのかな。

ラストがどうなるかがハッキリ書かれないけれど
それはそれでいいかな。

ムッシュ・ラザールが生徒をキュッと抱きしめていた。
彼の生徒への愛情を強く感じた。
彼は子供を愛することに向き合えたんだな。

クラスの子供達は個性的で
でも、どこにでもいる子たちで。
シモンは攻撃的で繊細で。
最後の感情の吐露に泣ける。

アリスは可愛かったな~


ムッシュ・ラザールは革靴で雪道を歩いていた。
私はあんなにサクサク歩けない。
アルジェリア出身の彼があんなに軽く歩けるところに
ケベック滞在の日々を感じた。

カナダは移民を受け入れる傾向にあるとはいえ
モントリオールにアルジェリア人が行くのは
フランス語圏だからなのかな。
フランスより条件がいいのかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「第13回 世界バレエフェスティバル」Bプロ

2012年08月14日 | バレエ・ダンス
■第1部■ 
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ、フリーデマン・フォーゲル

二人ともそつなく踊っていて
どこが悪い、というところはないんだけど
キラキラ感が無いかなー。
バランシンはこうじゃないと思うけど
二人にとってはすでに「古典」なんだろうなあ。
以前もそんなことを感じたけど。

「パルジファル」  
振付:モーリス・ベジャール/音楽:リヒャルト・ワーグナー
カテリーナ・シャルキナ、オスカー・シャコン

ベジャールの「言語」が懐かしかった。
懐かしい、で、いいのかなあ。
現在進行形で続けていくのは難しいんだろうなあ。
こうして若手が踊り継ぐのが大事なんだろうなあ。
影の使い方(発想)が、やっぱりすごいなあ、と思う。

「タイス」(「マ・パヴロワ」より)
振付:ローラン・プティ/音楽:ジュール・マスネ
上野水香、マシュー・ゴールディング

牧時代はプティ作品を踊っていたし
手足が長いから期待していたんだけど
水香ちゃんは全く駄目だった。
音楽性皆無だった。
ここまで音が響かないとはなあ。
Aプロのパキパキした踊りは良かったけど
こういうふうに柔らかくふんわりは合わないのかなあ。
私の基本がカルフーニなのもまずいんだろうけど
それにしても酷すぎた。
開催者枠ならユカリューシャでもいいのになあ・・・。
水香ちゃんがこうなので、
マシューも見せ場無し。
申し訳ない。

「エフィ」
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:ジョニー・キャッシュ
マライン・ラドメーカー

「モペイ」系の、ブルブル動く系の踊り。
悪くはないけど、Aプロで似た系統を見たこともあり
せっかくのバレフェスなんだから
ラドメーカーはもっと違う作品にして欲しかったなあ。

「ライモンダ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
タマラ・ロホ、スティーヴン・マックレー

ロホは大きめのスカートのブルーのチュチュ。
マックレーは時々青光りするタキシードに蝶ネクタイ。
(おかげでウヴァーロフの幻影は出現しなかった)
衣装も踊りもガラ仕様で、とにかく回る回る。
それでいて気品も維持。
お祭り面と芸術面を上手く両立させて、とても良かった。
今回はこの二人がイイよね!!!


■第2部■ 
「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー

とにかくラブラブモードでした。
コボーのマント使いは上手い。

「ウィズアウト・ワーズ」
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:フランツ・シューベルト
オレシア・ノヴィコワ、レオニード・サラファーノフ

Aプロでは「ナチョ作品は私には合わないなー」と思っていたけど
これはそれなりに楽しめた。
動き自体はそれほど目新しくないし
衣装も今更な肌色だけど、
旬のダンサーが踊れば魅力的と思わせられるのかな。

「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
アニエス・ルテステュ、ステファン・ビュリョン

いまいちかなー。
ビュリョンが若すぎるのか、
踊りの「段取り」があまりにも見えすぎた。

「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ピエール・ラコット/音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファー
エフゲーニャ・オブラスツォーワ、マチュー・ガニオ
東京バレエ団

ビュリョンを見た後だと、
マチュー君はさすがに踏んできた場数が違うなー、
って印象が強い。
よくここまで成長したなー、って気持ちと
あなたの年齢の時に××(デュポン、イレール、ルグリなど)は、
って気持ちがグルグルする。
とりあえず、やっぱりスタイルはいいのかな。
オブラスツォーワはコケティッシュで
ふんわり飛んでいて、とても妖精っぽい。
ソリスト3名は、奈良さん、高木さん、田中さん、だと思います。


■第3部■ 
「マーラー交響曲第5番」より"アダージェット" 
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:グスタフ・マーラー
エレーヌ・ブシェ、ティアゴ・ボァディン

私、この曲は大嫌いなんだけどーー!!
それでも、とてもとても白くて美しい世界だった。
堪能しました。

「シェエラザード」 
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
ポリーナ・セミオノワ、イーゴリ・ゼレンスキー

コシェレワなんて目じゃないくらい、
ポリーナちゃんはエロ度ゼロ。
ゼレンスキーは奴隷なのに貫禄タップリ。
でも、いいのだ。
ゼレンスキーの肌が白いなあ。

「アザー・ダンス」
振付:ジェローム・ロビンズ/音楽:フレデリック・ショパン
オレリー・デュポン、ジョシュア・オファルト

これもなあ・・・
オファルトのキャリアじゃ厳しかったな。

「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ナターリヤ・オシポワ、イワン・ワシーリエフ

湧かせてくれました!
ガツンガツンと豪快に回って跳んでですが、
ボリショイの格も損なうことはありませんでした。
(今の所属はちがうけどね)
二人とも余裕タップリで踊りまくり!!


■第4部■ 
「ル・パルク」
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ/音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ、ウラジーミル・マラーホフ

以前見たときは生臭くてヴィシが毒婦にしか見えなかった。
今回は充分に官能的ではあるんだけど
肉体が求め合うのは魂が求め合う結果なんだなあ、と思った。
全幕を見たときに感じた
「全ての装飾を削げ落とした
 とってもシンプルな『愛』」を感じた。
このダンサー二人の関係性も、
新たなステージに入ったようにも思った。
マラーホフはAプロ初日に比べると
だいぶ身体が絞れた気がする。

「コール・ペルドゥート」  
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:マリア・デル・マール・ボネット
スヴェトラーナ・ザハロワ、アンドレイ・メルクーリエフ

スパニッシュというよりはアラビアンな音楽で
ザハロワは長いスカートを翻して踊る。
これはとても面白かった!
ナチョが良いんではなく、ザハロワが良すぎるんだと思う。
メルクーリエフのサポートも良かった。

「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ウリヤーナ・ロパートキナ、マルセロ・ゴメス

今まで見てきたロパのダイヤモンドは、
至高の輝きで、それは孤高でもあり、
鉱石らしい、ある種の冷たさもはらんでいたんだけど、
ゴメスと組んだ今日は、
なんだか甘やかな恋人たちの踊りのようだった。
こうも変わるんだなあ。

「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
マリア・アイシュヴァルト、マニュエル・ルグリ

短い時間でも、実にドラマティックだった。
他のパリオペ2組には
「振付」である部分が見えすぎたけど
ルグリは演技の中にすべてが内包されていた。
オネーギンという人だから、
このシチュエーションだから、
こう動く、その流れがとても自然だった。
アイシュヴァルトも、
タチアナが誘惑を我慢して、流されて、拒絶する、
その心の動きが熱く伝わってきた。

ルグリのオネーギンを見るのは、
もしかしてこれが最後かも。
そう思うと、違う涙が・・・。

「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヤーナ・サレンコ、ダニール・シムキン

シムキンくんは頑張っているし好感が持てるし、
キャリアも長いはずなんだけど
なんでだか時々「経験値不足」が見えちゃうんだなあ。
なんでだろうなあ。
サービス精神たっぷりなイワンくんの後だと
物足りなく感じちゃうんだよなー。
逆にサレンコはキメキメで攻めてきて
トリにふさわしい踊りだった。
4回転も入っていたかな。

カーテンコールでは恒例の手ぬぐい捲き。
マラーホフとコボーは、みんなが投げているとき大量キープ。
一段落ついたところで投げてました。
そんなに注目されたいんか、君らw
二人してツーカーで話していて
なんだかファニーガラはこの二人が仕切るのかしら
なんて思ったりー。
投げ終わったイワン君が前方に向かって思いっきりジャンプしてきたり
皆さん楽しんでました。
幕が閉まる寸前にマラーホフがヴィシに一本渡し、
ヴィシが最後の一投でした。


全体的にAプロより楽しかった。
それだけに疲労も激しかった・・・。

今回のオケは悪過ぎだった。
金管がやばすぎ。
かますのは良くあるけど(あっちゃいけないけど)
音程を外すのはダメだろうーーー!
ガラで持ち直してくれるといいんだけど。
ピアノも、私でさえわかるミスタッチがあった。
演奏会じゃなく、
ダンサーに合わせての演奏だから
難しいとは思うんだけどね。


指揮:ワレリー・オブジャニコフ  
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 
 
ピアノ:橋 望 (「椿姫」「アザー・ダンス」「ル・パルク」)


タイムテーブル
■第1部■ 18:00~18:55
<休憩15分>
■第2部■ 19:10~20:05
<休憩15分>
■第3部■ 20:20~21:20
<休憩15分>
■第4部■ 21:35~22:30
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アベンジャーズ」

2012年08月14日 | 映画
アメコミヒーローが一堂に会した作品。

私はしっかり見たのは「キャプテン・アメリカ」だけで、
あとは映画館でそれぞれの予告を見たぐらいだけど
話は充分にわかりました。

いろんな能力を持つヒーロー達が集まり
最初は反発し合い、
その後、お互いを認め合って、
共通の敵と戦う。
王道すぎるストーリーですが
登場人物の魅力もあり
ダレることなく、最後まで一気に見ちゃいます。

このテの話にしては、
仲間集めにそれほど時間を取っていないので
サクサク先に進むのがいいね。
オールスターゲームだけど、
皆さんにそれぞれに見せ場があります。
女スパイなんか、宇宙人侵略に対して
なんの戦力になる?と思っていたけど
ちゃんと理由がありましたよ!

前半の「仲間割れ」の場面、
もー、みんなして古傷を抉りあって、痛いのなんの。
年を重ねると、いろんな過去があるよねえ。
それを乗り越えて協力しあう仲間。いいねえ。

ただヒーロー集結がメインのネタなので
敵がちょっとショボいかも。
それは、まあ、ご愛敬で。


これの前に見た「トータル・リコール」は
技術面が良くても、その他がダメダメだった。
こちらは、言ってしまえば
「陳腐なストーリー」ではあるんだけど
キャラクター達の魅力と
どこを観客に伝えたいかがハッキリしているので
見ていてとてもワクワクしました!
宣伝文句じゃないけど、
「映画を見た!」って痛快感があります。

さすがに、それぞれの作品で主役を張ってきた役者が揃うと
画面に充実感?っていうのかな、
とにかく力のある絵に仕上がっています。

ヒーロー達も良かったけど、
ロキもイイ味だったわ~。
お間抜けさんだけど、
いろいろやらかしたけど、
憎めない子なのよね~。
中の人は、「戦火の馬」ではスケッチを遺した気品有る大尉さん、
「ミッドナイト・イン・パリ」ではフィッツジェラルドと
いろんな役を演じているんですね。
この作品の冒頭ではルジを思い出したわ。


それにしても、スタークさん、可愛いなあ。
ちょっぴり腹が出た中年のヒゲが
なんでこんなに可愛いのかしら!!
「アイアンマン」をどこかで見ないと!!

スカヨハは色っぽいけど
「強いお姉さん」の部分が強くて
良い使い方だと思った。


エンディングロールの途中に1シーン来るので
歌パートになるまでは席にいてね。
追記
私は次の用事があるので出ちゃいましたが
歌パートの後に、さらになにかあるようですYO!

3Dじゃなくてもいいかもだけど、
映画館では見て欲しいな。


週替わりでもらえる3D眼鏡。

今週は「キャプテン・アメリカ」でした。
この形だと(普通の)眼鏡の上に乗せるのは無理でしたので
持参した3D眼鏡で見ました。
眼鏡っ子に優しくないTOHO。


アイアンマンのシルエットが
ワイルドタイガーに似てるかも、
と思ったのは内緒だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「トータル・リコール」

2012年08月14日 | 映画
シュワちゃん版が好きだったので
予告を見る限りではハズレだと思いつつ
そのハズレ加減を確かめに行ってきましたが、
はっきり言って、つまらなかったです。

「ブレードランナー」な街並みに
「フィフスエレメント」のような交通システムに
「スター・ウォーズ」の帝国軍兵士がうろちょろしている。
それでいて富裕層が暮らす家はどえらくチープ。
最新CGとか映像美とか言われているようだけど
もとの発想がショボイと
いかなる技術をもってしても
良い映像は生まれないだわな。

別に元の映画と同じにしろとは言わないけれど
明らかにグレードダウンした内容。
 ・記憶操作
 ・二人の女との三角関係
ってネタをいただいてきたくらいで、
とにかく必死に追いかけっこをしていたなあ。
俗にハリウッドはカーチェイスとラブシーンがないと
予算がつかないと言われるぐらいだから、
好きなんだろうなアメリカ人は、カーチェイスが。
そこに向けて作ったのかも。
カーチェイスはお休みタイムの私には
とても退屈だった。

暗い画面が多いので、女が出てきても
偽妻の方か恋人の方か区別がつきにくい。
髪の色は変えて欲しかったなあ。

SFネタとしてはいまさら感があるので
かなり脳内補完はできるけど、
それでもフォール(?)については説明不足過ぎ。
あのシャトルを壊せばすべて終了でOKなの?
簡単すぎない?

あと気になったのは富裕層が住むブリテンと
労働者(下層階級)が住むオーストラリアの街並みが
殆ど同じに見えた。
なんで明らかに変えてくれないのかなあ。
話の説得力がまるでなくなるじゃん。
途中で予算が尽きたのかなあ。

それと、これは言っても仕方がないんだろうけど。
「大逆転」の展開が甘いんじゃないかなあ。
真実は「自分」から告げて欲しかった。
凶悪な顔の自分と向き合うのが良かったのに。
「『中』の小さな人」がいないのも不満。
あの人があんなにあっさりはなかろう、と。

コリン君は悪くはないけど
シュワちゃんはほどの華は無いなー。
ベッキンセイルに無駄にアクションがあるけど
頑張っているな~、としか・・・。
ジェシカ・ビールは地味。


気になるから、見たこと自体は後悔してません。
けど、前作が好きな人にはお勧めできないね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ロミオとジュリエット」宝塚月組(東京1回目)

2012年08月12日 | 宝塚(月組)


「ロミオ、俺はお前の腕の中で死ぬ」
ってマーキューシオ、
いまお前を抱いているのはベンヴォーリオだーっ!
と、すずみん&まっつファンも突っ込んだんでしょうか。
大公様に肩を抱かれてお持ち帰りされちゃうベンヴォーリオもチェックしたよ! 

ジュリパパ、もうちょっと手を加えたら虎徹さんと同じヒゲになるのになあ。
顔の中でネコを飼ってくれ!
開けてすぐなんだけど組総の回のせいかみんな芝居が濃いよ!
ピーターもいじられていたよ!
からんも可愛いよ!
みりティボがいい具合にやさぐれてきたよ。


東京公演の指揮は御崎先生です。 


公演限定デザート「ロミジュレ」

ぶどうの果実味あふれるジュレ(ゼリー)と
大粒の巨峰をミルクプリンの上に乗せ、
モンタギュー家(青色)とキャピュレット家(赤色)が
一つになった平和・友愛を紫色でイメージしました。
残暑にぴったりな喉ごしの良いデザートとなります。

ダジャレはどうかと思うけど
見た目よりさっぱりしていて美味しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アウシタン同窓会

2012年08月11日 | 漫画・小説・雑誌
「2042年8月27日午後3時にJR御茶ノ水駅・四ツ谷寄りの改札口(聖橋じゃない方)集合」。

それはあまりにも先過ぎる約束。
その日に行けるか(まだ存命か)、
微妙なお年頃のアウシタンが増えて来たので
とりあえず折り返しということで
今回の集会が企画されたようです。

 詳しくはここで → アウシタン同窓会2012

友人からツイッターで開催を教えて貰い
行ってきました。

私自身は殆ど投稿はしたことがなく
アウシタン集会にも行ったことは無かったのですが
やはり、知ったからには行かないと!

会場は新宿ロフトワンプラス。
150人ぐらい入ったみたいで超満員。

店内。

懐かしの表紙がずらーーーっと!

テーブルの上にはまいどくん。

他のテーブルのまいどくんは着色されていました。

イベントオリジナルメニューもいくつかありました。
「でたまかソーダ」

ライチリキュール+マカエキスのソーダ割り
ライチリキュールがDITAなので、でぃーた、でーた、でた、に
マカを足して「でたまか」、だそうです。
呑みやすかったです。

司会は笹崎しんやさん、
T編集長がアウトシャイダーの姿で現れたり、
Eさんのお話が聞けたり、
「花小金井かんとりい倶楽部」や
「芦田豊雄の人生冗談」が復活したり
とーっっても楽しいひとときでした。

えーと、書けることは少ないなあ。。。
Tさんの原稿催促に対し
芦田さんが「紹介したい女性がいるんだけど」
と懐柔作戦できたけど、
その女性は芦田さんのお嬢さんで
父に無理矢理連れてこられた感があったとか。

VSシリーズ、というか
集計の方(お名前失念ごめんなさい)の実力試しを兼ね
「●●対××、どちらが多い」で
会場から募ったお題に参加者挙手で、
いろんな対決がイーブンだったけど
AKBとモモクロは圧倒的に後者支持が多かったです。

ニコ生やUstでの中継もあったようですが
それが終わってからは爆弾発言続出。
T編集長に対する某M監督の助言とかとか。
ゆう坊からの電話もありました。

そうそう。
そもそもの集合日の指定は読者投稿。
と、来場者も含め、
殆どの人はそう思っていると思いますが。
実は読者投稿(from ヒパイストさん)は
「遠い将来、老人ホームでお仲間に会ったりして」
ぐらいの内容で、
それに対してのコメントでゆう坊が
「2042年8月27日午後3時」と
日時と場所を設定したのが
今回の集会で判明しました。
すべての責任(?)はゆう坊に!

ね~、ゆう坊ねえ~~。
ちゃいを連発してた彼が
こんなに有名になるなんてね~~。

なにはともあれ、
TさんやEさんのナマ声を聞く日が来ようとは
25年(よりもう少し)前には思いませんでした。
企画してくださったスタッフの皆様、
ありがとうございました!
とても楽しかったです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「双曲線上のカルテ」宝塚雪組

2012年08月11日 | 宝塚(雪組)
原作は渡辺淳一さんの「無影燈」。
中居くん主演でTVドラマ化した「白い影」と
同じ原作です。

基本的にはダーイシ節炸裂で・・・
やっぱり無駄に女が殴られていたし。
脳天気なお姉さんもたくさんいた。
説明不足なのに強引過ぎて、
その上暗転が多すぎる芝居は
疲れている時に見ると非常にイライラする。

チェーザレさん家族には結局誰にも告知しないまま?
そんなのあり?胃潰瘍と末期癌では薬代も違うんじゃないか?
チギの白衣でうやむやにすんな。 

他人や患者には命の重みを説いて
「生きろ!」というのに、
自分は病気が進行したら自殺って、なんだそれ。
原作でもそうみたいだけど、
この芝居の流れだと、あまりにも唐突。
死ぬのが恐くて「逃げたな」としか思えない。
子供を作ったのは、愛よりも、自分の遺伝子存続の本能に感じられる。

ダーイシは、「長い春の果てに」の成功に縋りすぎているんじゃないかなー。

とにかく、医療モノだとはいえ、
人が死ねば芝居が盛り上がる谷形式も見受けられた。
骨髄移植云々は、ダーイシの臓器移植キャンペーンの一貫なのかな。
病院長の娘が倒れるのが突然すぎ。
腹違いの弟がいる話も唐突すぎ。
骨髄移植であっというまに回復するのもヘン。

出演者は熱演なんだけどねー。
周りは泣いている人も多かったので、
私が合わないだけかな。

チギはあんまりプレイボーイには見えないなあ。
ただ、女性の足を地図に見立てるところは自然すぎる動きで、
あれで女を落として来たんだな、と思った。 

ともみんが無駄に熱くていいよ。
せしこは綺麗なお姉さんだった。
チギ比では大きいね。
あんりちゃんはまだまだ若く拙いところもあるけど
それは役に繋がっていたし
歌声には暖かみもあった。
これからが楽しみ。

青年館2階は音響が悪いこともあり
男役の台詞がかなり聞き取り辛い。
冒頭のテロリストがなにを言っているか殆どわからない。
チギ、ともちんも同じ。
もうちょっと良い機材を入れてくれないかなあ。


【配役】
フェルナンド=デ・ロッシ:早霧 せいな
モニカ・アッカルド:星乃 あんり
ランベルト・ヴァレンティーノ:夢乃 聖夏
セルジオ・マルチーノ:夏美 よう
ロザンナ・マルチーノ:五峰 亜季
ジーナ・ムッソリーニ:麻樹 ゆめみ
クレメンテ・ブルーノ:奏乃 はると
クラリーチェ・マルチーノ:大湖 せしる
チェーザレ・サルディ:朝風 れい
ボーナ・サルディ:千風 カレン
ウーゴ:透真 かずき
イレーネ:雛月 乙葉
マネージャー:詩風 翠
ゴンザロス:央雅 光希
アントニーオ:彩凪 翔
サンドラ:桃花 ひな
天使:舞園 るり
ベルナルド:久城 あす
ニーナ・ソリナス:天舞音 さら
エルダ:杏野 このみ
ダンテ:月城 かなと
ウンガロ:橘 幸
天使:妃華 ゆきの
マッシモ:凰 いぶき
アニータ:夢華 あみ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ダークナイト ライジング」(3回目)

2012年08月11日 | 映画
TOHOのポイントがたまったので
もう一回見てきたよ。
明日からは小さめのスクリーンになるので
大スクリーンで見ておきたかったのよーーー!

タリアちゃん。
父ちゃんが死んでからだいぶだったのに
なぜいまさら復讐を、
それよりどうやって父ちゃんと再会できたの、
とかいろいろ疑問はあるけれどーー!!

六本木のスクリーン7はデカくていいわ~。
朝一番の回じゃ客も少ないから、
大画面のアップのクリスチャンを独り占め気分ですよ!
ウハハハハー!

最後の場面のブルースの笑顔に泣けるな~。
ブルースには幸せになって欲しい。
過去を消したかったのはブルースだったのかなあ。
遺産がどうのこうのって話があったけど
自分ともう一人が不自由なく過ごせるぐらいの財産は
持って出たんだろうなあ。
ちゃっかり屋さん 

トム・ハーディは、よくよく考えたら
目元(のみ)の演技が多いんだよなあ。
目元だけであれだけ表現するんだから
すごいよね~。
凶暴な獣のときもあれば
子犬ちゃんのときもあったよね。


ロードショー中に同じ作品を
映画館で見るのは「リベリオン」以来だわー。
クリスチャンの魅力爆裂だからねー。
仕方がないねー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「舞台『銀河英雄伝説』 -第二章 自由惑星同盟篇- 」(DVD上映会@銀河劇場)

2012年08月10日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
日程とお財布事情が合わなくて
国際フォーラムの公演には行けませんでした。
ありがたいことにDVD上映会が開催されると聞きましたので
疲れた身体をひきずって行って来ましたよ。

舞台後方にスクリーン設置ではなく、
緞帳すぐ奥ぐらいの場所に
白い布が、貼られた、というより、降りてたのかな?
つまり、大きさとしては緞帳と同じ。
画像はとてもクリアでした。


帝国編と違って、脚本・演出などに
制作側の、原作への愛が感じられました。
押さえるべき処は押さえ、
役者の見せ場作りより
ストーリー優先なかんじ。

映像とのコラボもとても上手かった。
特にフライングボールの場面。
DVDだからかもしれないけれど
暗転はスムーズそう。
お話しは第7次イゼルローン攻防戦前後。
休憩抜きだと2時間強ぐらいのスパンだと思うけど
綺麗にまとめられていました。


河村さんは、あれが彼自身の個性なのかもしれないけど、
あまりにも富山ヤン過ぎる気がする。
もっと彼なりの個性を出してもいい気がするなあ。
でも、河村さんはあれをやりたかったんだろうね。

逆に中川くんは、ビジュアルは私が思うポプランじゃないけど、
芝居が入ればまさにポプランだった。
芝居が巧いなあ。
松井さんは殺陣や見得の切り方が決まっていた。
舞台映えしそうな動き。
この人も外見イメージは違うけど
芝居が入ったら人を食ったおっさんで、
私が思うシェーンコップなかなり近かった。

ユリアンはデカかったけど、
演技のつたなさも含め、少年らしさが良かった。
コーネフはイイ男過ぎw
女性2人のバランスも良かった。
特に馬渕さんは凛とした雰囲気があった。
大澄さんも髭が似合って
想像以上にムライだった。

ここで終わらすしかないだろう、
ってとこで終わったけど、
続きは作られるのかなあ。

最後はゼークト(の方だったかな?)も
一緒に同盟の歌を歌っていたね。


冒頭はわかりづらかったかも。
アーレ・ハイネセンだという予備知識があっても
地球教?って思ったよ。


主な配役
ヤン・ウェンリー:河村隆一
ジェシカ・エドワーズ:馬渕英俚可
ジャン・ロベール・ラップ:野久保直樹
ムライ:大澄賢也
アレックス・キャゼルヌ:天宮良
オリビエ・ポプラン:中川晃教
ワルター・フォン・シェーンコップ:松井誠
シドニー・シトレ:西岡徳馬
フレデリカ:グリーンヒル:はねゆり
ヨブ・トリューニヒト:井田國彦
パトリチェフ:金澤博
ダスティ・アッテンボロー:荒木健太朗
ぜークト(他):伊藤哲哉
ナオミ:長澤奈央
ユリアン・ミンツ:桑代貴明
イワン・コーネフ:中村誠治郎
サレ・アジズ・シェイクリ:大山真志
ウォーレン・ヒューズ:仲原裕之
ビクトル・フォン・クラフト:川隅美慎
アンドリュー・フォーク:樋口夢祈
ある男:LGMonkees
ムーア:深澤英之
トーマ・フォン・シュトクッハウゼン:佐藤和久
ラオ:石塚智司
ジョアン・レベロ:遠山裕介
コーネリア・ウィンザー:佐藤愛美


上映前にトークショーがありました。
事前の告知では田中先生だけかと思われたのですが
実際には(当時)上演中だった「撃墜王篇」から
ラインハルト役のニコラス・エドワードさんと
クラフト役の川隅美慎さんも登壇されました。
田中先生がゆったりめにお話しされるので
正直なところ、お二人がいたから間が保ったところがありました。
司会は安達さん。

同盟篇の前に、帝国篇、双璧篇、オーベルシュタイン篇が
上演されましたが、
帝国篇を見た最初の印象は?の質問に
田中先生「なんでこんなことになったのか、
もっと真面目に書いておけば良かった」
帝国篇を書いていたのは若いときで
勢いに任せた部分もあった。
そこを舞台化してもらって恐縮、みたいなことを仰いました。
ニコラスさんの役作りについて。
帝国篇のDVDを見たら、
松坂ラインハルトは感情の起伏が激しく演じていた。
帝国側は固め(軍人)、優雅(貴族)の部分があり
そこに人間味があって良かった。
そのDVDと小説、アニメ、いろんなラインハルトを見て、
今回の舞台に臨んだ。
川隅さんは帝国篇のゲネプロを見た。
通常ゲネプロは客席で見ている人(スタッフ等)が少ないのに
この時はたくさん人がいてビックリだった。
それを受けて安達さん、当時を振り返り、
「ゲネプロが押して、本当に上演できるか心配だった」
また、田中先生も感想追加。
3次元で表すとどうなるか(見るまで)わからなかった。
ダンス等でうまく銀英伝の世界を表していた。
さらに安達さんの思い出追加。
最初帝国篇を上演すると聞いたとき
「え、でも、女性がいないしー」
女性が殆どでない芝居は成立するか不安だった。

話変わって、川隅さんのクラフト役について
田中先生曰く「卒業してから出世した生徒」。
作家を先生視点として、クラフトは
学生時代は目立たなくて、
いるかいないかわからないぐらいだったけど
卒業してから有名になった。
原作では殆ど出番無しのクラフトを
よくここまで膨らませた。
自分が書かなかった部分を埋めてくれて感謝している。
同盟篇では身体を鍛える場面で
ときおりパンツが見えたらしく
各部署で「今日はどんな・・・」と話題になっていたらしい。
安達「穿かないという選択肢は・・・」

この両名を見た田中先生の印象。
「こんな人がどこにいたんだと思った」
先日NHKで「月蝕島の魔物」がラジオドラマ化されたが
舞台化されることがあったら
ぜひニコラスさんに主演をお願いしたい。

安達さんから二人に
「原作者に聞きたいことは?」
ニコラスさん「ラインハルトのどこが好きですか?」
田中先生「本当は虫が好かない!
なんでもかんでも揃っている。
しかし、周囲との差は、自分の努力で埋めている。
そんな一直線な生き方は自分にはできない。
非常に憧れているけど
(自分には)なれないことはわかっている。
その辺りを演者の個性で表してくれれば。
恵まれていないところを
自分のエネルギーに変えていく。
書いていくうちに情が移ったので
読者が納得できる形で退場させるように考えた。」
川隅さん「作品を作るに当たって、キャラを決めてから書くのか、
書いているうちに見つけて広げるのか」
田中先生「ケース・バイ・ケース。
大雑把に決め、他のキャラとの絡みがあるが
おのずと形成される。
だんだん作者の言うことを聞かなくなる。
野球に例えると、2番なのにバントもできない。
他のキャラとの比較でできていく。
単独でできることはない」

その他、これから上映される同盟篇の河村ヤンについて
田中先生は「フレデリカが惚れたのは当然」。
一部では「イタコ」と呼ばれていたそうです。

退場に当たっては、前方のお客様に
「画面が大きいので後ろの席の方が見やすいかも」とアナウンス。
ニコラスさんのファンらしい前方席の女性たちは
指示に従い、開演前に後方の席に移動されていました。


田中先生の喋りは初めて聞きました。
こういうかんじなんだなあ。
もちろん私が読み込んでいた頃は
先生も若かったんだろうけど。
ニコラスさんの日本語はマテさんよりは上手い程度で
台詞で聞くとツライかも。
すごく真面目そうな印象はあるけどね。
細かったなー。


お土産付きでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ラ・バヤデール」コジョカル&コボー/東京バレエ団

2012年08月08日 | バレエ・ダンス
そんなわけで今日は5階L列ですが
皆さんの演技はオペラグラスを使わなくても
バッチリ伝わってきますよ。

コジョカルのニキヤは、体格のせいもあり、
生身の女性のときはひっそりとした雰囲気。
控えめに、ソロルの愛を頼りに生きている。
いわゆる「寄り添い系」の女性。
身分卑しいニキヤは
彼岸に行き、現世の枷が外れたら
気高く光り輝く存在になった。
彼女の魂は高潔なのだ。
だから神は、ニキヤの味方になったんだろうなあ。
珍しく、ベールの踊りでぐらついたけれど
それ以外はバッチリでした。
1幕の衣装はスカラ座版
2幕(幻影)は自前かな。
殆ど装飾がない白くてツルリンとしたチュチュ。
3幕はスカラ座系統な感じだけど
東バ盤では見たことがないかな。

ガムザの田中さんは、顔立ちは地味なのに
演技には押し出しが強い。
コジョカルは魂は気高いが身分は卑しく
基本的には分をわきまえている。
対して田中さんは高慢で、
身分が低い者に感情があるとは思わず
自分の正しさを疑ったことなどない。
田中さんは自身の演技プランを踊りに乗せるのが上手いのかも。
そして彼女が作り出す人物はすごく納得できる。
彼岸から戻って来たソロルに
今までになかった雰囲気を感じ取り、
また、神への誓いを前に、
自分の行動は間違っていたのではないか?
と思うようになる。
ジワジワ来ている加減が好きだな。

この二人に挟まれるコボーのソロルは煮え切らない。
どうしたらいいんだ!とウダウダ思っているうちに
時間がだってしまう。
婚約式でガムザに見つめられても
うまいこと応えられない。
昨日は不安げなガムザに、
理性では割り切って微笑みかけるソロルだった。
違いが面白い。組み合わせの妙。 
中盤までは踊りは大人しめだったけど
幻影の場では、ここのために体力を温存していたんだな、
ってジャンプだった。

木村大僧正は愛情豊か。
本質的に感情豊かなんだと思う。
普段は出さないだけで。
深く愛するがために、
ソロルを深く憎み、
その結果が不幸を招く。
後藤大僧正は愛から狂気へ
振り切っちゃった感があるかも。

そして今日のラジャは高岸さん。
違和感なくインド人だった。


【配役等】
ニキヤ(神殿の舞姫):アリーナ・コジョカル
ソロル(戦士):ヨハン・コボー
ガムザッティ(ラジャの娘):田中結子
ハイ・ブラーミン(大僧正):木村和夫
ラジャ(国王):高岸直樹
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):松下裕次
アヤ(ガムザッティの召使):崔美実
ソロルの友人:森川茉央
ブロンズ像:ダニール・シムキン

侍女たちの踊り(ジャンベの踊り):矢島まい、川島麻実子
パ・ダクシオン:
 高村順子、佐伯知香、岸本夏未、阪井麻美
 西村真由美、乾友子、高木綾、渡辺理恵
 柄本弾、松野乃知

影の王国(ヴァリエーション1):岸本夏未
影の王国(ヴァリエーション2):奈良春夏
影の王国(ヴァリエーション3):乾友子

指揮: ワレリー・オブジャニコフ
演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団

振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
振付指導:オルガ・エヴレイノフ
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ラ・バヤデール」ヴィシニョーワ&ゴメス/東京バレエ団

2012年08月07日 | バレエ・ダンス
お財布事情から全幕はB席とE席の組合せ。
今回はどちらを良い席で見るか悩んだけど
どんな解釈で来るかわからないゴメスのソロルを見たくて
こちらをB席にしましたよ。
結果的には正解だったかな。


ゴメスは野性味溢れる戦士で、なおかつ紳士だった。
武人として藩主の命令には逆らえない。
命令され結婚を承諾するが
ニキヤへの愛が無くなったわけではない。
大人の選択をせざるを得なかった悩める男だった。
前回のABT来日公演では
ABTらしい、良く言えば「豪快」な部分があったけど
今日は、ひとつひとつの動きが丁寧だった。
指先まで神経が行き届いた細やかで繊細な動き。
それでいてダイナミックだった。
身体能力のピークと芸術面の深みが合致している時期なのかも。
この旬の時期にバレフェス開催でなおかつ全幕って奇跡だわ!
芝居(マイム)部分が無駄に熱い時があるのも良い。
ビジュアルに合っている。

婚約式の時も、ガムザには笑顔を向けるんだよね。
苦しい気持ちを押し殺して。
大人だけど、誠実なの。
ニキヤへの愛と、藩主(とその娘)への尊敬は
混じらず両立できるんだよね。
二股とは違うと思うんだわ。

ヴィシは毒気も生臭さもない!
ゴメスの包容力でそれらが中和され、美しさが前面に出ている。
ガムザ懇願の場面で、ニキヤの美しさに
「負けた」と思うのが納得できる。
なんだか、ルジと組んでいたころを思い出した。
マラーホフと組んでいるときより断然良い。 
優美な踊りでした。
ペース配分もバッチリ。
ちょっと姫すぎるけど、それも彼女の個性だし!

木村ラジャは威圧感が良いよ。
んん~、まさか私の命令に逆らおうとは思わんよな、
って笑顔で無言の圧力。
あれにはゴメスも逆らえないのも自然な流れ。 

後藤大僧正の演技には神が降りてきている。
愛が高潔な大僧正を変えちゃったんだよ!
ちょっぴり狂気で暑苦しくて、
そりゃ、ニキヤは受け入れてくれんわなー。
でも、彼の愛も本物なんだわー。

奈良さんのガムザは、
ヴィシとゴメスと三角関係になるには
ちょっと存在感が薄いかなあ。
逆に、この程度の「小娘の我が儘」
と、思えば良いのかな。
平たい顔族の族長の娘が
権力を行使して恋人の中を引き裂いたような
そんなイメージでもいいかしらー。
高慢なようでいて、
時々見せる不安そうな表情は良いかも。
「あなたがニキヤを諦めたら
 私(たち)は恐ろしいこと
 (=ニキヤを殺す)をしなくてすむのに」
と思っているんじゃないかな。
とても切ない。
権力で得た愛は真実の愛じゃない、ってのを
どこかでわかっているんんだよな。
ニキヤに「あなたが蛇を・・・」と言われたときも
「知らないわー」と思わずシラを切る。
ゴメスとの演技は噛み合っていたと思います。

幻影の場は少々元気が良いような気がするけれど揃っていた。
三人のソリストも気迫があった。

シムキンくんのブロンズ像は、
う~ん、、、すごく期待していたけれど、
ビデオで見た熊川くんほどではないな、
というのが正直な感想。
神秘性はあまり無く、なんだか小猿ちゃんだった。 

マカロワがABTのために作った作品を、
マカロワの系譜のダンサーと、
ABTのダンサーが踊っているかと思うと胸熱だわ。
カーテンコールには出てきた赤いドレスの女性は
振付指導のオルガ・エヴレイノフ先生みたい。


ヴィシの衣装はユカリューシャと同じだと思う。
スカラ座からのレンタルね。
ゴメスは白じゃない方は見たことない気がするけど
他と同じ系統のデザインっぽい。 

 参考 → 衣裳合わせ:ラ・バヤデール制作日記(東京バレエ団)

高岸さん、身体が空いているのなら
一人で太鼓隊やっちゃえばいいのになあ。


【配役等】
ニキヤ(神殿の舞姫):ディアナ・ヴィシニョーワ
ソロル(戦士):マルセロ・ゴメス
ガムザッティ(ラジャの娘):奈良春夏
ハイ・ブラーミン(大僧正):後藤晴雄
ラジャ(国王):木村和夫
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):高橋竜太
アヤ(ガムザッティの召使):崔美実
ソロルの友人:柄本弾
ブロンズ像:ダニール・シムキン


侍女たちの踊り(ジャンベの踊り):矢島まい、川島麻実子
パ・ダクシオン:
 高村順子、佐伯知香、岸本夏未、阪井麻美
 西村真由美、乾友子、高木綾、渡辺理恵
 森川茉央、松野乃知

影の王国(ヴァリエーション1):田中結子
影の王国(ヴァリエーション2):佐伯知香
影の王国(ヴァリエーション3):高木綾


指揮: ワレリー・オブジャニコフ
演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団

振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
振付指導:オルガ・エヴレイノフ
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オヤマタクジ×タカハシケン」@高田馬場

2012年08月05日 | 小山卓治


とても充実したライブでした。
熱く盛り上がったので、
寒がりの私もストールなどの防寒道具は不要でした。

小山さんは終始、余裕、とでもいうのかな。
九州ツアーから直行の割りには、あまり疲れが見えない。
先輩の前でみっともない姿をさらせないからなのかな。
その上で、先輩がいるので、寄りかかれる安心感みたいなものを感じた。
こういう回もありなんじゃないかな。
声を張り上げ系の曲を選ばなかったので
歌声も安定していました。


研さんの「フィルム・ガール」は
ライブで歌うのは初めてのはずなのに、
すごく馴染んでいた。
研さんが歌うと、「彼女」に対して、
まだ愛情を持っているのがわかる。
「それでも」愛しているんだな。
そこから逆算すると、小山さんが歌うと、
男は、自分の理想から外れた女性からは
関心を失ってしまうようだ。
「なんで変わっちゃうの?元の君に戻ってよ」、ってかんじかな。
「ディレクター・・・」も、
どうせ変わっちゃった君は、そういう人たちにちやほやされているんだよな、
って、侮蔑も入っている気がする。
研さんだと、心配する気持ちの方を強く感じる。
あの人たちは君に優しいかい、だといいなあ、みたいな。
もちろん、そこで、理想を曲げるのは
小山さんじゃないと思うけどね!


「オリオンのティアラ」が歌い出されたころに受け入れがたかったのは
「君は変わっちゃったね」って呼びかけに聞こえたからかも。
最近はときどき、向こうも「自分も見直すから」って
気持ちが入る時があるから、
そういう時はほだされちゃうのかな。

研さん、「天国のドアノブ」を空耳。
「戦争はあいかわらず終わってないし 俺のアソコは調子が悪い」。
小山さんに「パソコンだ!」と怒られた。
でも戦争とアソコを並べてこそロックだろう!とも。

さらに、研さんが暴露した今泉さんの発言。
研さんと小山さんと今泉さんの3人で打ち合わせの時
下北沢でライブをやりたいねー、って
小山さんと話していたら、
「おっさんたち、下北ってガラか!山手線でやれ!」
って言われたそうです。
(さすが某所でポイズンと呼ばれていただけある・・・)
私も山手線内の方が便利です。


なんだかメモ帳が「高橋研語録」になっている・・・。
小山さん関連は、えーっと、四日市の夜の話が面白かったです。
いずれ写真が流出するかな。


モアアンコールには、
たまたま遊びに来ていた方々が
無理矢理ステージに上げられました。
すでに酔っぱらって呂律があやしい鎌田さん
サンダルの近藤さん、
マーシーはギターを弾かされました。
研さんには逆らえないよねえ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「キャッツ」劇団四季@横浜

2012年08月05日 | 劇団四季
7月24日のキャスボにスンラさんの名前が入ったので
久々に見に行くかーー!と思っていたのに
逃げられちゃいました。
でも、横浜千秋楽の前に
もういちど見ておきたかったので
ちょい気落ちしながらも行って来ましたよ!

タガーはべっち。
登場の掛け声は「ヒャッハー!」だった。
歌は前より安定している気がする。
良い声です。
身体が細いわー!
最近細くないタガーしか見てないから新鮮!!
ダンスはキレキレ。
プレイボーイやお調子者とは違うけど
イケメンだからもてるのはわかる、ってかんじかな。
若いお嬢さんと踊って、デコチューは無し。

萩原さんのマンカスは初めて見るけど
低音に深みがあり歌声も良く通る。
肩幅があるのでビジュアルバッチリ。
若いけど、リーダーの風格は充分。
顔が小さいと思うのは、
記憶にあるマンカスの顔が大きいのであろう。
1幕では背が高いのかな?と思ったけど
2幕でしみじみ見たらそれほどでも無かった。
ということは、勘違いさせる風格があるんだな、と。

岩崎さんはミストにしては大きいんだろうけど
彼の踊りは大好きーー!
麗子さまは色っぺー!


スンラタガーに振られたんだけど、
今回のメンバーは体格、声質ともバランスが良くて、
なかなか楽しかった。
若いマンカスってなかなか当たらないから貴重。




【出演】
グリザベラ:早水小夜子 
ジェリーロラム=グリドルボーン:熊本亜記
ジェニエニドッツ:鈴木釉佳之
ランペルティーザ:石栗絵理
ディミータ:増本藍
ボンバルリーナ:西村麗子
シラバブ:和田侑子
タントミール:原田真由子
ジェミマ:齋藤 舞
ヴィクトリア:馬場美根子
カッサンドラ:間尾 茜
オールドデュトロノミー:青井緑平
アスパラガス=グロールタイガー/
バストファージョーンズ:飯田洋輔
マンカストラップ:萩原隆匡
ラム・タム・タガー:田邊真也
ミストフェリーズ:岩崎晋也
マンゴジェリー:上川一哉
スキンブルシャンクス:劉 昌明
コリコパット:新庄真一
ランパスキャット:永野亮比己
カーバケッティ:齊藤太一
ギルバート:入江航平
マキャヴィティ:安芸雅史
タンブルブルータス:松永隆志
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ダークナイト ライジング」(吹替版)

2012年08月04日 | 映画
字幕だと若干説明不足を感じたので
吹替版を見に行きました。

*1回目の感想は→ こちら

タリアの復讐の動機はわかりやすかったけど、
脱獄不可能な牢獄に入れておいて
爆発は5ヶ月後とは?
その間わずかな希望を持たせ生かすことが
最高の復讐ってことなのかなあ。
ゴッサム市民に対しても、
ブルース・ウェインに対しても。
為す術もなく、奈落で生きるウェインを
苦しめていた、ってことなのかなあ。
まあ、こういう映画なんだから
みんなの活躍の場ありきなのはわかるんだけどね。
 

それよりもですよ!
奈落に落とされたウェインさんは
灰色っぽい長袖シャツに、
紺色っぽいスウェットのパンツじゃないですか。
あの上にバットマンスーツを着ていたの?
それとも奈落へ落とす前に
ベインがお着替えさせたとか?
教えてエロい人! 


復讐の理由はなんとなくわかったけど、
そもそも影の同盟の目的ってなんだっけか。
退廃した世界の浄化とかだっけか。
アメコミの悪役だから
ゴッサムの破壊ありきなんだろうなあ。
あとでDVDを見るか。
ベイン達の行動と理念って、
あんまり一致してない気がする。
某「地方の材木商」の「世界征服」の方が
よっぽど理にかなっている。

他の映画と違って
吹替はちゃんとプロの声優さんだったので
聞いていてストレスはありませんでした。
檀臣幸さんは素敵なお声だわ~。
タリアの声がちょっと弱いかなあ。
マリオンの顔が濃すぎるのか。
ゲイリーの声が納谷六朗さんで
ちょっとびっくりというか。
ゴードンには合っているんだけどね。
もうゲイリーは若手枠じゃないんだなあ。
当たり前だけど。


タイバニのガワの映画館CM見た!
予告前の場内が明るいうちに流れたよ@亀有。
見たい人は早めにお席にお座りください。
メインはスカイハイかも。
バニーちゃんは寒がりさんかしら?
平熱が低いんだっけか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「いわさきちひろ ~27歳の旅立ち~」

2012年08月04日 | 映画
関係者の証言を交えた
ドキュメンタリー風の作品。

家のために意に沿わぬ結婚をし、
そのために夫は自殺し、
満州に渡り、日本に帰国し、
画家を目指し、
夫となる男性に出会い、
子供が生まれ・・・

小さい頃から慣れ親しんだ絵を描いていた人は、
こんなにも激しい生涯だったんだなあ。
初めて知った。
この年齢で彼女の絵を見ると
子供に対する深い愛情を感じるけど、
それにはわけがあったんだな。
一時期子供と離れて暮らしていて
会うためには何時間も
汽車を乗り継がなくてはならない。
子供のスケッチのわきにかかれた
子供への言葉は、聞くだけでも泣けてくる。

私はイラスト(挿絵)しか知らなかったけど
自画像は強い線で
未来への不安も内包されていて
強烈な印象。
学生時代のスケッチも何点か映ったけど
あたりまえなんだけど、
的確な線だった。
こういう素養の上に、あの絵があるんだな。

彼女やその家族の政治的な部分が
あまり描かれなかったけど、
それで正解だと思う。

絵描きとしての生涯と共に
戦前・戦中・戦後の、
女性の一代記でもあった。

もういちど、彼女の絵を見たくなった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする