きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「第三夫人の髪飾り」

2019年10月17日 | 映画


14歳で領主の元へ
第三夫人として嫁いできた少女。
流れる水のように、時間は過ぎていく。
男女のことなどなにも知らなかった少女は
やがて妊娠する。


領主といっても超大富豪というわけではなく
農業などの家業を手伝いながら過ごす。
(働くというほどではない)

第二夫人の娘達の晴れ着を買うか、
第一夫人長男の婚礼費用を貯めるか、
少女の夫の父である家長も悩む、
それぐらいの財政状況。

運命には逆らわずに生きていくのは
たぶん当時としては普通だったんだろうな。
それぐらい自然に過ごしている。

第一夫人が女当主格なのは
息子を産んだからだけではなく
もともとそういう位置づけなんだろうな。
第二夫人の娘達の会話からしても。

第一夫人の息子は、第二夫人と不倫している。
そのため結婚はしたくない。
結婚しても妻(これも少女)に手を触れず
離婚を望み・・・

家に縛られ、知らない相手と結婚するのは
女性だけではないのだなあ。

妻達は、いがみあわない。
少なくとも憎み合わない。

台詞は少なく、
かなりアート寄りの映画。
私は「紅夢」ぐらいエグイ方が好きだけど
きっとこちらの方がリアルなんだろうな。

流れる水が彼女たちの過ごし方を表すように
命を紡ぐモチーフで蚕が出てくるので
虫嫌いの方は要注意。

で。
夫人達の夫、現家長の息子が
山口たっくんに似てたわ。
コメント
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